いよいよ初飛行

とうとうその時がやって来ました。計画がスタートして2年程になりますが、やっと3機が飛行場に揃うことが出来ました。今回はセイフティフライングクラブ(S.F.C)の飛行場を借りての初飛行です。短く刈り込まれた草で覆われた長い滑走路は障害物が一切ありません。微風に薄日が射す天気で良好なコンディションですが、気温が高く空気密度が低いためあまり浮きが良くないようです。

機番03-07が八木機、03-23が武田機、撃墜マークが付いている谷水飛曹の03-09が奥野機です。同じ図面から作った零戦ですが、中身はかなり違ったものになってしまいました。武田機は誉モーター、八木機と奥野機はブラシレスモータを積んでいます。武田機は160g、八木機は260g、奥野機は232gになりました。写真はディスプレー用のプロペラと脚を付けた状態です。

一番手は武田機です。操縦は八木さんにお願いしました。一投目、機体は急上昇、なんとか姿勢を立て直したもののすぐに着地。SFCの井口さんのアドバイスに従ってモータ取付部にワッシャをはさんでダウンスラストを付け、エルロンの作動角を80%に規制しました。二投目は問題なく順調に上昇、今度はとても安定して飛ばし易そうです。

二番手は八木機です。強力ブラシレスモータに3セルのLiPoバッテリーを積んでいます。F1のエンジンのような音がします。かなりの高速で飛び出した後、上昇中横方向の姿勢変化を抑えきれずに墜落してしまいました。速度が速いためエルロンの利きが敏感すぎたようです。

当日、RCエアワールドの取材を受けました。ディテールが作り込まれた奥野機はスタジオで撮影することになり飛行は後日となりました。今回のフライトの様子はRCエアワールドの9月号に載るかもしれません。

RC初心者の私、スチレンペーパー機を作るのは初めての八木さん、奥野さん。編隊飛行の夢を目ざしてここまでやってきました。一緒に作業する時間はとても楽しく、編隊飛行こそ適いませんでしたが皆それぞれ得るものがあったと思います。


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