The Word of Poropose

 

 

 

 

アニメージュ

徳間書店から発売された初のアニメ専門雑誌。ちなみに、創刊の理由は初代編集長の尾方英夫氏の息子が大のアニメファンで、その為に公私混同で作られたそうで…

んで内容は、程々のビジュアルと、そこそこの文章と言う基本的な誌面作り。(んまぁ、アニメ雑誌界のGMカスタムみたいなもんか・・・)

1年に一度の、読者投票によるアニメグランプリや、アンケート葉書を使った毎月のキャラ人気投票、毎号モチーフの作品を決めたイラストコンテストなど読者の気を惹く工夫がそこかしこに見られ、それが20年間周年を迎えさせる原動力か?

また、ロリコントランプに端を発した、トランプのおまけ、ミニミニロマンアルバムとも言える付録のムックなども十分に楽しめた。(詳しくはアニメ20年誌を)

但し、NTの登場以降アニメ誌の主役の座を奪われ、徐々に衰退の道を歩み98年の7月号からはとうとう創刊当時からのA-4スタイルを放棄、NTAXに見られる変形中とじのスタイルに変わった。これは、(売れている)NTAXと同じスタイルに合わせる事により、スポンサーから広告を取りやすくする苦肉の策と言う話もある。また、この方針変換でも経営が良化しなかった場合、休刊→廃刊とのウワサがある。

アニメージュが休刊するのはかまわないが、それによって、最古のアニメ雑誌がアニメディアになるのは、自分的には思いっきり嫌!(苦笑)

 

1983年3月号

とっておきの春の新番組特集の1として、1話のラッシュフィルムを3Pに渡って掲載。また、富野監督のインタビューも掲載。1話に関して「まずいもんを作ってしまったナ!!」、「バイストンウエルと言う新しい世界を描こうとするあまり、シリーズものの1話としては決して良い出来ではない」、」ストーリーが出来て無い、スリリングでない」「1話で気に入ってるのはED」等の発言。尚、1話のアフレコの記事もあり、メインキャストの写真も掲載。

ちなみに次のページには名古屋テレビのダンバインのCFがあり、そのアオリ文句が「宇宙空間から一挙に海底へ!名古屋テレビの異色アニメが描く新世界バイストンウエル!ほら!君の前にいまあざやかにひろがっていく!」・・・前番のザブングルって宇宙モノだったっけ?

ANIMEGE RADARでは、当時の新番組の1番期待作としてダンバインが上げられている。やはり、ヒロイックファンタジーと言う当時の新ジャンルに対する期待が強い。また、1話の空中戦で背景に俯瞰で捉えたバイストンウエルの全景をいれる画面に注目(従来のパターンだと、空の背景で済ませていた筈)また、心配点として、「登場人物たちがそれぞれの場所で、それぞれの事を尽くして頑張って戦っているけれど、それが全体の流れとして、作品がどの方向に向かっているのかが分からない事が多い」を上げている。(あたかも、27話でシーラ様がショウに諭した様・・・)ちなみに「最初の設定は良いのに、後半が弱い」という後期富野アニメのパターンをこの頃から危惧してます。

また、同ページの新番組評でダンバインに関してテンポの良さ、台詞回しの巧みさを評価。また、バイストンウエルのキャラクターがヒステリック的に描かれているのでは?という点も指摘。

テレビアニメーションワールドでは2話〜5話のデータを記載。ダイジェストは4話を紹介。中川宏徳PDは、ダンバインの企画が前年の夏に動き出した事を紹介。また、バイストンウエルと言う舞台富野氏に手による、10枚ほどのラフ画(色鉛筆で彩色あり)で説明を受け、「イケル」というひらめきを受けた事などを記載。また同時にシングルとLPの宣伝も行ってました。

ファンプラザのレコードでは同月に発売となったシングルの紹介あり。

1983年4月号

4月番組改変期特集 新番組2として紹介(ちなみに1は、みゆき・・・)OPを中心に、ED、1話で光ったこの演出として馬車の中で交わされるドレイクとルーザの会話シーンを掲載。

また、同ページでスタッフ(制作ディスク;内田健二、演出;鈴木行、アニメーター;秋野洋一)の小座談会「言いたい放題いっちゃおう」掲載。現状の制作状況、1話の感想などを軽く語ってます。演出の鈴木氏は1話の演出では1話らしく作ったと言ってますが、3月号の富野さんの発言ではそれが認められてないようですね。尚、シングルのプレゼントも同ページで告知されてます。

「中村学のいいメカ見つけた!!」では第1回にダンバインを取り上げてます。注目点としては昆虫型の主人公メカ、空中戦での弧を描く動きといったリアルな所等を上げていました。

