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  <META NAME="KeyWord" CONTENT="読書,立花吉茂,小宮山弘,聖の青春,村山聖,大崎善生,田宮模型,上野千鶴子">
  <TITLE> よもやま話 ／ ２０００年、印象に残った本</TITLE>
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<P><CENTER><FONT COLOR="#330099" SIZE=+3>２０００年、印象に残った本</FONT></CENTER></P>

<center>

<TABLE BORDER="0" CELLPADDING="5" CELLSPACING="2" WIDTH="90%">
<tr><td>
<P>　２０００年に読んだ本・著者で印象に残った物を紹介します。順番は読んだ時期の順です。
<HR ALIGN=LEFT></P>
</td></tr></table>

<P>
<TABLE BORDER="0" CELLPADDING="5" CELLSPACING="2" WIDTH="90%">
<TR>
<TD VALIGN="TOP"><P><B><FONT SIZE=+1>○警告する自然　どうする人間どうなる環境/立花吉茂//淡交社</FONT></B>(1999)<BR>
</P>

<P>・「植物屋」で「大学で環境科学の講義はしても、環境問題の専門家ではない筆者」が環境問題を憂慮して書いた本である。植物の話題が主なのであるが、最初のページの地球温暖化に関する節で大変印象深い記述があった。<br>　都市レベルでの温度上昇について、その原因を冷暖房による高熱化の他、車の排ガスや<FONT COLOR="#0000ff">人の呼吸によるO2の消費</font>が原因とし、「<FONT COLOR="#0000ff">都市部の上空に濃度の高いCO2の膜が形成される。そして温室効果が現れ温暖化をひきおこす。これがヒートアイランド現象なのだ。</font>」と紹介している。<br>　私には全く初耳の説であった。都市の発熱、被覆変化や建物等の集中による地域の蓄熱性の変化、緑の減少と保水性悪化による熱バランスの変動がヒートアイランド現象の原因だとばかり思ってました。<FONT COLOR="#0000ff">人の呼吸をヒートアイランド現象の原因のひとつとする説</font>は他では見かけたことがありません｡　本当はどうなんでしょうか。(なお、これ以外の所は、まともです)
</TD>
</TR>

<TR>
<TD VALIGN="TOP"><P><B><FONT SIZE=+1>○地球持続の技術 / 小宮山弘 //岩波新書</FONT></B>(1999)<BR>
<P>・地球温暖化現象に対する対策技術の理論的可能性を探っており、例えば自動車では、水平移動のエネルギー消費は理論的にはゼロであり、各種損失の削減により燃費を現状の4倍にできるとしている。そして全体としては２０５０年までにエネルギー効率を３倍にし、非化石エネルギー利用を推進することで、現在の75%の化石エネルギー使用で、現在の3倍の便益を得ることが可能としている。楽観に過ぎるような気もするが、この程度を到達可能な目標としてがんばれということだろう。
</TD>
</TR>

<TR>
<a name="label-a">
<TD VALIGN="TOP"><P><B><FONT SIZE=+1>○聖の青春 / 大崎善生 //講談社</FONT></B>(2000)<BR>
<P>・村山聖の短い一生と戦いを支えたのは、両親と、師匠・森信雄であった。森信雄なしで村山の棋界での存在は全く異なったものとなったであろうが、森自身も何か大きなものを得たのだろうと思う。<br>
・著者はあの「将棋世界」の村山特別追悼号を作った編集長。→<a href="book98.html">1998年、印象に残った本</a> 参照<br>
<p>
・「誰もが、いかに自分が村山聖を愛していたかに気がつき、そしてまた泣いた」<p>
・「本の雑誌」2000年５月号、茶木則雄氏の評にいわく「近年これほど泣かされた本はない。これほど心にしみた本も、またないと思う。（中略）　本書はここ十年の”感涙本”ベスト１である！　あえて臆面もなく絶賛する。これは稀に見る滂沱の傑作だ。（中略）　名著である。一人でも多くの読者に読んでもらいたいと思う。そして、村山聖という棋士が−−これほどまでに尊く命を燃やし尽くした青年が、今の時代にいたことを、一人でも多くの読者に知っていただきたい。」
　この、本当に臆面もない絶賛を書きたくなる気持ちは、よくわかる。
</TD>
<TD VALIGN="TOP"><IMG SRC="book00/satosix.jpg" WIDTH="100" HEIGHT="153"></TD>
</TR>

