高速モードとは?
現在、アマチュア無線で行われている静止画伝送のモードは、かなり多くの種類があると思いますが、伝送スピードは、ロボット36で36秒となっています。おそらくこれが今のところフルカラーでは一番早いのではないかと思います。これらはいずれも、無線機の通過帯域の制限により、送る画像情報をその帯域内に収める必要があり、伝送スピードを上げる事は困難です。
最近の無線機では
パケット通信の9600Bpsに対応したものがありその通過帯域は7kHz位まで伸びています。高速モードはこれを利用し、理論的にロボット36の2倍の情報量を単位時間当たりで送ることでスピードを2倍まで上げています。更にDSPによる高速画像処理を行い、最終的には14秒まで時間を短縮できました。

  高速モードの仕様 TH-59で簡単に実現できます
仕様 .
方式 副搬送波周波数変調
最高映像周波数 3200Hz
副搬送波周波数 白 4400Hz 黒 2800Hz
最大周波数偏移 ±800Hz
同期周波数 1200Hz
電波形式 F5
免許申請は通常の付属装置としてSSTVの申請となります。

高速モードのフォーマット
1. 1秒間の1900Hzトーン
2. VIS信号 0.3秒 コードDAHを使用30ms毎に1200Hz,1300Hz,1100Hz,1300Hz,1100Hz,1100Hz,1300Hz,1100Hz,1100Hz,1200Hzの信号からなる。
3.ビット同期信号 62ms 31ビットM系列F9A42BB0H(LSBは無効)で拡散された5ビットのスタート位置認識信号、始めの4ビットはゼロで最後が1の信号。1ビットは12.4msしたがって拡散キャリアの1クロックは400μs。HIGHの信号が3912Hz、LOWの信号が3288Hzとなる。
4.240ラスター信号 53.6ms*240ライン=12.87秒
1ラスター信号(35.2+0.4+17.6+0.4=53.6ms)
Y色差信号 4:2:0フォーマットで送る

Y (輝度信号) 35.2ms 黒が2800Hz、白が4400HzのFM変調 352ドットを1クロック100μsで送る
ブランキング0.4ms 3600Hzのトーンを0.4ms送る
色差信号(奇数ラインCr、偶数ラインCb)17.6ms 白黒(ゼロ)が3600Hzで3600Hz±800Hzで変調
ブランキング0.4ms 3600Hzのトーンを0.4ms送る
5.1秒間の1900Hzトーン
6.信号伝送に必要な帯域 1000Hz〜6200Hz
7.受信動作においてVIS信号が正常に受信され高速モードを認識すると無線機に対してSPラインを高速モードに切り替えるコマンドを送る。無線機は10ms以内に受信回路を高速モードに切り替える必要がある。これは高速モードとそれ以外のモードでSPラインを共用する場合に利用する。高速モード送信時も同様であり、変調ラインをコマンドにより切り替える必要がある。

高速モードの使い方
9600bps対応の無線機であれば、可能ですが機種によっては送受信周波数特性が、ばらついている物もあり、全ての機種で高速モードが高画質で伝送できるかはわかりません。ただしKENWOODの以下の機種では動作確認済みです。
TH−59、TM−V7、TM−733/833、TM−255/455、新製品TM−G707
いずれも無線機のパケット通信モードを9600bpsにしてVC−H1を高速モードに切り替えます

 

切替えの仕方VC-H1のTXキーを押しながらPOWER ONする、とLCD表示に「FAST FM」と出てTXキーを離すと赤いLEDが点灯し高速モードを示します、後は画像を取り込み、またはメモリーを選択しTXキーを押せば送信されます。
注意:高速モード専用に対応した無線機はまだありません。したがってTH-59で高速モードを行うと、スピーカーマイクとしては動作できません。9600bpsのモードでは十分な音声出力が得られないためです。またTH−59で高速モードを行う場合は、VC-H1の設定で必ずAF OFFとして下さい。またモービル機に比べて、多少画質は劣化します。

 高速モード 疑似体験
AVIファイルを用意しました。圧縮しているため、スムーズには動きませんが、14秒を体験してみて下さい。


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