中間テスト


 とうとう息子も中間テストなるものを体験する事になった。テスト前日

だと言うのに息子はめちゃめちゃリラックスしている。マンガの本は読

むし、テレビはガハガハと笑いながら見るし、いつ勉強しているのだろ

うと疑いたくなってしまうのである。

 私が子供の頃はもうちょっと危機感があった様に思うのだが・・・・

 そう言えば、初めての英語のテストの時、単語を全然覚えて行かな

くって、どえらい目にあったことを今だに覚えているところを見ると、相当

ショックだったに違いない。今でも暗記物は苦手である。

「なあなあ・・・かあちゃん!高校での数学のテストの時、logが出てきた

ら、答えは0か1にせーへんかった?」

「うんうん・・・したした・・・」

 似たもの夫婦である。

「図形の証明の時さ〜、わからんかったら私が保証する・・・この三角形

は絶対に合同であるとかも書かへんかった?」

「そんなん書くわけないやん・・・」

 やっぱり私だけなのだろうか・・・

「社会は時事問題が出るから、ニュースには気を付けておきや」

 私の意見を無視して、嫁が息子にアドバイスしている。

「そやな〜・・・今やったらインドかな?」

 インドと言えば・・・・

 すかさず嫁と息子の会話に私が割り込むのである。

「インドと言えば、レインボーマン!!ダイバダッタに修行をしてもろた

地やで!!ほんでな〜敵は死ね死ね団言うねん・・・・」

 こんな事100%中学のテストに出るわけがない。

 息子に緊張感が無いのは、親が原因だと言う事が判明しただけなのである。

 

 余談ではあるが、娘の足は長い。

 嫁も私も短いのに、娘だけは異常に手足が長いのである。

 いつものように、私と嫁が居間でゴロゴロしていると、娘が通る度に親を

またがしていく。しかも、仰向けでゴロゴロしている嫁のお腹に毎回つまづく

のである。手足の長い娘でも、嫁のお腹を乗り越えるのは苦労するようである。