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  <TITLE>２００４年、印象に残った本 </TITLE>
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<P><A HREF="../index.html">[TOP]</A> . <A HREF="yomo.html">[よもやま話の目次]</A></P> 

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<P>
<CENTER><FONT COLOR="#330099" SIZE=+3>２００４年、印象に残った本</FONT></CENTER>
<center>

<TABLE BORDER="0" CELLPADDING="5" CELLSPACING="2" WIDTH="90%">
<tr><td>
<P>　２００４年に読んだ本・著者で印象に残った物を紹介します。順番は読んだ時期の順です。

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</td></tr></table>

<P>
<TABLE BORDER="0" CELLPADDING="5" CELLSPACING="2" WIDTH="90%">


<TR>
<TD VALIGN="TOP"><P><B><FONT SIZE=+1>○ネットワークはなぜつながるのか 知っておきたいＴＣＰ／ＩＰ、ＬＡＮ、ＡＤＳＬの基礎知識 / 戸根 勤 / 日経ＢＰ社
</FONT></B>(2002)<BR>
<p>・プログラムの動き、パソコンＯＳの仕組みなどを扱った一連のシリーズ本の中の一冊であり、パソコンのブラウザからWEBサーバまでの情報の流れを解説した本である。この分野、わかりやすく解説しようとした本は多いが、かえってそのために内容が簡略化されてイメージがわかないことがある。この本は、親しみやすい語り口だが内容は詳細な具体例が示され、しくみがよくわかる（ような気がする）。読む人によって消化の具合が違うだろうが、私には適切なものに思えた。<br>
</TD>
<TD VALIGN="TOP">
</td>

</TR>


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<TD VALIGN="TOP"><P><B><FONT SIZE=+1>○ホビットの冒険 / Ｊ．Ｒ．Ｒ．トールキン / 瀬田貞二 / 岩波少年文庫 </FONT></B>(1979,原作初版は1951)<BR>
<p>・ウイザードリィなどのＲＰＧ，ゲド戦記やハリーポッターなどの魔法使いの物語の解説で必ずと言っていいほど言及されるのが、トールキンの｢指輪物語」であるが、実のところ読んだことがなかった。たまたま「指輪物語」の映画「ロードオブザリング」を見て、その中で作中人物が書いた本として「ホビットの冒険｣なる本が出てきたのがきっかけで、読んでみることにした。 
この本が好評で、更にこれを受けて｢指輪物語｣が書かれたらしいのだが、なかなか面白い。ホビットやエルフ、ドワーフといった種族のあらわれる世界のそもそもの始まりが、これらのトールキンの著作だったわけで、その後前述のような後継のジャンルができてしまったのも、なるほどと思える。しかし、主人公たちは実にあっさりと敵を殺害する。昔はそんなことあたりまえだったのだ。指輪物語になるとこれはもう敵も味方も大虐殺..。

</td>
<TD VALIGN="TOP" >
<IMG SRC="book04/hobbit.jpg" WIDTH="100" HEIGHT="152">
</td>
</TR>

<TR>
<TD VALIGN="TOP"><P><B><FONT SIZE=+1>○間違いだらけの少年Ｈ　銃後生活史の研究と手引き  / 山中　恒、山中典子 / 辺境社 </FONT></B>(1999)<BR>
<p>・ベストセラーとなった「少年Ｈ」が、標榜されるような少年の実際の体験にもとづく本ではなく 後の資料を表面的につまみ食いして「体験」を創作したらしい本で、内容的にも誤りも多いとして批判する本である。<br>
　例えば、戦後になってはじめて一般国民が知ったようなことを父と子が戦前に語り合っていたり、東京でしか起きなかったようなことを神戸の少年が目撃したりしているという。おそらく、「少年Ｈ」が記憶にもとづいて書かれた実体験記というのは嘘なのだろう。<br>
　しかし、この本で印象的なのは、ただ簡単に間違いを指摘するのではなく、根拠資料を目いっぱい掲載し、どちらかというとその資料を紹介する方に主眼があるように見えることである。全体で８４５ページの分厚い本だが、半分以上はこうした資料の引用ではないだろうか。資料の価値はあるのだが、こんなに資料があるんだぞと誇っているような気もしてちょっとうんざりする。

</td>
<TD VALIGN="TOP" >
<IMG SRC="book04/matigaix.jpg" WIDTH="100" HEIGHT="144">
</td>
</TR>

