古いゲームを9821でPlayする



注意

まえがき

98も最近はIBM PC互換機とかわらなくなったと言われますが、 やろうと思えば古いゲームもそれなりに動くものです。 ここでは特定のHardwareが原因となる場合におけるその対処方法について解説します。

グラフィック

PC-98のグラフィックは機種によって異なることが多く、 グラフィックが原因で正常動作しない場合は残念ながら対処の方法が無い。 例えばYs(日本ファルコム/1987)をPC-9801DS(1991)で動作させると画面乱れる、 スチームハーツ(戯画・TGL/1994)を1994年7月以降に発売の機種(PC-9821XsやPC-9821As3など)で実行するとキャラクターウインドウを表示する際に画面を覆い尽くしてしまう問題がある。
ここでは特に古いゲームを動かす場合にはPC-9801RA21、 ちょっと前のゲームを動かすならPC-9821Anをあげておこう。
裏技としてはMSXエミュレーターを使用してソフトをなんとか入手して実行する方法も無くはないが、 著作権などの問題が難しい。

サウンド

サウンドが原因でゲームの音楽が鳴らないことはよくある。 最近のSound BoardはSound BIOSが載っていないのでBASICのゲームでは音が鳴らないこともある。 この場合はEMS上にFM BIOSを仮想的に作るtool(例えばEMSSOUND等)があるのでそれを試してみよう。 他の障害として竹屋システムを使用した ろりろりろーりんぐ(Bio100%作成)ではOPNAで鳴らないことを確認している。 またOPNAとOPNの内部ウエイトの違いの所為かどうか確認はできていないが、 OPNAを載せているとたまに動作しないゲームがある。この場合は外付けSound Boardなら外してしまい、 内蔵ならシステムセットアップメニューでサウンドを使用しないに切り替える。
例外的にSound Boardを2枚使っていると、 ゲームのサウンドドライバーがI/O portのアドレスが小さい方を優先的に使用してしまい、 サウンドボードを誤認識してしまうことがある。 KAJA氏作成のPMDを使用している場合ならPMDの組込みBatchを自分で変更すれば良いが実行ファイルの中にBatch部分が組込まれている場合は、 きめら氏作成のFMCHGを使用するとI/O portのアドレスが0088hのサウンドボードを0288hに移動してくれるので問題は解消できる。

OS

BASICで動作するゲームならFDから起動させれば良いのだが、 HDDに128MB以上のパーティーションがあるとハングすることがあるので、 HDDの電源を切るか内蔵ならシステムセットアップメニューで使用しないに切り替えておこう。
MS DOS3じゃないと動作しないゲームではそのゲームの実行ファイルをあらかじめSETVER.EXE(\DOS)に登録しておき、CONFIG.SYSにDEVICE=SETVER.EXEを追加すれば動作することもある。 それでも動作しない場合には仕方が無いのでDOS3を用意し、 FDで起動しよう。 この場合もHDDの電源を切るか切り離す必要がある。

CPU

i386からi486への切り替わりのときや、 現在ではPentiumからPentium MMXにした場合に動作しないゲームがある。 i486の場合にはMasao氏作成のHSBかPC-9821 MATEシリーズならこうのたけし氏作成のMATE(noteならNOTEを使う)を使用して1次キャッシュを停止させてしまえば動作することもある。 しかし同Clockのi386マシンより遅くなる。
Pentiumで動作していたゲームがPentium MMXで動作しない場合はMATE(noteならNOTEを使う)で1次キャッシュを切り離すと動作することがある。

HDD

特にDOS3以前の場合はHDDが128MB以上のパーティーションを認識できずハングするので、 BASICやDOS3で動作させる場合には128MB以上のパーティーションを見えないようにする必要がある。

Return to Home