The Word of Poropose
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OUT 創刊の時期だけを見れば、最古と言えるアニメ雑誌。もっとも当初は、アニメ専門誌ではなく、マイナ−な題材を取り上げる雑誌でしたが、創刊2号でヤマトを取り上げたのが運の尽き、以後段々とアニメ誌に変わっていった。もっとも他のアニメ誌と同じ様な情報誌とはならず、評論も押さえつつ、読者参加型のパロディ誌(と私は思っている)になっていた。このお笑い感覚は、一部クリエイタ−達に伝染していた。82年の4月号(ガンダムIII:安彦氏)、及び同年5月号(ザブングル:金山明博氏)などは編集部が依頼してないのに、勝手に両氏が内容を決めて描き上げたそうです。(どんな内容かは、古本屋でご確認を)ちなみに、ゆうきまさみ氏、堀井雄二氏、さくまあきら氏などが同誌に連載していた、今から考えると凄いメンバ−だったんだなぁ・・・
1983年1月号 白黒ペ−ジに速報が掲載。合わせて、主題歌をMIOが歌う旨記載。 1983年2月号 カラ−ペ−ジに放映前の中特集(4P)。設定資料と美術ボ−ドで構成。この段階でのスタッフ発表ではメカニカルデザインに宮武一貴氏の名前があり、出淵氏の名前は挙がっていない。また、(4ク−ル52話の予定)となっていた。 1983年3月号 設定資料のペ−ジではラ−スワウの美術などを中心に紹介。またそれとは別に1話〜4話まで掲載。 カラ−ペ−ジではオ−ラバトラ−を中心にメカ及びキャラを紹介また、冒頭にキャストを発表している。
1983年4月号 ダンバインの記事、一切無し。 キングレコ−ドの広告に主題歌シングルのジャケット、プレゼントコ−ナ−にダイカストのダンバインの写真があるのみ。 1983年5月号 湖川氏画のチャムファウポスタ−が、折り込みで付属。 クロ−バ−の広告に、ダイカストのダンバインの写真と共に、チャムファウ人形の写真あり。 設定資料のペ−ジは5話〜9話を紹介、横にはザブングル49、50話の予告編が・・・ 投稿コ−ナ−のミックスサンドのパロディフリ−コ−ナ−、タマゴサンドで、1点ダンバインネタあり 1983年6月号 1983年7月号 読者プレゼントのコ−ナ−で、チャムファウ人形の決定版及びダイカストドラムロの写真あり。 「実物大チャム・ファウ人形発売決定祝賀企画チャムファウ特集」(長い!)あり。内容は、2話のリムルとチャムの会話のシ−ンでカラ−1Pを構成。 声優インタビュ−にはチャム・ファウ役の川村万梨阿さんが登場、チャムに付いて色々と語ってくれてます。 AJのアニメパフォ−マンスで、ちょっとしたダンバインネタの漫画あり。 タマゴサンドでは、4点ダンバインネタあり。ダンバインとザブングルのEDを合わせたイラストにはニヤリとさせられました。 1983年8月号 いきなり、チャム・ファウミニミニシ−ルが付属。全13枚、絵柄は2話からのシ−ンが殆ど。 キングレコ−ドの広告にてダンバインBGM1のジャケット、特典ポスタ−、キャンペ−ンTシャツの画像がそれぞれ掲載。 アニメ・ジュンの大発見に「よくわかるダンバイン−初級富野由悠季講座−」が掲載。イデオン、ザブングルを経てダンバインに至った、富野作品の移り変わりを論じています。 タマゴサンド及び、ザ・コンテストでは、6点ダンバインネタあり。受験生に捧げる言葉「シュットのコツはあがってすべる」に爆笑。 巻末のクロ−バ−の広告に、ダンバイン関係の玩具一覧あり。尚この写真ではドラムロの顔の位置がちょっとずれているが、もしかして、首が可動?
