チェーン掃除とキャリパー掃除&OH

(2008/11/29)

お天気も悪くないので
ずっと引き延ばしていたチェーンの掃除と
キャリパーの掃除&フロントOHをします。


まずはリアキャリパーのお掃除から。

車検の時に掃除してくれているだろうから、
半年以上掃除してません。
汚れているだろうと思ったけど
それほど汚れていませんでした。

キャリパーを外してパットを外します。
ピストンを出して汚れを拭いて、
シリコングリスを塗ってから、
外側と内側を交互に押し込んで
モミモミすると動きが柔らかくなりました。

動きを比べてみると、
外側のピストンの方が軽く動くみたいです。
パッドの減りは内側・外側とも同じくらいなので
問題になるほどの差では無さそうですね。

綺麗になったリアキャリパー
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リアキャリパーの次はチェーンのお掃除です。


センタースタンドで立てている状態で、
チェーンのジョイントを目印に掃除します。

掃除前のチェーン
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ブレーキクリーナーを、かけては拭き、かけては拭き。
ペーパータオルで汚れとクリーナーを拭き取ります。
汚れが少ししか落ちてこず、
ほとんどクリーナーになったら拭き取りです。

綺麗なペーパータオルでひたすら拭き拭きします。
ローラー部も回すようにしながら拭き拭きします。
ペーパータオルがあまり濡れなくなったら拭き取り終了です。

続いてチェーンルブ(チェーンオイル)を塗布します。
ローラーの左右とプレート部を狙って1コマずつ、
チェーンの内側から地道に塗布します。

1周したら外側です。
スプロケットの上からまたまた1コマずつ
1周したら拭き取りにかかります。

ペーパータオルで拭き拭きして、
ルブがほとんど付かなくなったら完了です。
綺麗になったでしょ?
ってストロボ焚いたから余計にわからんかな(笑)

掃除後のチェーン
p_taka_rzv_241.jpg

チェーンの掃除が終われば
いよいよフロントキャリパーの取り外しにかかります。


ブレーキマスターのフルードを吸い取ってから、
アンチノーズダイブの所から
フルードを抜けるだけ抜いて、
キャリパーのブレーキホースを外します。

残ったフルードが漏れてくるので
ペーパータオルで吸い取ります。
マスターのフルードは吸い取ってあるので
ペーパータオル1枚で吸い取れました。

外したホースがばらけないように止めて、
ビニール袋をかぶせて保護しておきます。
ここまで出来ればあとはキャリパーを外すだけ。
左右とも外して作業完了です。

途中で小雨がパラパラ降って来て、
気温が下がったので寒かったです。

RZVを駐輪場に戻し、
外したキャリパーを持って帰宅しました。


帰宅して改めてパッドを見ると、
ほとんど残っていませんでした。

外したキャリパー
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右パッド
p_taka_rzv_244.jpg
左パッド
p_taka_rzv_243.jpg

パッドを取り外してみると、
左側のパッドが限界でした。

左パッドの溝が無くなってました
p_taka_rzv_245.jpg

見事に中央の溝が無くなりかけてました。
ギリギリのタイミングで気付きましたね。
このままで遠出したらアウトでしょう。

もう少しマメに点検しようと心に誓いつつ、
キャリパーをOHします。


右キャリパーはそのままOHします。
左は予備(つまり車体と一緒に購入した分)をOHします。
でも、ピストンは現用品が綺麗なハズなのでこれを使います。

キャリパーのOHは、
キャリパーボディを連結しているボルトを外して、
ダストシールとオイルシールを外して、
さっと水洗いしてから乾燥させて、
ひたすらシールの溝を磨きます。

私は真鍮のワイヤーブラシで磨いてます。
ボディも削れるかも?とも思いますが、
溝の汚れも綺麗になるし、
ボディが削れる様子は無いので大丈夫でしょう。

シールを入れてから、
シリコングリスを薄く塗ったピストンを挿入して、
『ススッ』と押し込めればOKです。
こうなればキャリパーツールで抜けますが、
溝に汚れが残っていると押し込みが固く、
キャリパーツールではなかなか抜けません。

抜けないくらい固い時は溝掃除をやり直しです。

ピストン4個だけなのでそれほど手間はかかりませんが、
4POTや6POTだとどれだけ手間がかかるか・・・
おまけにピストンが小さいので、
溝の掃除もやりにくそうですね。

そうこうしているうちに、
ピストンが4個とも『ススッ』と入りました!

