MiG-3

上昇中のMiG-3。 このMiG-3はNHKのドラマの撮影用に作りました。TSMCからMiG-3を作りませんかと打診があったのは8月例会のすぐ後。NHKがMiG-3のモデルを探しているとのこと。そのとき他のTSMC会員の方が冬季塗装の1/50のモデルを持っていましたが、あいにくドラマの舞台は真夏の8月です。そこでスチレンペーパーなら短時間でモデルが出来るのではと私に話が回って来ました。

納期は1ヶ月程度。資料はすべてネットから集めました。図面はここから。このサイトで現代からWWTまで各国の軍用機の図面を手に入れることが出来ます。またMiG-3の詳細な資料はここから。このサイトのおかげで、初めて作るMiGでしたが形状の把握などにある程度自信を持つことが出来ました。最初はスチレンペーパーで作るつもりでしたが、実機の後部胴体と垂直尾翼は木製の一体構造で、パネルラインがまったく無く、スチレンペーパーでは作りにくい形状であるためバルサで作ることにしました。

縮尺は1/18です。主翼は2mm、胴体は3mmのバルサを張りました。その時点ではまだ飛行可能? しかしディスプレー専用なので、目止めと補強を兼ねて全面にエポキシ接着剤を塗り、飛行機紙を貼りました。その後サンドペーパーで平滑にします。主翼の継ぎ目に貼ってある板やフィレットはリベット打ちをしたt0.1のアルミ板です。プロペラはマブチモーターで回転します。完成重量は250g。

ドラマの舞台は満州。極東配備のMiG-3の塗装を探しましたが、ほとんど見つかりませんでした。そこでこのモデルの塗装は復元機を参考にしました。この写真は胴体下の冷却器の排気口に棒を差し込んで撮影しています。TVの撮影は下面からのアングルになるためテグスで吊って撮影します。

ドラマではMiGが複数登場。そのため機番などは入れていません。MiG-3はなかなかスマートな機体ですね。

テーパーが強いロシア機らしいシルエット。脚カバーの膨らみは実際より少し小さく、形状も違うようだ。またスピナーの尖り方も足りないようです。

終戦間際の満州で日本人開拓団の人々に、このMiG-3が襲い掛かります。ドラマの撮影はもう終了しましたが、放送は2009年春とのことです。


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