7月のとある土曜日の夜。いつものように六甲山を流していました。
その日はガスが立ちこめているあいにくのコンディション。
それでも普通に流していると、たいていの車には追いつきます。
追いついてしばらく追走していると譲ってくれるので挨拶して追い越す・・・
ということを何度か繰り返していると、ちょっと古いクラウンに追いつきました。
同じように後について走っていると、クラウンがペースアップ!
付いていくのには問題は無かったのですが、クラウンがかなり苦しそう。
カーブを曲がっている最中にもハンドルを切り直しているらしく、
ロールが一定せずに車体が左右に揺れていました。
「なんか危ない走り方やなぁ」と思って少し間を取って付いていって、
とある左のブラインドカーブにクラウンが消えていった時に
「ズコッ!」という鈍い音が響きました。
「やりよったかな?」と思ってゆっくりとカーブにさしかかると、
案の定右(外側)の対向車線のカードレールに突っ込んで横を向いてました。
道路をふさいでたので、ハザードを出してバックし、見通しの良いところで
後続の車を止めてからクラウンの所に行くと、学生風の4人組が降りてきました。
怪我はないとの事だったので、車を除けようとしたのですが、
右前から突っ込んでいたので、右前輪が車体に挟まって動かず、
車体も移動できませんでした。
「これはレッカー呼ばなあかんな」と思っていると、乗っていた4人組が
「山の下まで乗せていって欲しい」と言ってきました。
普通、事故った時には自分の車から離れたくないものなのに
何か変な感じがしたので、彼らはそこに残したままで
レッカーを呼びに行くことにしました。
レッカーを呼んで現場に戻ると・・・なんと、彼らはいませんでした。
そう、クラウンを放置して何処かへ去っていたのでした!
たぶん無免許か盗難車か・・・とにかく車を捨てても逃げたい事情があったのでしょう。
そんなのに関わりたくないし、けが人もいない単独事故だったので
そのまま帰りました。
どんな事情か気になりますが、愛車を捨てるようにはなりたくないですね。