電子メール編

 架空請求に注意! ('03.8.22)

 最近とても増えているのが、身に覚えのない料金請求メール。うちにもたまにやってきます。

 だいたいの場合は”債権回収業者”を名乗り、「アダルトサイトの利用料金が未払いで、回収を依頼されている。下記口座に料金を振り込め。振り込みがない場合取り立てに行く/法的手段に訴える」といったもの。ふざけたことに、振込先が業者名ではなく個人名だったりします。
 使ってもないものを払う必要はありません。無視してください。問い合わせをしたりすると、あなたの名前、住所、電話番号を知らせることになって、さらなる脅しを受けることになります!!!払えばカモリストに載せられ、今後もたびたびの請求を受けるでしょう!!!!
 でも、ネットサーフィンをしているうちに興味本位で覗いたことがあるとかで何となく身に覚えがある気がする人って意外といるもの。あるいは家族の誰かが使ったかもしれないと思ってしまったり。いずれにしても取り立てや自分の名前が挙げられてしまうなどのトラブルを恐れて、お金を払って済ませたくなってしまうということがあるようです。
 
   これは電子メールが普及する前からある典型的な詐欺です。以前はたとえば「ダイヤルQ2伝言サービス」などという存在しない電話サービスの利用料金の未払い請求を電話帳で調べた住所にはがきでやっていたのですが、これを電子メールで行うようになったものです。はがきを多数に出すには、たとえば100人に出して一通50円としても5,000円必要。このなかで1人50,000円振り込んでくれば45,000円の不法収入が得られることになるというものだったのですが、電子メールなら送信にほとんど費用が発生しません。メールアドレスリストが売買されているのでそれを利用するといくらかかかりますが、電話帳で調べてはがきを出すよりあっとう的に低コストです。しかも、電話アダルトサービスよりインターネットのアダルトサイトのほうがはるかに多くの人が「身に覚えがある気がすることをやっている」ため、費用に対する効果が高いので電子メールに移ってきたわけですね。詐欺自体とんでもない犯罪なのに、さらに楽をしようなどと、ホント許し難いです。

 こうした電子メール詐欺は、特定の個人を狙ったものではなく数撃てば当たる式なので、大変にお粗末な請求内容になっています。
・未払いとする相手の氏名・住所など個人を特定する情報が請求から欠けている。←請求したり、裁判などの手段をとるには絶対必要な情報なのに。そもそもそんな情報を持っていないから書きようがないのです。
・未払い内容の詳細が示されていない。←これも必須なのに。そもそも存在しないし、適当なことを書けば事実に合わず、すぐに詐欺が露見するので。

 最近は、「出会い系サービス」を利用したとして、まだ世の中のしくみをわかっていない未成年がはがきなどで請求をうけるケースもあるようです。

 こうした類の請求のために家族同士が疑い合い大変になったという知り合いがいました。世の男性方(女性やお子様方もそうですが、やはり男性!)の本能的欲求を巧みに利用した詐欺はいつの世にも存在します。お気をつけあれ!

 

 もし、根拠のない・法外な取り立てなど何らかの問題が生じたら以下へ相談しましょう。

国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/

消費者センターなど窓口一覧
http://www.kokusen.go.jp/link/_pref.html


 参考サイト:スパム・チェーンメールなどへの対応法

新・変なメールを受け取ったら
http://www.hennamail.com/



 
 


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