クラッチの重さを何とかしたくて、 クラッチプッシュロッドのところのカバー (クランクケースカバーアセンブリ1) の中古品をオークションで入手していました。 FZ750の油圧クラッチを流用できないかとか いろいろ考えていたのですが、 まあ、とにかく汚れているのをきれいにしようと お風呂に持って入ってゴシゴシ洗いました。 でも、お風呂を出てから見てみると、 隅っこのところには汚れが残っているし、 プッシュロッドを押す部分(これがプッシュレバーアセンブリ) にはグリスがこびりついていたので 遅い時間でしたが思い切ってOHしました。 交換して外してきたアセンブリをOHする時に 画像を撮りましたので掲載しました。(2006/10/07) ![]() |
まずはとにかく分解します。 クランクケースカバーアセンブリ1から プッシュレバーアセンブリを外してよーく眺めると、 どうやら4個×4列のねじれたボールベアリングになっていて、 クラッチワイヤーの引く力を プッシュロッドを押す方向に90度変換しています。 プッシュレバーアセンブリのインナーを外すと、 インナー・ベアリング部・アウターに分割できました。 ベアリング球のガイドはつめを起こして外します。 ベアリングの球を失くさないように注意して外して、 球にこびりついた汚れと古いグリスをふき取ります。 インナーとアウターの溝に残っているグリスもふき取って、 それ以外の汚れもがんばってふき取りました。 ![]() |
分解した部品をふき取りながら各部の様子を見ていると、 クラッチワイヤーとプッシュレバーアセンブリを つないでいるジョイントの取り付け部が 磨り減ってしまって長穴状態になっており、 さらに変形して出っ張った部分が引っかかって うまく動かなくなっていました。 磨り減った部分はどうしようもないので、 出っ張っている部分をやすりで削って、 ジョイント部が滑らかに動くようにしておきました。 これでガタはありますが動きは良くなりました。 もちろん擦動部にはリチウムグリスを塗布します。 |
組み立てるときには、まず、 ベアリングの球にたっぷりとリチウムグリスを塗って、 というよりも、落下防止も兼ねて リチウムグリスをたっぷりまぶしてから、 球のガイドの穴にはめていきます。 すべての穴にはまったら、 ガイドごとアウターの溝に球を沿わせてはめ込んで、 ガイドのつめを曲げて外れないようにします。 球が外れていないことを目視で確認してから インナーの溝にもリチウムグリスを多い目に塗布して、 溝を球に合わせて挿入して動きを見ます。 動きはなかなか滑らかな感じです。 ![]() |
今回OHしたプッシュレバーアセンブリを RZVに付けてみないと効果のほどはわかりませんが、 これまでのメンテナンスで クラッチレバー ↓ クラッチワイヤー ↓ プッシュレバーアセンブリ ↓ プッシュロッド ↓ (クラッチ) と、クラッチへとたどる経路はすべてOHか交換したことになります。 これでも左手が痛くなるようなら、 今度こそお手上げ?それとも筋力アップ? とにかく早く効果のほどを試したいですね。 |