立って通勤することになるのであるが、さすがにそんなこたぁもう慣れた。
しかし、土曜日はたま〜に座れる事もあるのだ。ましてや夏休みともなる
と座れる確率はぐ〜んと上がるのである。
先日の土曜日、私はTDLの疲れも伴って「座りたい病」に侵されてい
た。しかし、無情にも席は空いていなかった。いや・・・ちゅ〜と半端に席
が空いているのであるが、あんな所に座れるのは図々しいおばちゃん
だけである(しかもそんなおばさんに限ってお尻が異常に大きいときてる)。
こうなると次に考えられるのは、次の駅で降りる人の前に立つことなのだ。私
の長年の経験で、端の席から埋まってくる事はわかっているので、当然端の席
に座っている人は遠くから乗車していることになる。したがって、席を立つ確率が
高くなるのも当然なのだ。
また、席の場所だけではなく、服装、年齢、性別、人相、手相等々から
も分析し、確実に降りる人の前に立つことが望ましい。
そんな事を色々と考えながら、キョロキョロと辺りを見回していると、いた!!
あの人は次の駅で降りると言う要素をいっぱい持っているではないか!!しかし、
彼とて100%次の駅で降りるわけではない・・・・・・と、その時、次の次の駅で確実
に降りる人を発見した。この人の顔は非常に特徴があるので、しっかりと覚えてい
る。私が最初に行こうと思った席にも未練があるし、もう一つの席は空くのが決ま
っているし・・・ここは大きな試練なのである。
その日はど〜しても座りたかったので、結局安全策を取ることにした。私が「感」
で次に空くと思われる席が手招きしているようにも見えるが、次の次の駅まで
我慢することにした。
そう決めると行動はスピィーディーにしなければ、席の前にポジショニングされる
と一巻の終わりである。
素早く移動して吊革を持つと、電車が次の駅に到着した。チラッと迷った方の席
を見ると、案の定席を立ったではないか!!オーマイガ!!自分
の感と分析能力を信じてさえいれば今頃ゆっくり座れていたものを・・・いや・・・しか
し・・・次の駅では確実に座れるのが決まっているのだから、ここは後悔せずに、じ
っと耐えようではないか・・・
この駅でも、人波は容赦なく私を直撃する。この人波に流されては、今までの努
力が水の泡と消え去ってしまう。両足で踏ん張って、なんとかこの位置をキープせ
ねば・・・と、その時
「いや〜人がいっぱいで座られへんな〜」
年寄りなのか、そうでないのかわからないおばちゃん2人組が、当たり前のこ
とを大声で話している。まず席など譲られることがないであろう、ちゅ〜と半端な
年齢のおばちゃんである。
そうこうしているうちに電車は次の駅に到着した。私の前に座っている人も降りる
準備を始めている。その時である・・・ちゅ〜と半端おばさん2人組がこの席
を見つけたのである。座席は前に立っている人に優先権がある・・・なんて暗黙の了
解はおかまいなしである。私が座席に座るアクションを見せる前に、おばちゃん
2人組は大声で叫びだした。
「ほらほら!あんた!あそこの席空いたで!座らせてもら
い!」
自分が座らへんのやったらほっといたらええのに、お節介にも連れのおばさんに
大声で席を勧める。言われたおばさんも、遠慮など微塵も見せないで、人をかき分
け近ずいてきたと思ったら、素早く席に着く。
座るだけならまだしも、2〜3人を間に置いて、大声で世間話まで始めるので
ある。なんと自分中心で世界が回っているおばさんなんだろう・・・
結局、私の席になるはずだった所は、おばさんに占領されてしまったのだ。
あの時・・・・もう一方の席を選んでいれば・・・・後悔先に立たずである。
余談ではあるが、以前、自動販売機でまぬけな失敗をしてしまった
(皆さんも気を付けてもらいたい)。左手にセカンドバックを吊したまま、ボタンを押そ
うとしてしまったのだ。
勢いよく出した左手がボタンに届く前に、私が選ぼうとしているジュースよりも遙か
下のコーヒーを、セカンドバックが勝手に押しよったのである。私はコーヒーは好き
なのであるが、缶コーヒーは甘ったるいのであんまり好きではないのである。にも
かかわらず、ご主人様に逆らってセカンドバックの反逆にあってしまうと
は・・・・とほほほほ・・・・
何事も無精はするなっちゅう事やね。