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  <TITLE>２００２年、印象に残った本</TITLE>
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<P><A HREF="../index.html">[TOP]</A> . <A HREF="yomo.html">[よもやま話の目次]</A></P>

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<P><CENTER><FONT COLOR="#330099" SIZE=+3>２００２年、印象に残った本</FONT></CENTER></P>

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<TABLE BORDER="0" CELLPADDING="5" CELLSPACING="2" WIDTH="90%">
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<P>　２００２年に読んだ本・著者で印象に残った物を紹介します。順番は読んだ時期の順です。
<HR ALIGN=LEFT></P>
</td></tr></table>

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<TABLE BORDER="0" CELLPADDING="5" CELLSPACING="2" WIDTH="90%">


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<TD VALIGN="TOP"><P><B><FONT SIZE=+1>○ちょっと待ってケナフ！これでいいのビオトープ？ / 上赤博文 //　地人書館</FONT></B>(2001)<BR>
</P>
<P>・題名は際物みたいだが、きちんと論じている本である。<BR>
前から、ケナフ運動の説明の中に首をかしげたくなるような主張を聞いて気になっていた。「ケナフは二酸化炭素を多く吸収するから、地球環境のためにみんなどんどん植えましょう」と言う説であり、実際、道端などに植えられたものも見かける。本当は、植えただけでは、地球環境にプラスの効果は何もない。確かに一時的にＣＯ２は吸収されるが、枯れればすぐにもとに戻るのである。他方、生態系の面では、もとの自然を破壊し、生物多様性を損なう恐れもあるのだという。<br>
　このケナフとビオトープ、学校の「総合的な学習」の１テーマとしてとりあげられる可能性が高いが、表面的な理解で扱われると「善意の環境破壊」を引き起こす恐れがあると警告している。ホタルの減った小川に、遠くからホタルを持って来て放すのは環境破壊になりかねないのだ。<br>
(ケナフについては、<a href="env-note2.html">こちら</a>　にも記載しました。）
</TD>
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<TD VALIGN="TOP"><P><B><FONT SIZE=+1>○宿六・色川武大 / 色川孝子 / 文藝春秋
</FONT></B>(1990)<BR>
</P>
<P>・色川武大（阿佐田哲也）の夫人の書いた追想記である。色川武大が、他人とのつきあいはいいのだが、内向けには、いかに生活的無能で、身勝手で、どうしようもなく手間のかかる男だったかが、書いてある。この本を読む限り、とても耐えられない生活である。何度か愛想をつかすのだが、いつのまにか元に戻る。「後悔はしていないが、よかったとも言えない」と総括するのだが、あとがきでは「いかにお父さんの偉大な愛につつまれていたか、（中略）しみじみ心に滲みる毎日なのです。」と言う。これだけ悪口を書いても、きっと魅力ある人物だったのだろう。
</td>
<TD VALIGN="TOP" ROWSPAN="2">
<IMG SRC="book02/irokawa.jpg" WIDTH="100" HEIGHT="142">
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<TD VALIGN="TOP"><P><B><FONT SIZE=+1>○白の闇 / ジョゼ・サラマーゴ / 雨沢泰 訳 　/ NHK出版 
</FONT></B>(2001)<BR>
</P>
<P>・もともとポルトガル語で1995年に書かれた小説であり、作者はその後、ノーベル文学賞を受けた。<BR>
ある男が突然、目の前が真っ白になり視力を失う。そして、何らかの伝染性を示すかのように、それに関わった人々も次々に同じ状態になっていく。そういった中で起きる事態を描いている。ついには全ての人が視力を失い、社会が崩壊するのだが、その原因などは結局明らかにされないまま終わる。多くの登場人物の名前も、一度も出てこないままである。
訳者解説では「迫真の暴力描写をもつ力強い散文で世界の悲劇を語りながら、その底に詩人の魂を感じさせる物語」だそうです。
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<TD VALIGN="TOP">
</td>