テレビアニメーションワールドでは6話〜10話のデータを記載。ダイジェストは7話を紹介。中川宏徳PDは、サンライズ第2スタのスタッフに付いて紹介。

MY ANIMAGEのパロディスタジオでは、ダンバインネタ2個掲載。この時点でコンバインネタが登場してます(但し、替え歌ではなく、イラストネタですが)

VOICE TOPICSでは、ショウ役の中原茂、マクロスの長谷有洋、飯島真里の座談会。本来はマーベル役の土井美加さんも参加予定でしたが、風邪のため欠席。この中で中原氏は出身地が茅ヶ崎という事で、日本のチベット扱い(茅ヶ崎ってそういうものなんですか?)、女性とのつきあいが無いという事で天然記念物、生きた化石扱いされてました。

1983年5月号

新番組に負けるな特集その2「気になるア・イ・ツ   気になるキャラクター そのゆくえをさぐる・・・・・」(カラー3P)では、ショウ&マーベル、フェラリオたち、リムル&ニー、バーン、キーンの5つについて書かれますが、いかんせんまだ10話にも満たない段階では、なかなか踏み込んだ内容になってないです。しかしトッド、この時期から既に忘れ去られているのか?

テレビアニメーションワールドでは11話〜14話のデータを記載。ダイジェストは12話を紹介。中川宏徳PDは、サンライズ第2スタの演出2名(井内秀治氏となんと今川泰宏氏!)に付いて紹介。この時今川氏は新人で20歳!ひょうきんもの、物怖じしない性格等と説明されてます

MY Animageではレタールームに初のダンバインイラストが!書き手はWonderLandの異星人さんで、ショウとダンバインのイラストでした

んで、パロディスタジオでは、ダンバインネタ2個掲載。またもや定番のバンダインネタと、ドロ&ドーメそっくりネタがその内容でした。

VOICE TOPICSのRESEARCHでは、声優界ウラ事情解明、今何故新人なのかとして、新人を半数以上起用している作品として、マクロスと共に、ダンバインを紹介。音響制作の千田啓子さんは、新人多数起用の理由として「新しい作品には、新しい何かを見出したいから」としてました。もっとも、そのすぐ後ろには「制作費が足りないから」という俳優側のみもふたも無いお言葉が・・・最後に2つの作品に出てる、マーベル役の土井美加さんのインタビューが少し。「とにかくこの新人ラッシュにおいては、新人でも色々な面をアピールして進化を見せないと、後の新人に取って代わられてしまう」という内容でした。

また、NEWSでは、MIOと山形ユキオが、アニメージュ編集部を訪問というミニ記事あり

 

1983年6月号

第5回アニメグランプリ発表のせいか、特集としてのダンバインの取り上げは無し。代わりに、バンダイの模型の広告ページあり。そこには緑に塗られたドラムロ(結構良い感じ)と、没版のABが!

gecm.JPG (39543 バイト)

「特木吉春のいいキャラ見つけた!!」(カラー1P)ではチャムファウを取り上げてます。ただし、その説明文の半分近くを、メカンダーロボに費やし、チャムファウの説明に至っては、コスチュームに関してのみ・・・ちょっと何だかなぁという内容でした

テレビアニメーションワールドでは15話〜18話のデータを記載。ダイジェストは16話   中川宏徳PDは、ザブングルグラフィティの告知と共に、第2スタの演出2名(菊池一仁氏と川瀬敏文氏)について紹介

MY Animageではカラーページに初のダンバインイラストが!書き手は石井和彦さんで、ショウのイラストでした。しかし、一方ではモノクロページのイラスト及びパロディには掲載なし・・・なんだかなぁ・・・

1983年7月号

カラーページの特集は無し・・・ただキングレコードの広告の一角にLP第一弾を告知

テレビアニメーションワールドでは18話〜22話のデータを記載。ダイジェストは20話しかし、短い、「バーンの逆襲」の中身は「ドレイクに見捨てられたバーンは、ショウを捕えてオーラ戦士の秘密を探ろうとする」だけ・・・   中川宏徳PDは、新ダンバインがデザイン中を告知、この段階ですでに本体は決定、現在専用武器について悩んでいたそうで。ちなみにここでは「今迄のダンバインになかったような物をお目にかけます、お楽しみに」と紹介。確かに今迄無かったデザインでしたが・・・これ以外は、29話から放映される新OPの告知、ザブングルグラフィティの制作状況が掲載されてました

MY Animageではカラーページに藤平裕子さんのダンバインイラスト(ショウ&チャム)一点のみ・・・

尚、ファンプラザのイベント情報では、「ザブングル、ダンバインのファンの集い」が名古屋テレビ主催で、名古屋で開催。内容はザブングルグラフィティ(多分映画館と同じ時期)ダンバインの上映、出演:富野監督   歌:MIO そしてセル画、レコード、T−シャツの抽選会でした