キャリパーボディ間のフルード通路のパッキンを掃除して、
キャリパーボディを組み立てたらOH完了です。


新しいパッドはデイトナのゴールデンパッドにしました。

ダブルディスクなので当然2セットです
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プレートもパッドも金色です
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評判が良いとか、気に入っているとか、
そういう選択ではなくて、
雑誌の比較記事に載っていた中の
ストリートで良さそうなパッドの中で、
お店にあったパッドがこれだけだったんです。

赤パッドは良くない話しもチラホラありますが、
こちらはそれほどでもないのでまあ良いかな?って感じです。

違いがわかるほどの走りをすることも無いですからね(笑)。

パッドピンに軽くペーパーをかけて
表面の汚れを落としてからパッドを装着しました。

組み上げたキャリパー
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右パッド
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左パッド
p_taka_rzv_249.jpg

ちなみにゴールデンパッドのパッド部の厚みは5mm強でした。
どれくらいの早さで減るでしょうね。


今回は『左のパッドが先に無くなった』のですが、
良く考えてみると、このパッドは
RZVを購入した時に付いていたパッドで、
しかも『SUMITOMO』のロゴが
パックプレートに入っているので
多分新車時に付いていたパッドです。

となれば2万km近く走行しているのですから
交換時期になって当たり前ですよね。
そう考えると、『右のパッドが減ってない』のかも知れません。

そう思って今回は左右両方をOHしたのでした。

何分素人のOHなので、どうなるかわかりませんが、
良い結果になれば良いですね。

早く取り付けて走ってみたいです!


それにしてもなぜこれほど左右に差が出たのでしょう?
OH時にピストンを外した感触では、
左キャリパーの方がピストンが固かったです。

と言うことは、左側(つまりパッドが無くなった方)の
ピストンの戻りが悪くて常に引きずっていたのかも?

右側が固くて効いていないって事は無いですからね。
そう考えると右側のパッドが本来の姿かも知れません。

そうだとしたら、純正のパッドは長持ちするんですね。
ちなみに純正パッド(47X-W0045-00)は
1セット5,975円でまだ在庫があるようです。

ゴールデンパッドのパッケージに表示されているように
00年頃のモデルと共通部品になっているみたいですが、
YZF600Rも同じブレーキとは・・・大丈夫なのかな(笑)

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(2008/11/30 追加)

早速キャリパーを取り付けました。

作業そのものは以前にもやっているので
楽勝と思っていると・・・まあ、何とかなりましたけどね(笑)


昨日、ビニール袋をかぶせておいた
プレーキホースのビニールを外すと
こんな風に止めていました。

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こうやってタイラップで止めておくと
バラけないので便利ですね。


まずはキャリパーを取り付けて、
ブレーキホース類を取り付けます。
その際、ワッシャーは全て純正の新品にしました。
しっかりワッシャーが潰れるように締めこんだら取付け完了。

早速ブレーキマスターにブレーキフルードを入れて
右側からエア抜きにかかります。

エア抜きバルブから注射器で吸ったらすぐに・・・終わりません。
変だな〜と思っていると、
なんと左側のエア抜きバルブが絞まっていませんでした。
きちんと締めたら再開です。

注射器で吸いながらバルブを開けたらフルードが少し出るのですが、
マスターのフルードが減りません。
色々やり方を変えたところ、
バルブの開け方が足りなかったようです。
角度で90度くらい開けるつもりで緩めないと
フルードが出てきませんでした。

ポイントが判れば簡単ですね。
右キャリパー→右アンチダイブ→左キャリパー→左アンチダイブと
注射器で吸っていきました。

それからはブレーキレバーを握ってのエア抜きです。
最初はスカスカですが、それでも握ってから
エア抜きバルブを緩めるとフルードとエアが出てきました。
右キャリパー→右アンチダイブ→左キャリパー→左アンチダイブと
エア抜きするとしっかりした感触が出てきました。

アンチダイブに古いフルードが残っていたはずなので
多い目にエア抜きして作業終了です。


しっかりと感触を出すために
ブレーキレバーをゴムで縛っておきました。

すると、前輪の右側に液漏れがポタポタと・・・
右キャリパーのエア抜きバルブがしっかり閉まってませんでした(汗)

エア抜きするときは、開閉が楽なように
短いレンチを使っているのですが、
このレンチではきちんとトルクがかからなかったようです。

他のエア抜きバルブも合わせて
長いレンチでしっかり締めたらOKです。

でも、ホイールとタイヤにフルードが付いてしまいましたので、
ホイールはホイール用のウエットティッシュで拭いて、
タイヤはタイヤ洗浄保護スプレーで掃除しました。


パッドに当たりが付くまでは効かないはずなので、
試しに駐車場の中を数周走って見たのですが、
低速なのもあって普通にブレーキは効きました。
まあ、最低レベルの効きはあるみたいです。

でも、普段からあまりブレーキはかけていないので、
いつになったら当たりが付くのかな?

とにかく近日中にお散歩に行きたいですね。