小倉百人一首 16〜20

16  立別れ いなばの山の 嶺に生える 中納言行平
  まつとし聞かば 今帰り来む
  たちわかれ いなばのやまの みねにおうる ちゅうなごんゆきひら
   まつとしきかば いまかえりこむ
   
17  ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 在原業平朝臣
  からくれないに 水くくるとは
  ちはやぶる かみよもきかず たったがわ ありわらのなりひらあそん
   からくれないに みずくくるとは
   
18  住の江の 岸による波 よるさへや 藤原敏行朝臣
  夢の通い路 人めよくらむ
  すみのえの きしによるなみ よるさえや ふじわらのとしゆきあそん
   ゆめのかよいじ ひとめよくらむ
   
19  難波潟 みじかき芦の ふしの間も 伊勢
  逢はでこの世を 過ぐしてよとや
  なにわがた みじかきあしの ふしのまも いせ
   あわでこのよを すぐしてよとや
   
20  わびぬれば 今はた同じ 難波なる 元良親王
  みをつくしても 逢はむとぞ思ふ
  わびぬれば いまはたおなじ なにわなる もとよししんのう
   みをつくしても あわんとぞおもう