shineani01.gif (2402 バイト)Fly Casting ビギナーズコーナー

 

このコーナーは、Fly Fishingを始めたばかりの初心者の方を対象に、タックル選びから最初の

一尾をgetするまでを分かり易く解説します。

解らないことや、詳しく解説してほしいことがありましたら、メールで質問してください。

それでは始めましょう。 


タックルについて

Fly Fishingに必要なタックルについて、特に重要なものを説明します。

1.Rod

Fly Fishingにおいて最も重要なコンポーネントの一つはRodです。

Fly Fishingを末永く楽しめるか、嫌になってやめてしまうかはこのRod選びにかかっていると

言っても過言ではありません。

まず、よく尋ねられるのが最初の一本なのでオールマイティーに使えるRodを教えて!というのが

あります。

しかし、最初の一本であるからこそどういう釣りをしたいかということを明確にして、そういう釣り

に必要なキャスティングに適したRodをセレクトすべきだと思います。

ある程度汎用的なRodというのはありますが、それはいろんな釣りに使える代わりにどの釣りでも

ものたりないということでもあり、釣りを始めてちょっとすると物足りなくなりその釣りにあったRod

をほしくなります、そして最初に買ったRodは使わなくなってしまうのです。

ここで、釣りに必要なキャスティングと言いましたが、これは例えば源流域で岩魚・山女を釣る場合は

川幅は数メートルであり、ポイントまでの距離も殆どの場合10ヤード以内でブッシュを避けながら

キャストしなければならない等の条件をクリアするRodでなければいけないというように、釣る対象

と釣る場所によってその釣りに対する条件が違ってくるために、それぞれにキャスティングテクニ

ックが必要であり、それをクリアする性能を持ったRodが必要なのです。

そしてここで言っておきたいのが、最初の一本ではあってもある程度いいRodを買っておきましょう

造りとかアクションの面であまり安いRodは直ぐに嫌になります

Fly Rodは1本5万円位までは(カーボンRodで)その性能(キャスティング・釣り味)が値段に比例

すると思います。

但し、キャスティングの練習には釣りとは別に8〜10番ラインで9フィート位のパラボリックアクション

のRodを1本そろえることを奨めます。

ちょっと最初の出費が大変ですが、後で買い換えることを考えると後悔しないと思います。

それでは以下に私の推薦するRodを釣りのジャンル毎に紹介します。


T.主に源流域及び川幅10メートル以内のチョークストリームで30センチ以内の魚を釣る場合

@ 2番〜4番ウェイトで長さは7フィート〜8フィートでアクションはバットのしっかりしたパラボリック

アクションのものがよいでしょう。(ドライのみであればファーストアクションのものでもよい)

メーカーとしては、ウィンストン・スコット・トーマス&トーマス・セージのLL等がお勧めです

A上記条件で特にウェット主体の場合はスコットの4番9〜10フィートで決まりです。


U.中流域及び湖で20ヤード位までの距離で30〜50センチクラスの魚を釣る場合

@5〜6番ウェイトで9フィート、アクションはドライ主体であればファーストアクションのものがいいでしょう

メーカーとしては、ウィンストン・トーマス&トーマス・セージ・G・ルーミス等がお勧めです。

A上記条件でウェット主体ではやはりスコットが一番だと思います。


V.中流域主体及び湖でのLongcastでの釣りの場合

@20ヤードを超えた釣りでは如何なる場所でもダブルハンドが有利になります。

20ヤード以上の距離になると、フォルスキャストの長さも必然的に長くなりバックの障害物をクリアすることが

困難となってきます。

このようなとき、Rodの長さのアドバンテージは必要不可欠となります。

また、20ヤード以上の距離でのライン操作(メンディング等)ではダブルハンドの快適性は、一度やったら

やめられなくなります。

メーカーとしては、歴史のある分だけヨーロッパ系のRodによいものが多くあります。

但し、唯一T&Tの14フィート10〜11番ガウラは私の使った中でも釣り味キャスティング性能ともに

満足のいくものでした。


2.リール編

T.源流域主体で2〜4番ラインを使う場合

   フライリールは一般にラインを巻くだけで、ラインのストッカーとしてあればよいだけの存在のように

   理解されていますが、それは大きな間違いです。

   フライリールにおいてまず大事な役目はロッドとのバランスをとるということです。

   最近は軽量なアルミのリースがはやりですが、これはロッドが軽量なカーボン素材に移行して

   きたからなのです。

   皆さんご存知のようにフライの場合、ロッドの最後端にリールが取り付けてある為に、ロッドを

   保持するグリップの部分でテコの支点のようにバランスをとる必要があります。

   そこで、カーボンのように軽いロッドでは軽いリールがバランスがよくなります。

   しかし、バンブーロッドのような比較的重いロッドでは2〜4番というラインを使用する場合でも

   少し大きめの重量のあるリールが必要になります。

   そして、リールの重さとは別に、選ぶリールはライン番手より少し大きめのものを選びましょう。

   これはフライリールがギヤを使わず1対1の巻きとり比となっていることにより、シャフトの部分に

   必要かどうかは別にしてバッキングを巻くことにでラインの巻き取りスピードを早くする効果が

   あるからです。

   それにシャフトの部分が太いほうがラインの巻きグセもつきにくく一石二鳥です。

   また、リールやロッドは消耗品ではないのでやはり使っていて満足のいく、所有欲を満足させる

   ものでないと長く使ううちに飽きてしまいます。

   私がお勧めするのは、価格で2〜4万円くらいのレンジのものを選べば、生涯の友として愛用出来る

   と思います。   


  U.中流域・湖主体で5〜8番ラインを使用

    この位の番手になると前記で説明したように、ただバランスだけの問題以外に、魚とのファイト

    をするための、ドラッグ性能が必要になってきます。

    このクラスには多くのよいリールがあり、私が使った中ではダイワのシルバークリークがドラッグ

    性能および耐久性の面で最高のリールのひとつでした。

    しかし、残念ながらこのリールはマリエットとのパテント問題とコストの問題で今では製造中止に

    なっています。

    それと、ハーディーのソブリンはドラッグ性能とドラッグの鳴る音が最高で、海外で大物レイボンボー

    を釣るときは必ず使っています。


 V.ダブルハンドやソルトウオーターでの使用

   ダブルハンドやソルトウオーターでの使用を前提とすると、やはり耐久性・堅牢性がポイントになります。

   それにドラッグ性能も完璧でなければなりません。

   私が使ったリールでは、ビリーペイトとシステムUの10〜11番およびエーベル等が最高でした。

   これらのリールは4〜6万円もしますがきっと満足のいくものだと推薦します。

   (システムUは例外的に2〜3万円で買えるとおもいます)

   

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最終更新日: 1998/11/01.
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