フォッケウルフFW190A−4
縮尺 全幅 全長 重量 動力 材料 初飛行
1/24 436mm 370mm 68g RB SP 1995.11



FW-190が飛ぶところを見た人は,たぶんいないと思いますが,モデルを飛ばしてみると,短い機首(初期型のため)と小さな尾翼のプロポーションが尋常ではなく、とても印象的な機体です。

FW−190の操縦席は以外と視界が良いそうです。横から見るとパイロットの顔の位置が低くとても視界が悪そうですが、前方左右の窓から先は直線的に肉が落とされていて、たぶん正面の下以外はよく見えそうです。また,まるで艦載機のようにパイロットの上体が露出していて横、後ろの視界も非常に良さそうです。

FW−190は謎がいっぱいの機体で興味が尽きません。その中の話題をひとつ。
FW−190の胴体は上から見ると、カウリングから後ろがまっすぐに細められています。そのため風防のスライドレールの幅が胴体に合わせて後ろにいくに従って狭くなっています。平行でないスライドレールでなぜ風防の開閉が出来るのでしょうか。プラモで試してみると「開」の状態では風防の枠幅がレールの幅よりも広くなり風防が横にはみ出した状態になります。ところが実機の写真を見ると「開」の状態でも風防はレールにピッタリ収まっています。この謎にはクルトタンク先生のすばらしいアイデアが隠されています。

謎の答えは、レールの幅に合わせて風防の幅を変えるです。実に簡単な事ですが、実際に行うにはさらに工夫が要ります。風防の金属フレームは丈夫ですから簡単には幅を変えられません。風防の可動部をよく見ると、上の前からパイロットの頭のあたりにまでフレームがあるのがわかります。実はこの部分は蝶番になっていてフレームの幅が変えられるようになっています。パイロットより後ろの部分は風防そのものをたわませるようになっています。
 私はこのことを知らずに可動部のフレームを前から後ろまで通していました。すると、グリーンパークである方に間違いを指摘され、この話を教えていただきました。


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