胴体のアルミ張り

全体の完成目標を5月の静岡ホビーショー出展とすることにしました。主翼のアルミ張り、リベット打ちの工作に約2ヶ月掛かってしまいましたので、胴体の場合はアルミ張りを1ヶ月、リベット打ちを1ヶ月として、2月から始めて3月で終了を目標としました。

 

胴体も細書きペンでパネルラインを描き込みます。胴体の場合、基準が取りにくいので水平の基準線に沿っていくつかの小さな穴を開けておきました。機軸に沿ったラインはこの穴を基準に描いていきます。機軸に直角なラインは、旋盤のようなスピンドルに胴体を固定して回転できる冶具を作り、胴体を回転させながらラインを引きました。

前脚ドアは開閉可能(引き込み脚)としたため、パーツのエッジが変形しない様、材料はビールのアルミ缶を使用しました。

 

パネルラインは筋彫りではなくパーツを分割して表現するようにしました。一旦切り出したパーツを組み合わせてセロテープで固定し、ある程度大きな面積のパネルにします。組み合わせたパネルを瞬間接着剤で胴体に貼り付けます。こうした方が作業が早く、平らに貼ることが出来るようです。

パネルを貼り付ける際、接着部以外は接着剤が付かない様にマスキングをしながら張って行きます。とにかく手間の掛かる作業で、全体を張り終えるのに1ヶ月強掛かってしまいました。後部のエアブレーキ部は凸リベットのため全体を張り終わって磨きが済んでから張ります。

風防の枠はt0.1mmのアルミ板(A1050)を張っていますが、写真のように開閉部のエッジがめくれて来たので、ビール缶で作り直しをしました。

全体が張り終わってペーパーで磨いた状態。荒いペーパーで磨いた時のキズがなかなか取れず、下面の目立たないところの傷は残ったままです。

胴体のリベットはパンチングメタルで作ったゲージを使って打っていきます。ゲージはパンチングメタルを焼き鈍したもので、曲面、曲線に沿ってかなり自由に変形させることが出来ます。ゲージは胴体のサインペンで描いたラインに沿って両面テープで貼り付けます。リベット打ちが終わったのは4月末、約1ヶ月の遅れとなりました。


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