1983年9月号 バイストン・ウェル物語考 その1(カラ−2P)題材は「東京編」の画像で構成。ショウにとってのバイストンウェルの意味の変化を解説しています 設定資料のペ−ジは15話〜26話を紹介、またネオ・ダンバインの出番も近いという文章が・・・ 原作:榎野 彦、潤色:花小金井 絵:やぎざわ梨穂による、アニパロ小説「天と地の間−珍説バイストンウェル物語−」が掲載。「戦果を上げまくる、地上帰りのショウに対抗すべく、ショット、ドレイクが呼び寄せた地上人とは・・・」 「必殺!!アニメ主題歌ぶった切り」by片桐由乙で、「ダンバインとぶ」を扱うも不評。原因は歌詞がよく途切れるからだそうで・・・んまぁ、よくよく聞いてみると確かにブチブチと歌詞を切って、間奏を入れてますね。(特に「オ−ラロ−ドが開かれた」から「開いた翼、天に飛ぶ」まで)もっとも、聞きなれた今ではリズムが良いのでOKですが。 タマゴサンドでは、2つダンバインネタが掲載。 1983年10月号 バイストン・ウェル物語考 その2(カラ−2P)「プロポ−ザ花までに」と題してショウとマ−ベル、ニ−とリムルの2つのカップルを描いてます。そして3/4Pを使用して、新AB、ASを紹介、ビルバインに関するコメントで「ナの国の王女(!)シ−ラ・ラパ−ナから送られた新型オ−ラバトラ−」の文章が・・・ 設定資料のペ−ジは27話〜31話を紹介、シ−ラ様の設定は例の簡易的な戦闘服(?)と正面顔を掲載。ちなみに、グランガランも設定が記載されたが、何故か「ゴラオンの発進」の場所に記載。 声優インタビュ−のコ−ナ−ではマ−ベル役の土井美加さんが登場。美沙がメインだが、マ−ベルに関する話も少し有。 新レコ−ド紹介コ−ナ−ANISON SCRAMBLEで、「水色の輝き」を紹介。「どこがチャムファウ!フェラリオの曲やねん」と怒る(^^;) タマゴサンドで、3つダンバインネタ掲載、うち一つはEDを使用した替え歌ですが、OUT内の内輪受けだったんで、替え歌コ−ナ−では未記載。 1983年11月号 バイストン・ウェル考 その3(カラ−2P)「海と大地を貫いた時・・・」と題し、「浮上」以降、舞台を地上に移した物語における、聖戦士の意味、及びミ・フェラリオの存在意義などに付いて軽く触れてます。ちなみに、このカラ−ペ−ジのシ−ラ様のカットは、27話の「乗り込み時のニアミス」と「トッド撃退時の『やっつけましたか?』のカット」の2枚を掲載。 設定資料のペ−ジは32話〜35話を掲載。トッドとジェリルの母親に付いてコメント有。後は赤い三騎士に付いても・・・ タマゴサンドで6つ掲載。しかし「ダ−ナおしん」はちょっと・・・ 1983年12月号 バイストン・ウェル考 その4、5掲載(計カラ−4P) その4は「見つめてごらんよ・・・」と題し、物語の主導権が移りつつある女性陣をフェラリオ、女戦士、王女様の3つに分類して焦点をあててます。ちなみに、このペ−ジでのシ−ラ様のカットは、浮上時のカット(上から俯瞰)及び27話の「期待します」の時の表情(但し、背景は嵐の玉の中)の2カットを記載。 その5は「ことわりとこだわり」と題し地上に出たそれぞれの部隊の動きを世界地図上で示しています。(39話まで)この回のシ−ラ様のカットは、31話ウロボロス城にてゼラ−ナの発進を見送るカット(顔のアップじゃない方)を掲載。 設定資料のペ−ジは36話〜39話を掲載。簡単なスト−リ−紹介が入った。 声優インタビュ−ではエレ役の佐々木るんさんの巻、クラッシャ−ジョウのアルフィン役を中心に、エレ役の感想も語られてます。 タマゴサンドでは、ネタが8つ掲載、三国一のアホな奴(アニメ版)にトッドの名が・・・ 読者の批評コ−ナ−READERS’ VOICESに16歳の学生さんから、進歩しすぎたオ−ラバトラ−と題し、新型オ−ラバトラ−の開発スピ−ド、デザイン、及びガンダム化していく台詞に付いての文章が掲載。 1984年1月号 とうとう、エルガイムの足音が・・・と言う訳で、この号のカラ−ペ−ジは無し! 設定資料のペ−ジは40話〜44話を掲載。前号のスト−リ−紹介に怒った読者の手紙によって、簡単なスト−リ−が消えた。本文中にも有りましたが、情報を詳しく載せて怒られる雑誌って、OUTらしいというかなんと言うか・・・ タマゴサンドでは、ネタが8つ掲載。「ダンバインの所がビルバインと変わっただけの新OP」ってのは良いかもしんない(^^) ちなみに、東京アニメ−タ−学院の広告で、学院生がダンバイン43話の動画を9秒手がけたという広告と共にマ−ベルのカットが掲載。 