クレジットカードをうまく利用するの巻! Vol.3 2000.3.30

海外旅行でクレジットカードを皆さんどれくらいご利用されているのだろうか。 商品を買う時、キャッシングをする時その利用方法を見てみましょう。いやいや私は十分利用していると思われる方は、中級編を読んで下さい。

■初級編■
●商品を購入する時
これはクレジットカードで一番利用されることが多い用途だと思います。鞄や洋服という物品だけでなく、レストランやホテル宿泊代、それに現地ツアーの参加代金、鉄道などの運賃といったサービスまでカードで支払うことが可能な場合があります。私はできるだけクレジットカードで支払っています。貧乏旅行のため、安宿ではカードを受け付けてくれないところもありますが、1泊2000円程度でも受け付けてくれるところはあります。

クレジットカードを利用した際の利点

  1. なんといっても為替レートの良さでしょう。
    カード利用代金明細書を見ればその良さはわかりますよね。換金手数料がかからないのはなんといってもありがたい。注意したいことは、カードを利用した際、明細書の請求金額、特にTOTALの欄の金額をちゃんと確かめることが大切です。たまにレストランなどで、支払い金額の下にチップ代金を入れて、TOTALを自分で書かせるところもあります。TOTAL金額を必ずチェックしましょう。
  2. なんといっても割引料金があったりするからでしょう。
    ブランドのバックを10%OFFで買えたり、ツアー参加代金が10%OFFになったり、カードの優待割引・特典は最大限に利用しましょう。私の旅行記を読んでいただいてわかるようにカードはフル活用しています。ちなみに私はJCBカードとVISAカードを海外に持っていきます。JCBのショッピングパスポート、VISAのプライムクラブの冊子は空港でも入手できます。 熟読しましょう。
  3. なんといってもREFUNDをクレジットカードの口座に返すことができるからでしょう。
    海外で高額商品を買うと免税手続きをしますね。その手続き書類にクレジットカード口座に返金するように指示しておけば、数ヶ月後お金がクレジットカードの口座に振り込まれます。これは特に為替が円安に動いているときにはもどってくる額が多くなります。小切手で返金してもらうと、換金する手数料が高いので返金額をこえてしまうこともあります。

●キャッシングをする時
旅慣れた方や外国暮らしをした方は別として、多額の現金やT/Cを携帯される方が多いと思います。私はここ数年T/Cを発行したことがありません。

クレジットカードを利用した際の利点

  1. 為替レートが良いからでしょう。
    両替所で換金するよりATMでお金を引きおろすほうが5%(かなりアバウトです)くらいはレートが良いのではないでしょうか。キャッシングは借金と同じなので、利息を取られます。利息を払うのを少なくするため、私は旅行から帰った翌日くらいにVISAカードのカウンター(住友銀行のATMでも返済可能)に行って繰上返済をしてきます。私のVISAカードは15日切翌日10日払いなので、例えば16日にキャッシングをしてしまうと、55日前後借金をしてしまうことになります。年率27%だったら、この期間滞納しておくと、4%程度の利息を払わなければなりません。(私の場合はすぐ払ってしまうのでだいたい0.4%内で収まっているようです。)私のカードは純正VISAカード(ここでは住友クレジットサービスのカードという意味)なので、VISAカウンターで繰上返済を受け付けてくれますが、デパートカードなどについているVISAカードなどはそのデパートのクレジット会社で手続きをしなくてはなりません。クレジットカードによっては繰上返済を受け付けてないカード会社もあるので要注意です。また、カード会社によっては引き落とし毎に手数料をとったりするカードもあります。

    カナダの旅行で初めて体験したことなのですが、VISAカードでキャッシングした際、カナダドルではなく、米ドルで計算されていました。それになぜか思ったよりレートが良くなかったので、VISAカウンターでその理由を聞いてみました。どうやらVISAで引き出していなくて、VISAカードの裏についているマークの会社PLUSで引き出していたようです。VISAインターナショナルを通して請求が来るからドルで計算されているらしいのです。私の友達も同じ日にATMで引き出しましたが、純正VISAカードではないためか、両替所よりレートが悪くなってしまいました。クレジット会社によってレートがかなり違うみたいです。

    ATMが恐怖な方、まず試しにVISAカードのマークのついた銀行の窓口で現金を引き出してみてはいかがでしょうか。キャッシングしたいと言えば、いくら引き出したいか聞いてくれます。このとき、暗唱番号はいりませんが、パスポートが要ります。

  2. 両替の際、不慣れな通貨をじっくり数えなくてよいからでしょう。
    両替所で現地通貨に換えた場合、見慣れない通貨を受け取り、小銭までじゃらじゃら渡される。もらった計算書の計算があっているのか、コミッションを入れて即座に計算するなんて芸当私には無理です。ATMを利用した場合、希望金額を引き出せるので計算はしなくていいです。但し、為替レートをある程度知っておかないと、とんでもない額を引き出してしまうことになります。

    ※バリ島の両替所などは計算機に細工してあるところもあるようです。計算書が正しいなんて限りません。充分に注意しましょう。

  3. 現地通貨があまりあまらないことでしょう。
    先進国ではどこでもATMを見かけます。一度に引き出す額は3,000円程度です。借金期間を少しでも短くするため、お金がすごく少なくならないと引き出しません。よって現地通貨もそれほどあまりません。あまっても、帰りの空港でお土産を買うときに、余った現金とクレジットカードで精算すればいいのです。

尚、上記の利用方法はATMがないなどの僻地への旅行では全然役に立ちません。それぞれのカードの利用案内を良く読んでご使用下さい。

※ 三井住友VISAカードでは、2011年4月16日(土)より、キャッシングに手数料を取ることになりました。   1万円以下105円、1万円超210円です。いっきに引き出すようになりました。

■中級編■
上記以外にこんな利用方法があります。海外旅行に出かけたきり、帰ってこない子供(なんか私のことのよう)の安否を調べることができます。これは外務省の方が薦めていらっしゃる方法です。

長期旅行で全然連絡をしてこない子供の身を案じて、ご両親が子供の安否を外務省に問い合わせされるようです。特に個人の長期旅行の場合、現金を持ち歩くのは危険ですから、旅慣れた人ほど、クレジットカードや国際キャッシュカードを利用します。その使用歴を調べれば足取りをつかめるのです。

99年8月17日トルコ地震が起こりました。外務省の法人保護課には、行方不明の相談が普段の10倍以上殺到しました。そこで、上記の話をして、何らかの手掛かりをつかんでもらうことにしました。幸い問い合わせのあった個人旅行者の大半は半日以内に、残りの旅行者は、クレジットカードや立ち寄り先などを調べていく中で、安全が確認されました。”かわいい子には旅をさせろ!”ならぬ、”かわいい子にはクレジットカードを持たせろ!”ですね。


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