1983年8月号

巻頭特集:ITEM別−1作品ワンポイントコ・マ・ギ・レ大特集では「第18話閃光のガラリア」を1Pでアンコール。また富野氏へのミニインタビューにおいては、

「東京三部作で、ダンバイン後半を地上話にしようという決心がついた。最初異世界物そのものを描く事でバイストンウエルという異世界が見えてくると思っていたが世界構造ばかり念頭に置き過ぎて、キャラクターに比重がかかっていなかった。どんな異常なシチュエーションが出てきてもバイストンウエルだからと変に納得されてしまう。ファンタジーというフィルターがキャラのドラマを押さえてしまった。

こういう状況になった以上、地上世界とバイストンウエルの診幅と対比感で語るより方法が無い気がする。途中の方向修整だがこの方向は間違っていないと思う」(多少省略あり)

と語られており、終盤への方向が発表されております。

ちなみに、同ページにて名古屋テレビ製の「ダンバインTシャツ」のプレゼント告知が、写真付きで掲載されてます。

テレビアニメーションワールドでは23話〜26話のデータを記載。中川宏徳PDは、またもや「ザブングルグラフィティ」の宣伝が中心でした。ダンバインに関しては、グラフィティと掛け持ちしてた2スタが平常に戻ったこと。ガラリアの代わりに今度はミュージィに比重がかかってくるけど、そういえば、声はザブングルのエルチと同じ横尾まりさんだなぁ・・・と、ザブングルネタで終わらせてくれます・・・

尚、ツクダホビーのシミュレーションゲーム広告で、ダンバインシリーズ1作目の「オーラ・バトラー」がパッケージと共に掲載されてます。

MY Animageではカラーページに亦野一郎さんのダンバインイラスト(オリジナルオーラバトラー)一点、ぱろでぃスタジオでは今迄に無くダンバインネタが・・・まずは富野悪役の法則たる悪の親玉=ハゲ説、続いてドラム缶したドラムロ、いわゆるドラム缶、東京上空にてチャムを目撃した地上人がミクロイドSと勘違いするネタ、そしてニーギブン=「黒のもんもん組」のかりたとそっくしネタ(これって今じゃ分からんのでは?)がありました。

アニメマイクロニュースでは7番目に83年東京おもちゃショーの記事を掲載。その写真で2mのダンバインの特大プラモが映ってます(但し白黒である為、非常に見づらいです)

1983年9月号

カラーページの掲載は無し・・・

テレビアニメーションワールドでは27話〜31話のデータを記載。中川宏徳PDはようやくザブングルグラフィティネタを使わなくなりました。んで今回は、新OP、ビルバイン、後半の展開、挿入歌の紹介などネタ満載です。

まず、新OPは旧OPが既に満足いく物である為1/3は残すこと、絵コンテは鈴木行氏、作画がビーボォである事などを発表。

ビルバインに関しては、ダンバインとの相違点として、「鳥の形に変形する事、背中に新しい武器をしょっている事の2点」だそうで・・・鳥の形ねぇ・・・

ストーリーについては、この月に放映される話に地上へと舞台が変わっていく事の伏線があると書かれてます。

MY Animageフリースペースの課題となってるだけあって、カラーイラスト満載です。選者が富野監督だけあって、コメントの中にはなんだかなぁという物が・・・たとえば「16歳の絵としてはかえないけど、チャムが好きだから採用しました」なんて書かれたら、チャム以外を描いて落選した人の立場が・・・

あと、総評の中に「皆さんの心が重いように感じました。<中略>何が原因か分かりませんが、もし今迄に接してきたアニメや絵、本などがその傾向(暗い)のものばっかりだったのなら、違った傾向の作品に接する事も大事だと思うんです」とあります。しかし監督の作品ばっかり見たからという事は考えてなかったんかいな・・・

レタールームでは、ようやく文章ネタで登場。といっても岬ルイさんの、EDのエルフィノ走りをプールで実践したレポートだけですが・・・ぱろでぃスタジオではそっくりさんとしてザブングルのキッドホーラとガラリアがネタにされてました。(トッドはいないのね・・・)

さて、VOICE TPOPICSではNewStarSelect39として新人の声優さんのデータを大公開!なんせ生年月日まで公表されてますので今何歳かも丸わかり、更には若手の頃の写真も結構楽しめたりしちゃいます(本多知恵子とか・・・)

ここで登場されてるダンバインの声優さんは、ニー、リムル、トッド、チャム、ガラリア、キーン、ショット、バーンであり、如何にダンバインで多くの新人声優が使われているかが分かります

AFTER REPORTの1番目に、挿入歌のレコーディングを紹介。世界観を広く描きたいがために、富野氏ではなく三浦徳子さんに依頼した事が書かれてます。その詞には監督も満足だったそうです。

 

 

 

 

 

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