27日の夜に車で大阪を出発して、朝にTDLに着いて、そのまま夜まで
遊ぼうと言う、毎年恒例の旅行なのである。
子供たちは、後部座席を倒して、布団をセッティングするので、出発して
すぐに眠りにつき、起きるとTDLなのだから、まるでどこでもドアのようなの
であるが、運転する方はたまったもんじゃない。
例年は、私→嫁→私→嫁→私と言う具合に交代するのであるが、毎年
同じ道ばかりを走るのはなんなので、今回は順番を逆にすることにした。
最後の首都高速が「嫁の運転」ってのはちょっと気がかりであるが、たま
にはいいだろう。
枚方(大阪)を出発して、すぐに京滋バイパスに乗る。嫁の運転はスピード
がでないので、早速トラックからバッシング攻撃を受けていた(おいおい)。
瀬田東で名神高速に乗り換え、後は例年多賀SAで交代である。後の運
転の事を考えて私は助手席で仮眠を摂ることにした。
車が急にスピードダウンしたので目を覚ますと、そこは多賀よりも東京よ
りの養老SAだった。
「えへへへ・・・・がんばったやろ」
「ををっ!眠たくなかったんか?」
しかし、この時すでに用意周到な陰謀が計画されていることに私は気づ
いていなかったのだ。
養老SAで運転を代わった後、雨が激しくなってきた。小牧ICで中央高
速に乗り換えた後、大雨の降る中ひたすら1時間30分を高速で飛ばす。
突然タコメーターがレッドゾーンまで振り切る。
「ぬををををを!なんじゃ!こ・こ・これは・・・」
俗に言うハイドロプレーニング現象である。タイヤと道路の間に水の膜
が出来、ハンドルが効かない状態に陥るのだ。幸いカーブでは無かった
ので大事には至らなかったが、はっきり言って3日は寿命が縮まったに
違いない。
この出来事でいっきに目が覚めた(寝とったんかいっ!)
1時間30分走り抜けた後、またまた嫁と交代である。しかし、嫁がちょ
っとづつ距離を延ばすので、結局首都高速は私が運転するはめに・・・・
なんでやねん!!
UP、DOWNが激しく、トンネルの中で合流がある首都高速はいつまで
たっても好きになれない。しかし、これも嫁の策略に気がつかなかった私
が悪いのだ。
冷や汗をかきながらも、なんとかTDLの近くまで車を走らせることが出
来た。
ホテルの朝食はバカ高いので、近くのコンビニで朝食を買い、ホテル
の前の道路で済ます。これも毎年恒例になっている(貧乏くさ〜)。
朝食を食べた後、東京ベイホテル東急の駐車場に車を止め、とりあえ
ずホテルに入る。本来なら、すぐにでもチェックインをして休みたいので
あるが、チェックインは午後3時からなのでそうもいかない。ロビーのソフ
ァーで一服した後、シャトルバスにてTDLに向かうトン一家であった。
道中の豪雨がウソの様に空は晴れ上がっていた。
余談ではあるが、先日コンビニへ車で行き、車を降りて2.3歩進んだ
所で、なにか足下がもそもそした。ふと見ると体長20センチくらいの大き
なムカデだった。
「ぬをををををををををを!」
必死で叫んで振り払ったが、時すでに遅く、素足サンダルの私の足は
見事にムカデの餌食になってしまった。
昔、掲示板にUPした話を、ムカデ出現でふと思い出した。
ある日、虫達の集まりでカマキリの所で集会をすることになった。
出席予定のメンバーは「カマキリ」「くわがた」「ムカデ」「ふんころがし」
の4匹である。しかし、いつまで待っても「ふんころがしさん」が来ない。
カマキリ「遅いな〜・・・ちょっとムカデさん、ひとっ走りふんころがしさん
を呼びに行ってくれへん?」
ムカデ 「いいですよ!そんなことお安いご用だっせ」
カマキリ「ほな・・たのむわ」
しかし・・・・・待てども暮らせども一向にムカデさんも帰って来ない。
カマキリ「しゃ〜ないな〜・・・何してんねやろ・・・今度はくわがたさん
呼びに行ってくれるか?」
くわがた「よろしおまっさ」
今度はクワガタが呼びに行くことになったのである。
玄関にて・・・・・
くわがた「ぬををををを!ムカデさん!こんな所で何してんのん?」
ムカデさんは玄関で靴をはいている最中だった。