小倉百人一首 6〜10

6  かささぎの 渡せる橋に おく霜の 中納言家持
  白きをみれば 夜ぞふけにける
  かささぎの わたせるはしに おくしもの ちゅうなごんやかもち
   しろきをみれば よぞふけにける
   
7  天の原 ふりさけ見れば 春日なる 安倍仲麿
  三笠の山に 出でしつきかも
  あまのはら ふりさけみれば かすがなる あべのなかまろ
   みかさのやまに いでしつきかも
   
8  わが庵は 都のたつみ しかぞすむ 喜撰法師
  世をうじ山と 人はいふなり
  わがいほは みやこのたつみ しかぞすむ きせんほうし
   よをうじやまと ひとはいうなり
   
9  花の色は うつりにけりな いたずらに 小野小町
  わが身世にふる ながめせしまに
  はなのいろは うつりにけりな いたずらに おののこまち
   わがみよにふる ながめせしまに
   
10  これやこの 行くも帰るも 別れては 蝉丸
  知るも知らぬも 逢坂の関
  これやこの いくもかえるも わかれては せみまる
   しるもしらぬも おうさかのせき