健康診断(その2)


「トンさん!!足形に合わせてここにお立ち下さい」

 どこでもよく見る身長を測る機械なのだが、これは一度に身長と体重と体

脂肪率を測り、プリントアウトしてくれる優れものなのだ。さすが健康保険の

診療所!!

「えと・・・次は検尿なので、この線以上まで入れてきて下さいね」

 検便に、検尿まであるとは・・・・

 会社の先輩が前をビショビショにした検査だったので、慎重に対処しなけれ

ばならないのだ。便器の前に立つと、なにやら書いてある。なになに?出始め

のおしっこは摂らないで下さい・・・・うむぅ・・・男性はともかく、女性も途中で止め

られるのか疑問に思ったが、深く考えないで書いてある通りにコップに入れた。

 1億2千万人のクイズ王の決勝クイズで入れられるみたいなボックスで、聴力

検査をした後の次は心電図である。

 足とか胸に電極を付けられ、なにやらデータを出している。ちょっとくすぐった

かったが、なんとか我慢できた。しかし、お笑いモードに入ってしまったのだ。

 次は血圧・・・上が86下が44・・・・すげぇ低血圧なのである。

「わたしぃ〜血圧がひくいのでぇ〜朝がよわいの!」

 なんてOLがよく言うが、こんなに血圧の低い私でも、朝から絶好調のギャグを

かましている。以前、献血に行ったとき、血の比重を計る為に少し採血されて、

次に血圧を測ったら、

「低いので献血はできません」

 なんて言われた事すらあるのだ!(自慢する事かいっ)。なんで、痛くない血圧

から測ってくれんかな〜

 視力検査で、適当に答えて、「違います!」って怒られた後、採血された。

 若い美人の看護婦さんと、婦長みたいな看護婦さんが居たが、どう考えても婦

長さんの方が痛くないと思ったので、美人の看護婦さんはあきらめた(ククク・・・)。

 胸のレントゲンを撮り、最後は問診で終わりである。

「ハイ!そこに横になって!!」

 結構美人のお医者様である。

「お腹押しますからね〜痛いところがあれば言って下さいね〜」

 痛いところは無いが、お笑いモードのスイッチが・・・・

・・・・・プッ・・・・(ひ〜やめてくれ〜)

 どう見てもくすぐっているようにしか見えないのだ。

「くすぐったいですか?」

「え・・・・ええっ!」

「ハイ!!これで終わりです!着替えて帰ってもらって結構です」

 長い健康診断が終わったのだ。今度からは問診も拒否出来ないかな?と考え

ながら会社に向かった。

 

 余談ではあるが、最近は梅雨のせいか、雨が多い。

「お〜い!!短パンは?」

 練習に行くので、短パンを探しているのであるが、3枚とも見つからない。

「いつ履いていったん?」

「えと・・・火曜日やろ、木曜日やろ、そして日曜日!!今日は火曜日やから、

ちょうど1週間前になるな〜」

「ほんならあるはずやん!」

 そう言いながら、もくもくと探してる嫁であったが、やはり見つからない。

 クンクンクン(臭いを嗅いでいる)

「うんうん・・・まだ行けるやん」

 そう言って出してきた短パンは、洗濯機に入っていた、日曜日に履いた

短パンだった。

 履くのは私やで!