12月3日 卓治に会った

プロローグ
いよいよK氏が小山氏のインタビューを受ける日が訪れた。

原宿表参道口にて

卓治に会う前にK氏には一つ乗り越えなければならない壁があった。それはファンクラブの森口に会うことであった。卓治のライブの時カメラをステージ脇で構えるその働く女の姿にあこがれ?を感じていたKにとっては彼女もまた雲の上の人であった。
胸の高鳴りを押さえつつ表参道口の改札のそばで待っているとふっと彼女は現れた。まさにふっとである。クリーム色のハーフコート?の上からデイバッグを背負い改札の方をキョロキョロと見回す。Kは昔からよく知っているとでもいうように彼女に声をかけた。とても自然に声をかけられた。あぁよぁった。そこにはやっぱり彼女がいた。彼の心の中に形作られていたそのままの彼女がいた。
あぁよかった。ほっとした。と同時に新たな緊張がKの胸中を増殖し始めていた。いよいよ卓治に会うのだな・・・。

某インターネットカフェにて

緊張して一時もじっとしておれないKは、ふるえる指をおさえながらコーヒーを口に運んだ。猫舌なので本当はソフトドリンクを頼みたかったのだがそんな余裕はない。どう見ても場違いな恰好の自分がこれから訪れるきびしい試練?に耐えうるのであろうかという不安に目の前に座る森口との会話がしばらくとぎれてしまっていることにも気づかなかった。刻々と時間は迫ってくる。入り口に背を向けすわるKは背中に目がついて生まれなかったことを悔やんでいた。
約束の6時半を少し回っていた。このまま卓治が現れなければいいのにとさえ思った。と、森口が顔をあげた。「来た」といって席を立つ。入り口へ振り返りKはそこに見た。あの小山卓治がほら今まさにそこにいるではないか。幻ではない。ほら歩いている。急速に二人の距離は縮まっていき卓治は右手を差し出した。そういえばさっきトイレに行って手を洗ったっけ?などと考える間もなく、ガッチリとしてひきしまった、それでいてやさしさを感じさせる右手にKの小さな右手は犯されていた。  ・・・つづく・・・かも・・・。[a.kira]






早く本題には入れ!という声が聞こえますがまじめにその後のことはあまり覚えておりません。楽しみにしていた方すみません。ほんとかなり緊張していたようです。
続きはあまり期待しないで下さい。

詳しいインタビューの模様はO.F.F.会報をご覧下さい。

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