クラッチプッシュレバーアセンブリOH

(2006/10/02)
(2006/10/07更新)

クラッチの重さを何とかしたくて、
クラッチプッシュロッドのところのカバー
(クランクケースカバーアセンブリ1)
の中古品をオークションで入手していました。

FZ750の油圧クラッチを流用できないかとか
いろいろ考えていたのですが、
まあ、とにかく汚れているのをきれいにしようと
お風呂に持って入ってゴシゴシ洗いました。

でも、お風呂を出てから見てみると、
隅っこのところには汚れが残っているし、
プッシュロッドを押す部分(これがプッシュレバーアセンブリ)
にはグリスがこびりついていたので
遅い時間でしたが思い切ってOHしました。

以降、一気にやったので画像はなしです。
交換して外してきたアセンブリをOHする時に
画像を撮りましたので掲載しました。(2006/10/07)

全体図


まずはとにかく分解します。
クランクケースカバーアセンブリ1から
プッシュレバーアセンブリを外してよーく眺めると、
どうやら4個×4列のねじれたボールベアリングになっていて、
クラッチワイヤーの引く力を
プッシュロッドを押す方向に90度変換しています。

プッシュレバーアセンブリのインナーを外すと、
インナー・ベアリング部・アウターに分割できました。
ベアリング球のガイドはつめを起こして外します。

ベアリングの球を失くさないように注意して外して、
球にこびりついた汚れと古いグリスをふき取ります。

インナーとアウターの溝に残っているグリスもふき取って、
それ以外の汚れもがんばってふき取りました。

分解図


分解した部品をふき取りながら各部の様子を見ていると、
クラッチワイヤーとプッシュレバーアセンブリを
つないでいるジョイントの取り付け部が
磨り減ってしまって長穴状態になっており、
さらに変形して出っ張った部分が引っかかって
うまく動かなくなっていました。

磨り減った部分はどうしようもないので、
出っ張っている部分をやすりで削って、
ジョイント部が滑らかに動くようにしておきました。
これでガタはありますが動きは良くなりました。

もちろん擦動部にはリチウムグリスを塗布します。


組み立てるときには、まず、
ベアリングの球にたっぷりとリチウムグリスを塗って、
というよりも、落下防止も兼ねて
リチウムグリスをたっぷりまぶしてから、
球のガイドの穴にはめていきます。

すべての穴にはまったら、
ガイドごとアウターの溝に球を沿わせてはめ込んで、
ガイドのつめを曲げて外れないようにします。

球が外れていないことを目視で確認してから
インナーの溝にもリチウムグリスを多い目に塗布して、
溝を球に合わせて挿入して動きを見ます。

動きはなかなか滑らかな感じです。

完成図


今回OHしたプッシュレバーアセンブリを
RZVに付けてみないと効果のほどはわかりませんが、
これまでのメンテナンスで

クラッチレバー

クラッチワイヤー

プッシュレバーアセンブリ

プッシュロッド

(クラッチ)

と、クラッチへとたどる経路はすべてOHか交換したことになります。

これでも左手が痛くなるようなら、
今度こそお手上げ?それとも筋力アップ?

とにかく早く効果のほどを試したいですね。