初級応用編


  Shadeのテクスチャーマッピングにはバンプマッピングというのがあります。バンプマッピングはマッピングしたパターンが対象物の表面の凹凸として表現される方法です。これを使えばモデル表面のスジ彫りを表現できそうです。

 P-51ムスタングの左翼を作ってみました。翼断面形状(閉じた線形状)を掃引してから、翼端の断面形状に縮小をかけて翼にテーパーを付けます。翼端を一点収束して閉じてから外側に張り出し、翼端の形状を作ります。

表面はメタリックの指定で銀色の感じにしてあります。これにスジ彫りのパターンをバンプマッピングします。

見事、スジ彫りが入りました。さらにアメリカの国籍マークをステッカーマッピングで入れてみます。

マークの余白までマッピングされてしまいました。このような場合ホワイトキーマスクを使うと余白の部分が銀色に溶け込むはずですがなぜかうまく行きません。理由は不明です。ご存知の方がおられましたら教えてください。
方法を変えてみます。所定の位置にマークを描きこんだ白紙を翼全体にテクスチャーとして貼り込んでみます。

余白の問題は解決しました。しかし国籍マークにまでメタリックの表面指定が効いてしまったようです。
この問題は現在のところ解決できていません。しばらくは銀色の機体は作らないようにしましょう。

スジ彫りの問題ですが、どうも太すぎると思いませんか。まるで1/100のプラモを拡大して見ているようです。リアルな画像にするならばもっとシャープにしたいところです。どうやら線の太さはバンプマッピングするデーターの大きさに関係があるようです。

スジ彫りのデーターサイズを変えてみましたが、かなりシャープな感じになりました。
マッピングしたデータのサイズは太い場合が7KB、細い場合が112KBです。
実機の写真を眺めて見ると表面のパネルラインには強弱があります。
スジ彫りにも強弱をつけたいですから、よりリアルな表現にするためにはバンプデーターを数枚重ねる必要があるかもしれません。

追. ステッカーマッピングでホワイトキーマスクを使うには、マッピングする対象物(主翼)と貼りつけるステッカーを同じパートに入れておかなければいけません。そしてそのパートにメタリックの指定をすればOKです。このことはマニュアルにちゃんと書いてありました。


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