目からウロコの話

 3月28日グリーンパークでスケールフェスティバル「桜カップ」が開かれ、私も参加しましたがブービー賞をいただいてしまいました。新作のスピットファイアMk−24でエントリーしましたが調整がうまくいかず12秒がやっとです。見切りを付けて機体をグラマンF4Fに変更しましたがこちらも右旋回を修正できず18秒で終ってしまいました。
 いつもならここで、自分の機体はディスプレーモデル寄りで飛行と関係の無いアクセサリーがたくさん付いているのでタイムが出なくても止むを得ないと納得したものですが、この日は違いました.すごいものを見せられて目からウロコが5〜6枚落ちてしまいました。
 1/32の97艦攻でした。バルサと紙で引込脚のメカを組み込んで20g台の軽さです。外観の美しさは目を見張るほどです。翼後縁やパネルラインのシャープさはプラモ並で細部まで省略せずに作り込まれています。エアブラシテクニックがすばらしく迷彩の色調は作り手のセンスの良さをうかがわせます。そして飛行ですが、脚出しでスタートし上空で脚を格納し一定時間飛行の後、脚を出して着陸しました。極めて安定して旋回しますので脚のパフォーマンスを十分鑑賞できます。着陸後周りから拍手が巻き起こりました。
 そしてもうひとつ。私は今まで他の人が作ったスチレンペーパー機を見たことが無かったのですが、今回初めて見せてもらいました。ピーナツクラスの飛燕でした。プラモのように全面に細かいリベットが打たれていました。時計の精密歯車をころがして付けたそうです。スチレンペーパーの性質をうまく利用したすばらしいアイデアだと思いました。その上、工作の細かさ丁寧さが私のものより一段上のようでとても軽く出来ていました。
 この日より、さらに軽く、さらに丁寧に作ることが私の目標になりました。

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