<TR>
<TD VALIGN="TOP"><P><B><FONT SIZE=+1>○田宮模型の仕事 / 田宮俊作 //ネスコ・文藝春秋</FONT></B>(1997)<BR>
<P>・最近文庫化され、書店に平積みされているのを見て、元の本を読み返した。<br>
模型を作るために、ここまで一生懸命になる会社も珍しい。戦車の裏側の写真を撮るのに苦労し、ポルシェを買ってバラバラに解体してしまう。<br>
少年だった頃、タミヤニュースを読み、そこに示される模型の仕事にあこがれたものだった。田宮模型で働くのもいいなと思ったこともあった。いつかそういうことは忘れてしまっていたのだが...。
<br>
</TD>
<TD VALIGN="TOP"><IMG SRC="book00/tamiyax.jpg" WIDTH="100" HEIGHT="143"></TD>
</TR>

<TR>
<TD VALIGN="TOP"><P><B><FONT SIZE=+1>○　Ｃの福音 / 楡周平 / 宝島社</FONT></B>(1996)<BR>
<P>・
「この迫真のディティルは、犯罪者か、真に才能ある作家にしか書けない」
「コンピュータネットワークを駆使した完全犯罪」本の帯にはこう記されていて、確かに迫力もあり面白く読める小説ではある。<br>
しかし、売りであるニフティサーブの利用については細部で疑問な点もある。
また、その他のところでも次のような記述が気になった。<br>

「船に積み込んだコンクリートの袋を開けると、あらかじめ用意した砂を加え、スコップで丁寧に水と混合した。（中略）夏の強い日差しの下でコンクリートの水分はみるみるうちに蒸発し、いまや完全に能書き通りの強度に達していた。」
<br>
「コンクリートの袋」と書いてあるが、袋に入っている粉は「セメント」。これに砂と水を加え混合したのが「コンクリート」であろう。小麦粉とケーキの関係のようなものであり、小麦粉の袋を「ケーキの袋」と呼ぶような違和感がある。また、セメントコンクリートは水と化学反応して固まるのであり、糊のように水が乾くことで固まるのではない。水がすぐに蒸発してしまっては反応が進まず強度不足になりそうである。

</TD>
</TR>

<TR>
<TD VALIGN="TOP"><P><B><FONT SIZE=+1>○東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ / 遥洋子 / 筑摩書房</FONT></B>(2000)<BR>
<P>・どうも権威主義的な感じがしていやなタイトルであるが、読んでみるとそれも著者の想定済のことのようである。遥洋子という人のことはよく知らなかったが、上野千鶴子に少し興味があり読んだ。<BR>
上野にとってフェミニズムというのは決して甘いものではない。学問としても大変厳しい態度をとっているようである。のんびりしていてはすぐに崩壊させられる圧力にさらされている分野でのあり方か。しかし、くたびれるだろうなというのも率直な感想。<BR>
</TD>
</TR>

<TR>
<TD VALIGN="TOP"><P><B><FONT SIZE=+1>○分数ができない大学生 / 岡部恒治他 / 東洋経済新報社</FONT></B>(1999)<BR>
<P>・最近の大学生が数学ができないという話しは噂には聞いていたが、その内実が記された本である。学生を集めるために多くの大学が数学を受験科目からはずしたことや、最近の価値観の多様化により、数学の学習を放棄し、基礎すら充分に理解していない学生が多く生まれつつあるという。全員が数学の難問をやる必要はないだろうが、中学の教科書の例題程度の問題が解けない大学生がいることには、やはり疑問を感じざるを得ない。文系であっても、教育学部や経済学部であれば、そうした学生が将来、子どもを教育したり、会社を経営することになるのである。<br>
　「テストの点が全てではない」との考えはいいが、それが、面倒な科目はやらないということの正当化になっているとしたら問題だろう。また今後、少子化の中でますます学生集めに苦労する大学が増えてくれば、そうした傾向に拍車がかかることになるかもしれない。日本の水準が低下し、落ちぶれた国になっていく兆しでなければいいのだが。<BR>
<BR>
</TD>
</TR>


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</P>
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<P><A HREF="../index.html">[TOP]</A> . <A HREF="yomo.html">[よもやま話の目次]</A>
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