バーン・グリフィスくんは、サイキックフォース(PF、PF2012)という格闘ゲームの初代主人公です。好きになったのが初代稼動のわりと最初の頃だからもう5年以上前の事。覇王丸にハマり侍スピリッツにらぶらぶだった私が最初に雑誌で彼を見て思ったのが「ガルフォード似の兄ちゃん」。その次は「なんだよあの髪型!」でした。
あのふざけた髪型が大嫌いで「こいつなんか絶対使わない!」と周囲に言いまくっていたものでしたが、実際使ってみたら私のようなヘボにも優しいキャラで愛着を持ってしまったのが最初。そうなると堕ちるのは早かった…。今ではあの髪型すらなくてはならぬもので、「彼はネコっ毛なのよ〜♪」とか言いきる自分がいたりして。
バーン・グリフィスくんは主人公ですがとっても目立ちません。目立たないと言うより存在感が希薄です。はっきり言ってありません。なにせPF2012特集本の前作紹介ページでその存在を消されたくらいですから(忘れてないぞ〜、○リーム○ャスト○レス)。シリーズ第1作の主人公なのにこの扱い。ストII紹介でリュウが居ないコトがあるか〜!?
サイキックフォースとは格闘ゲームの一形態ではありますが、特別な力がある故の葛藤と苦悩、持たざる者と持ってしまった者との確執、超能力者は大多数を占める力無き者に支配されるかそれとも支配する側に回るのか? 等を描いた人間ストーリー…かどうかはともかく、ある種マニアック、むしろレトロな世界観を持ったゲームです。超能力大戦ですし。超人ロックとかバビル二世…まで行ったら古すぎか? 故に登場人物の誰もがそれぞれ個性的で、ゲームにしてはバックストーリーもなかなかしっかりしています。個々の存在感があるしキャラも立っています。
それなのに主人公のバーン・グリフィスくんは何故にこんなに印象が薄いのか。それは彼にはほとんど背景が「ない」せいではないかと思っています。
以下は大昔に知り合いのサイトの掲示板にぶちあげた文章。「PF2012でのバーンは別世界(別シリーズ)のキャラが乱入してる感じがする」という話題に応えたもの。当時の私は熱かった…。
実は私2010当時、前作で物語の核に存在してる時からそうなんじゃないかと思ってます。
彼のPFの世界への関わりの最重要ファクターは「キース」であって彼を探す事で物語に関わってくるのですが、その理由が「親友だから」(^^;)
同じ人探しをしているウェンディが「行方不明の姉を探すため」で肉親を求めるのが心情的に分かる気になるのに対して、バーンは動機として弱い。つーか、別れるまでのキースとの関係等のバックボーンが明らかにされてないので ただの友人のためにそこまでするか? と思ってしまいます。それこそ恋愛感情 のひとつでもあった方が説得力ある(^^;) 行動の基点にある「キース探し」に至る部分が分からないのでどうにも 印象が薄いんですよね。
一番物語にからんできていない玄真と比べても、彼は大義名分やら信念やらが あるのでマイペースに且つ積極的に物語世界に関わってくる事が出来ますが、 バーンってばキースと相対しているけれども決して旧人類代表ではないし 「サイキッカーと人類は共存すべきだ」なんちゅー信念も持ってないと思われるのでこれまた弱い。 しかもひと癖もふた癖もある周りのキャラクタに対して熱血主人公的な性格が与えられてるので印象弱すぎて平凡に見えてしまう。
しかし、それ程印象の薄いキャラクタのくせに、彼が動いてキースと再会し反目しないとPFの物語そのものが始まらないという最重要人物でもあります。 バーンはPFの世界で最も謎の多いミステリアスな人物とも言えるでしょう。
……当時も思ったものだけど、突っ走るのもたいがいにせいって感じですね。しかしこのつけいる隙がありすぎる設定や、熱血主人公の典型そうでいて実は性格悪そうな所が深読みしまくり妄想爆発タイプの私にとって深みにハマる元であったのは確かです。
ぶっちゃけた話、今となってはこいつの何にこんなに惹かれるのか分かりません。好きだから好き!としか言えなくなっている辺りに、自分がいかに人生踏み外したのかを痛感させられます。思えば遠くに来たものよ。
こいつにハマってからちょっと変な具合に人生進んできましたが、よい事も色々経験しました。お友達もいっぱい増えました。
結果オーライでバーン・グリフィスくんには感謝しています。まだしばらくは彼に萌え萌えでしょう。
この文章だと「バーン・グリフィスくんと私」に題名を変えるべきか?