READERS’ VOICESにダンバインの打ち切りに付いて、高知県の14歳の学生さんからの投稿が掲載。なんでも高知放送ではダンバインの本放送が26話で打ち切られたそうで、その怒りの投稿でした。しかし、シ−ラ様登場直前で打ち切るとは、万死に値しますね。 1984年2月号 お年玉企画として、100/2人一首という付録が付き50個のアニメネタが載るも、ダンバインネタは一つも無し。」なんで!? バイストン・ウエル物語考その6、7掲載(計カラ−4P) その6は「善きことと悪しきこと」と題しオ−ラの力とは何か?という事を、ハイパ−、機械、思い・・・の三つに分けて語られてます。 その7は「善きものと悪しきもの」と題し終結に向けた話の中で、敵と味方、善きものと悪しきものを如何に区別するかと言った点で、女王たち、地上人、仲間、野望、そして・・・と5つに分けて解説しています。しかし、リムルがフェラリオ達と同列に語られてるのは、すでに彼女が本編の中枢から関わりを失いつつあると言う事でしょうね。 さて、ここのシ−ラ様のカットは、41話から3枚、「爆風を受け、よろめく姿」「英国女王会見時の姿」「オ−ラバトラ−隊に指示を出す姿」38話から、ニジェンスキ−に対し「ドレイクを倒した後に・・・」時のカットの計4枚が記載 ファ−ストフ−ドを扱ったパロディ漫画「戦場で・・・」byやぎさわ理穂「ひとり芝居と言わないで」と題し、バ−ンを主人公の漫画を掲載。「肉丸化するバ−ン」「チャムに笑われるバ−ン」等など、情けないバ−ンを堪能できます。 設定資料のペ−ジは45話〜49話を掲載。ちなみに最終回の新設定は無しと言う事で空白状態・・・ ちなみに、この号でアトム賞グランプリ・日本アニメ大賞が発表、ダンバインは惜しくもノミネ−トに止まる。ちなみに、アトム賞はうる星やつら、日本アニメ大賞優秀賞は幻魔大戦でした。ファンの投票で決まるファン大賞では作品にマクロス、(ダンバインは5位)男性キャラではクラッシャ−ジョウ(ショウは8位)、女性キャラはラム(マ−ベルは11位)が受賞しました。 タマゴサンドでは4つネタを掲載。 アニメの評論コ−ナ−、アニメ・ジュンの大発見では「戦闘服と理想境」と題しダンバインを再度掲載。物語中において当初は男性原理VS女性原理となっていた図式が崩壊し、ショウ達も男性原理となり、物語の図式が崩壊したと評しています。 ANISON SCRAMBLEでは、2枚目のアルバムを紹介。総じて好評だが挿入歌に対しては不評。 1984年3月号 4月号の特集前のせいか、カラ−ペ−ジ、モノクロペ−ジ一切の特集は無し。 東京アニメ−タ−学院の広告で、学院制が最終回に7秒参加、ショットのカットと共に記載。 タマゴサンドでは、5つネタを掲載。寝癖に悩むエレが何ともはやか−い−(^^) READERS’ VOICESでは先の、高知の学生さんに対するエ−ルが。なんでも熊本放送も10月頭に26話で打ち切りが行われたが、その直後からファンの抗議の電話が殺到(多い日には1日に百件も!)その為、一ヶ月後に再開したそうです。う−ん、ええ話でんな〜 1984年4月号 多分OUTの中で一番大きなダンバイン特集でした。 バイストン・ウェル考 その8では、「今にして思えば・・・」と題し、今迄のスト−リ−の流れを紹介してます。ここでのシ−ラ様のカットは27話のニアミスシ−ン。41話の「英国女王会見時の姿」の2枚を掲載。 バイストン・ウエル考 その9では、「それゆえに・・・」と題し48話、49話で描かれた各キャラの最後を紹介しつつ、それが必要な物であったのか、問い掛けています。さて、ここでのシ−ラ様のカットは最終回から「ドレイクに問い掛ける表情のアップ」と「人々よバイストンウエルに帰還します」のシ−ン2枚が使われてます。 そして、読者のリクエストで構成される、おまけのペ−ジではシ−ラ様が一番リクエストが多かったという事で、大きく額入りで掲載されてます。(最終回、エルフィノを頭に、ベルを手に載せたシ−ン)コメントで、「気質的に今一つ分からないが・・・」とありましたが、やはりシ−ラ様に関する描写不足を指摘してるんでしょうね。 キングレコ−ドの広告で、第2期アニメフェア−の商品としてダンバイントレ−ナ−の紹介あり。もっとも絵柄はT-シャツと一緒でしたが。 モノクロペ−ジの第1弾としてバイストン・ウエル考 その10を掲載。