空飛ぶ宝石「カワセミ」


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四季の森のカワセミは朝日新聞の地方版で一度紹介されたことがある。 この公園は市民の散歩コースにあたっており、たくさんの人が通過していく。 カワセミが飛んで来るのではないかと楽しみに来ている。 カワセミが飛んで来ると何人もの人が歩くのを止めて、うっとりと見とれる。


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ちょうど止まり木があって、そこにカワセミが1時間に1回ほど飛んでくる。 そして、ひきりなしに顔を左右に動かせていると、あっと言う間にドボンと飛び込んで魚を捕獲して、 止まり木に帰る。それを何度か繰り返して次のエサ場へと飛んでいく。 次に再び飛んでくるのが、10分後か、または1時間後か、はたまた今日はもう来ないか誰もわからない。 それでもたくさんの人がじっと待ちつづけている。


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カワセミは約2キロメートルの範囲を縄張りとして、そこに他のカワセミは寄せ付けないので、 その範囲はツガイのカワセミがいるだけだ。その縄張りを1日に何回も廻ってくる。 5月や6月の子育ての時期になると、頻繁にえさを取りに廻って来るので、カワセミを見る絶好の機会だ。 カワセミは臆病だが、この時期のカワセミは見物人を気にせずダイビングを披露する。 2羽のツガイで飛んで来たとき私も見たことがある。これは早朝が多い。雛が育つと子ずれで来ることもある。


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私が初めてカワセミに出会ったのは、1996年6月23日である。 四季の森はハナショウブが有名なので、見物に出かけた。 そばの池までくると、何人かがじっと見詰めている。何があるんですかと聞くと、カワセミがいるんですという。 指差した先に、確かにカワセミが止まっていた。カワセミは「空飛ぶ宝石」と呼ばれる。 小さな体であるが前面がオレンジ色、後ろ姿は青色で派手だ。

カワセミは一度東京港野鳥公園で見たことがあるが、一瞬で木の中に消えてしまった。 しかし、四季の森ののカワセミは止まり木に止まって、美しい姿を人間に見せる。 これがカワセミの人気の秘密である。


(1998年10月31日記)

[撮影データ]作者:須賀遼太郎、場所:四季の森公園
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説明説明
no4006.jpg NO.4006
写真題名:カワセミの朝食、拡大JPEG11KB

6月29日6:25撮影、EOS−1N、EF300mmF4LUSM・EF2X、Tv1/250、オート、KL、ハスキー3段
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写真題名:青いカワセミ、拡大JPEG14KB

9月8日5:50撮影、EOS−1N、EF300mmF4LUSM・EF2X、Tv1/250、オート、KL、ハスキー3段
no4008.jpg NO.4008
写真題名:カワセミ2羽、拡大JPEG10KB

6月30日5:05撮影、EOS−1N、EF300mmF4LUSM・EF2X、Tv1/60、オート、EL、ハスキー3段
no4009.jpg NO.4009
写真題名:枝に止まるカワセミ、拡大JPEG10KB

6月30日5:05撮影、EOS−1N、EF300mmF4LUSM・EF2X、Tv1/60、オート、EL、ハスキー3段