礼文島というより桃岩荘YH

LAST UPDATED: 98/12/27




礼文島は、北海道の最北端の島です。緯度だけで言えばわずかに宗谷岬が
北になるのですが、島としては最北でしょう。花の浮島として有名な島
ですが、YHのホステラー仲間では「桃岩のある島」としての方が有名(笑)
その、桃岩こと桃岩荘YHについての話のみです、念のため。


8時間コースで拾った「龍の杖」


桃岩荘は、礼文島の南西海岸にあり、「桃岩」と呼ばれる桃の形をした岩
の下にあります。この海側(というか、海中)には哀愁の背中を見せる
猫岩があります。桃岩上部は見事なお花畑が続く風景です。

が。この桃岩に出るには、トンネルを一つくぐるのですが。これを
桃岩ではタイムトンネルと呼んでいて、このトンネルを抜けると時差
生じるのです。「桃時間」といって、桃岩に泊まる人はここで時計の針を
1時間早めなければなりません。つまり、標準時より、早寝早起きが
できるようになるワケですね(笑)(強制ではないし、連絡時は必ず
標準時と桃時間を並列して言うことになってます。…ややこしい(^^;))

礼文島の名物は、「愛とロマンの8時間コース」(別名「汗と涙の」…。)
島の西海岸を、北から南まで8時間かけて踏破するコースで、もともと
桃岩で始まったものが、島中に広がったのでした。ベストシーズンに歩くと
ずっと花畑が続いていて、確かに綺麗なのですが、距離もとんでもなく
あるワケで…。最近は半分コースなどもできましたが、古き良き時代を
体現する桃岩としては、必ず8時間踏破するのでした。

桃岩の特徴は、何といっても「古き良き時代のYH(ユースホステル)の
最後の生き残り」。ヘルパーもホステラーもバンカラで、毎日歌えや踊れの
大騒ぎのミーティング。これがダメな人には泊まるの薦めません(^^;)
建物は古いニシン番屋を改装した、文化財としての価値は高いけど綺麗な
建物。女性用は普通の部屋ですが、男性はちょっと特殊。(寝台列車を
想像すればいいのかな。) 朝5時、大音量の八代亜紀の歌(「ニシンは
どこへ行ったやら〜」というヤツ)でたたき起こされます。とにかく一度は
行く価値のあるYHだと思っています。二度目以降は各人の判断ですね(笑)

 
8時間コース終点の地蔵岩
コースから帰ると、桃岩では放送が。
「プー B29襲来、B29襲来」(^^;)
そして屋根からお出迎え(みんな躍らされる…)


桃岩のもう一つの名物は、最近では礼文島の観光パンフレットにまで載って
しまっている「お見送り」。第一弾はユース前。みんなで旗ふって踊って
見送るのですが。ここで、帰るメンバーは必ず港まで歩いて行かねばならず、
ケガ人や荷物は、お見送り隊と一緒に車で港へ。そして、フェリーに
帰る人たちが乗った後、出港まで、というか、見えなくなるまで
踊り続けるのでした…。いや、すごいです。これはYHに泊まらなくとも、
タイミングが良ければ見ることができます。これでハマった人はリピーター
になり、毎年長期滞在して、フェリー出港ごとに港へ行って踊ることに
なるのでした。…社会復帰ができるのかどうか、私は心配ですが(笑)

 
お見送り第一弾、桃岩にて
フェリーから踊る人々を見る


桃岩といえば、もう一つのお気に入りは「BEN&JOWハウス」。これは
「べんじょ(便所)ハウス」と読みます(笑) 桃岩専用敷地内の喫茶店
ですが、一般が入っても大丈夫です。といっても、宿泊経験者しか
この店の存在は知らないでしょうが。ここの雰囲気が好き。エンヤ
聴くようになったのは、ここのせいだな。カレーがおいしいです。



番外:利尻島。これはサロベツから見たもの
  


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