最終回を見た読者からの意見5通掲載してます。又その直後に富野氏のミニインタビュ−があります。(ダンバインで何を試みたか、その結果としてどういう物になったかを話されてます)ちなみに、ここのシ−ラ様のカットは最終回、「エルとベルにバイストンウェルに帰ろうと嘆願されるシ−ン」です。 READERS' VOICESでも読者の意見を3通載せてますが、大概が終わり方に憤りを感じた方からの意見でした。 タマゴサンドでは、4つダンバインネタが掲載。(リムルとドレイクのアデランスネタに思わずホノボノしちゃいました) 1984年5月号 アニソン・インタビュ−で、ダンバイン主題歌を歌ったMIOさんが登場。ダンバイン曲に関して少し語ってくれてます。ただし、声優挑戦のバルベラ役に関してはコメントなし。(残念!) タマゴサンドでは、2つダンバインネタが掲載。(そろそろ、息切れか?) 南田操のアニメブレイクで、ダンバインの総評価が出されてます。結果は「東京上空3部作」を上乗せして65点。次回期待の最低ラインだそうで。一番の問題点は、キャラの不必要な多さ。ショウ=シ−ラ様、バ−ン=ドレイクの2本の柱を中心にスト−リ−を進めていけば・・・との事でした。 1984年6月号 声優インタビュ−にバ−ン役の速水奨氏が登場、バ−ンに付いてもチョロッと話してくれてます。 タマゴサンドで、2つダンバインネタが掲載。 1984年7月号 キングレコ−ドの広告で、In BystonWellの告知が。仮題は「バイストンウエルの四季」だったそうです。 アニメ・ジュンの大発見で「子供たちをほめないで−BYE−BYEバイファム」と題し、対比として作中におけるオ−ラバトラ−の存在意義を語ってます。 タマゴサンドで、ダンバインネタがとうとう1つだけ・・・ 1984年8月号 READERS’ VOICESでダンバインに付いて、チャムファウの存在、ヒロイックファンタジ−を注目させた、バイストン・ウエルの世界観の3つをもたらした作品として評価するとの投稿がありました。 1984年9月号 声優インタビュ−で、ついにシ−ラ様役の高橋美紀嬢が登場。シ−ラ様に付いての思いを大いに語ってくれてます。あと、富野監督が「人間の心の美しさの象徴としてシ−ラを出した」と話をしたと言うエピソ−ドには云々東名づいてしまいました。 ANISON SCRAMBLEではin BystonWellを取り上げてます。曰くファンがこれを聞く事によって、新しい何かを受け止めてくれると信じてるとの事。ちなみに、その直前には高橋美紀さんの初めての歌が収録された、「ケッキョク・ガンモ」が紹介されてます。 1986年10月号 OUTのトンデモ企画、サンライズ宇宙史・地球編にて、ダンバインの話はザンボットに続くものとして取り扱われる。 尚、江口勇氏の書き下ろしで、地上人に検査を受けるチャムファウが掲載。 無敵クイズサンライズ70ではダンバインに関するクイズを6問掲載。「ダンバインが地上に出て初めて壊したメカは?」って分かります? The Interviewでは、出淵氏が登場。ダンバインのメカでザインに付いても少し語られてます。 尚、付録のサンライズキャラ大集合ではダンバインのメインキャラが登場。 1986年11月号 先月に引き続き、サンライズ宇宙史・宇宙編が掲載、その中ではイデの発動によって、バイストンウェルも滅亡。その寸前、ジャコバの力によって、バイストンウエルのコモンとフェラリオはペンタゴナに移住したとされてます。そして、ペンタゴナで使用不能となったABの代わりに、コモンはヘビ−メタルを開発する。尚、ムの国のカモン家がワ−ラ−王を名乗り、ミズン星を支配。これが、カモンマイロ−ドの祖先となる。そして、そこに漂着したアクシズのMS部隊と戦闘となり、勝利を収めたアクシズが、ハマ−ンをポセイダル王としてペンタゴナに君臨させる。という訳で、ABからHMへの移り変わりのチャ−ト等も記載されてます。 尚、表紙は湖川氏によるチャム&リリス・ファウであり、それ以外にも、ファウファウヒストリ−としてリリスとチャム尽くしの誌面を1P作っており、その横には江川氏によるチャム&リリスの書き下ろしがあります。 なお、付録のサンライズ名脇役キャラ大集合!!にはシ−ラ様がしっかり描かれてます。 1988年9月号 1988年11月号 続いてVol.3の評価です ![]() ・・・まぁ、評価は妥当なものかも・・・ |