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<TD VALIGN="TOP"><P><B><FONT SIZE=+1>○巻末の記 / 松下竜一 //　河出書房新社</FONT></B>(2002)<BR>
</P>
<P>・　＜「あなたは『豆腐屋の四季』だけで終わるべきでした」という手紙を、後年の読者からいただいたことがある。＞　という文でこの本は始まる。『豆腐屋の四季』は感動的な本であった。その感動をいつまでも大事にしておきたい、著者が新たな活動に展開していくことはうれしくないという気持ちであろうが、著者にとってはその「善意の風圧」は悩ましいものであったという。そして言う　＜『豆腐屋の四季』の読者を裏切り続けたのではないかといううしろめたさは、いまも私の中で消えていない＞
<br>
松下竜一の著作集３０巻の各「巻末の記」３０編を集めた本だが、著者の一連の著作の流れ＝生きてきた過程が概観できるものとなっている。<br>
この著者はまっすぐで、正直すぎるのだろうか。
</TD>
<TD VALIGN="TOP">
<IMG SRC="book02/kanmatu.jpg" WIDTH="100" HEIGHT="143">
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<TD VALIGN="TOP"><P><B><FONT SIZE=+1>○だれが「本」を殺すのか / 佐野眞一 // プレジデント社</FONT></B>(2001)<BR>
</P>
<P>・今，出版界は長期不況が続いており、出版社，取次ぎ，書店が皆苦しんでいる。この本では、これまでの出版界の構造を幅広く分析し、その問題点を指摘している。では、誰が「本」を殺そうとしているのか？明確には示されないが，特定の誰かではない，皆が犯人なのかもしれない。そういう私だって、本の購入費はかなり減少している。本屋で面白そうな本を見かけても、題名を覚えておいて図書館で借りようなんて思って買わないこともある。<br>
　出版界が変革を迫られていることは間違いないようだ。
<br>
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<TD VALIGN="TOP"><P><B><FONT SIZE=+1>○書斎曼荼羅　本と闘う人々１，２ / 磯田和一 // 東京創元社</FONT></B>(2002)<BR>
</P>
<P>・活躍中の作家などを尋ね、その書斎の状況をイラストで示したもの。こうした企画の類書は多いのだが、この本に載っている書斎にはスゴイのが多い。書斎どころか家中が本で埋まっている。また、本だけでなく、ビデオやＣＤが多いのも現代の作家達の共通点のようだ。本や資料が多いと家族に文句を言われている人は、これを家族に見せてはどうだろうか（これは作家など特殊な人の話でしょ、と言われて終わりか）。<br>
　それにしても、この本で書斎が取り上げられた現役の作家たちの本、私はほとんど読んだことがない。だいぶ現代文学からは遠ざかってしまったようだ。
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<TD VALIGN="TOP"><P><B><FONT SIZE=+1>○暗号解読　ロゼッタストーンから量子暗号まで
 / サイモン・シン / 青木薫 / 新潮社</FONT></B>(2001)<BR>
</P>
<P>・以前、この著者の「フェルマーの最終定理」という数学史に関する読み物も読んで、その時は自分が数学に弱いせいかあまり感心しなかったが、今回の暗号に関する本はよくできていると思った。
従来の本で暗号研究家が書いたものは、それなりに専門的価値はあるのだろうが今一つわかりにくかったりしたのだが、やはりライターの数学的素養とそれを一般向けにわかりやすくまた活き活きとしたストーリーでまとめる力というのがあるようだ。<br>
　エニグマ暗号の解読の経過など，大変興味深く読めたし、またコンピュータで使われるれＲＳＡ暗号の原理もわかりやすかった。
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<TD VALIGN="TOP"><P><B><FONT SIZE=+1>○うまひゃひゃ　さぬきうどん
 / さとなお / / コスモの本</FONT></B>(1998)<BR>
</P>
<P>・私は東京のうどんは好きでない。関西の薄いだしのやわらかいうどんが好きである。さぬきうどんは、だしはいいが、麺にこしがありすぎると思う。<br>
　ところがこの本では、さぬきうどんを礼賛しまくり、実にうまそうである。さぬきうどんは麺が命、一番うまいのは製麺所で打ち立ての麺をセルフサービスで食べることだという。同じうどん屋でも、打ち立ての麺に出会えるかどうかで全然違うそうだ。本当にそんなにうまいのだろうか。一度本物を食べてみたいと思わせる本である。
(著者のＷＥＢ　ＳＩＴＥ <A href="http://www.satonao.com">http://www.satonao.com</a> に掲載の記事をもとに本にしたもの。なお、著者のさぬきうどん追究のきっかけとなった「恐るべきさぬきうどん」という香川の地方出版物が、新潮ＯＨ文庫で全国出版されています）
</TD>
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