幻 平成11年11月19日号通算83号    

日本酒を飲む会 ニュース 

いよいよ25年目を迎える
  みんあで祝おう 数多くの吟醸酒を味わって

 昭和50年12月にスタートした幻の日本酒を飲む会は、この12月で25年目に入る。
 それが吟醸酒の発見であり、まずい日本酒とあの二日酔いへの、「サヨナラ」宣言であった。しかし、サヨナラした世界はまだまだ日本酒の主流であり続けている。
 おかしなことに、日本酒業界はそのサヨナラ商品(こういうのを「売れ筋商品」の反対で、「死に筋商品」というのだが)にしがみついて、前年比2桁の低落を続けている。
 「こっちの水はあ〜まいぞ」というつもりもないが、われわれ飲み手が掘り出した宝の水のような吟醸酒の水脈は枯らしてはならないだろう。

 25年目を迎えるに当たって、「酒の学校を立ち上げよ」という呼びかけをしたら、全国の幻の日本酒を飲む会グループがそれぞれの地域で「酒の学校」をスタートさせた。まず、カイより始めよで「吟醸酒寺子屋・湯島酒堂」をスタートさせた。好評である。

 そもそも25年前に幻の日本酒を飲む会を始めた趣旨は「酒の学校」のつもりだったが、だんだん飲むことに専念してしまった。湯島酒堂の発足は、その意味で初心に帰ったわけである。
 また、この25年、「地酒」文化をサポートしてきたが、各地に酒学校が立ち上がることによって地酒文化の時代から「地」酒文化の時代に移るのではないかとも見られる。

 なお、本会と吟醸酒研究機構共催で、11月19日(例会と同日)に「酒の学校はこうすれば立ち上がらせることができる」というセミナーを開く。酒業界に関係のない人で、このセミナーに興味をお持ちの人、ボランティアできる人は事務局へ申し出てください。

第6回吟功績賞受賞発表

 平成6年から行われている、「吟功績賞」の本年受賞者発表と表彰式は、11月19日の幻の日本酒を飲む会例会と併せて行われます。
 吟醸酒のこんにちあるのに功績のあった人々を表彰するのは、この吟功績賞しかないのは残念ですが、私たちの手で「貧者の一灯」かもしれませんが、気持ちだけは一杯込めて贈りたいと思います。

「高言大酒」は会是ではない

 最近の例会、とくに8、9月例会で、一部のテーブルの者に顰蹙の声が集まっている。会費分だけ酒を飲もう、それ以上飲もうという「大酒」は、供給量の範囲内なら止めはしない。

 困るのは「高言」である。
 いい酒を仲に、ふれあいを楽しもうという他の会員たちの会話を妨害する高言は、禁止させていただきたい。
 その癖のある人は、例会ではなるべく群を作らぬよう、僅かでも理性を働かせてほしい。酒の席のことでヤボな注意はしたくないから、各自、自制心を働かせてほしい。

女性だけの例会考慮中

 この1〜2年、女性会員が多かった。かねてから、例会への女性出席率は30%であったので、「こりゃ、女性に乗っ取られるか」と案じたが、ここ数回、その出席率は以前を下回るようになった。何か原因があるのだろう。

 というわけで、「女性だけの例会」を2月18日(金)に某レストランで開く予定でいます。出品酒、会費も腹案は決まっていますので、事務局に問い合わせの上、ご予約ください。連れの男性は、親族のみに限ります。

9月「庫裏」例会好評

 9月17日の「庫裏」での例会は、あっという間に予約満員となり、キャンセル待ちが20人を越す有様でした。同店は常時営業していますので、行けなかった人、また行きたい人は、それぞれ訪れてやってください。

「庫裏」 港区元麻布2−11−1−2F TEL.03−3497−0881 最寄り駅「広尾」「六本木」

11月19日パーティー出品の決まった銘柄一覧

 10月5日現在

『浦霞』大吟醸 宮城   『若鶴』金賞受賞酒 富山
『南武美人』大吟醸 岩手 『獅子の里』山廃純吟生 石川
『手づくり七福神』 岩手 一本義大吟醸『酔伝』 福井
『大和川』大吟醸 福島 東力士大吟醸『薫』 栃木
末廣大吟醸『玄宰』 福島 『天覧山』純米大吟醸 埼玉
『國権』大吟醸 福島 『多満自慢』大吟醸 東京
『田酒』純米大吟醸 青森 『澤乃井』純米吟醸 東京
『喜久泉』大吟醸 青森 『山鶴』純米大吟醸 奈良
『雪の芽舎』吟醸 秋田 蓬莱泉純米大吟醸『空』 愛知
両関伝説『夢』 秋田 蓬莱泉純米大吟醸『花野の賦』 愛知
『くどき上手』純米吟醸 山形 『鈿女』 三重
栄光冨士吟醸『ひとりよがり』生 山形 『富久長』大吟醸 広島
『水芭蕉』大吟醸 群馬 千代の園大吟『エクセル』 熊本
『水芭蕉』大吟醸生生1998VINTAGE 群馬 霊山吟醸『山』 熊本
舞姫純米吟醸『翠露』 長野 窓乃梅大吟醸『香梅』 佐賀
『大信州』大吟醸 長野 『天吹』蔵出し原酒 佐賀
『越乃寒梅特選』 新潟


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