<TR>
<TD VALIGN="TOP"><P><B><FONT SIZE=+1>○著作権１００の事件簿 / 富樫康明 / 勉誠社
</FONT></B>(2002)<BR>
<p>・著作権の「素人向けの解説書」だというが、読んでみると変な本。著作権とは別物の商標・商号や意匠・肖像権などの話題が混在し違いの説明も特にない。どうもこの人の「著作権」の概念は法律の範囲を超えて相当に広いらしい。内容的には、新聞や一般誌の記事をもとにまとめた程度のものだが、どこかのスポーツ新聞の紙面の写真らしきものをそのまま出典も示さず載せていたりして、著作権を尊重する立場の人としてはどうなんだろう？<br>
</TD>
<TD VALIGN="TOP">
</td>
</TR>

<TR>
<TD VALIGN="TOP"><P><B><FONT SIZE=+1>○男性誌探訪 / 斎藤美奈子 / 朝日新聞社
</FONT></B>(2003)<BR>
<p>・表紙しか知らなかった男性誌（知らなかったのもあるが）について、こんな風味のものだったのか！と認識を新たにさせられる。（ここで男性誌とは、別にアダルトやファッション系だけでなく、釣りや鉄道の雑誌も含んでいる。）<br>
著者は他にも本や雑誌を紹介し斬りまくる著作を多く出しているが、いずれも従来の書評や文芸評論とは違い新しい切り口で面白い。プロの本読み人というべき人だ。今年読んだ他の著作としては「読者は踊る」「文学的商品学」など。<br>
</TD>
<TD VALIGN="TOP">
</td>
</TR>

<TR>
<TD VALIGN="TOP"><P><B><FONT SIZE=+1>○イギリスはおいしい / 林望 / 平凡社</FONT></B>(1991)<FONT SIZE=+1><B>､文春文庫</B></FONT>(1995)<BR> 
<p>・タイトルとは裏腹に、イギリスの料理がいかにまずいか、から話は始まる。<br>
それから話は広がっていき、イギリスの文化の下地となっているものが、何となく感じられる本である。でも、やはり、イギリスの料理はまずそうで、この点では日本に生まれて良かったと思ってしまう。
<br>
</TD>
<TD VALIGN="TOP">
</td>
</TR>

<TR>
<TD VALIGN="TOP"><P><B><FONT SIZE=+1>○スズキさんの休息と遍歴  
</FONT></B> またはかくも誇らかなるドーシーボーの騎行 <B><FONT SIZE=+1> / 矢作俊彦 / 新潮社  
</FONT></B>(1990)<BR>
<B><FONT SIZE=+1>○ららら　科學の子 / 矢作俊彦 / 文藝春秋
</FONT></B>(2003)<BR>

<p>・いずれも60年代末の反乱の時代を経験した男の今を書いた本である。
「スズキさん」は、その後静かに暮らしてきた男がふと思い立って、愛車を駆って小さな旅に出、過去を尋ねようとする。愛車２ＣＶ（ドーシーボー）はロシナンテであり、スズキさんはドンキホーテである。<BR>
　「ららら」は中国の農村から３０年ぶりに日本に戻った男（名前はでてこない）が、やはり過去と今をつなごうとする物語。表題は鉄腕アトムの主題歌の一節だが、単純に｢正義」が見えた時代を示唆しているのだろうか。
　本の表紙には中国語版のアトムが３コマ、ごく小さく見えているが、その中で飛び立つアトムに向かって博士が言っている言葉は（中国語だが）「行けアトム！、正義は絶対勝つ」である。

<br>
</TD>
<TD VALIGN="TOP" ROWSPAN="1">
<IMG SRC="book04/rarara.jpg" WIDTH="100" HEIGHT="143"><br> <br>
<IMG SRC="book04/rarara-topx.jpg" WIDTH="66" HEIGHT="58"  alt="表紙のセリフ">
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<TD VALIGN="TOP">
<a name="kr">
<P><B><FONT SIZE=+1>○環境リスク学−不安の海の羅針盤− / 中西準子 / 日本評論社 </FONT></B>(2004)<BR>

<p>・著者はかつて東大工学部都市工学科助手だったが、既成の下水道行政を鋭く批判して教授達から完全に村八分にされ、万年助手確定と思われていた。その著者が今は日本の環境リスク管理における中核的存在のひとりとしてその分野をリードし、政府関係の審議会委員にも招かれるに至っている。「思想」論争には関わらず、あくまで「ファクト」で勝負するという著者の姿勢と、またその実行力と誠実な人柄が、この分野を開拓してきた原動力であろう。
本書には、その著者の歩みを語った横浜国立大学の最終講義などが収録されている。<br>
おそらく最終講義としては異例の内容だと思うが、その中で触れられている、かつての逆境の中での著者の活動の一端を、細かい内容は知らないものの私は何度か側聞したことがある。そして今、産業技術総合研究所化学物質リスク管理研究センター長としての活躍を見聞する機会が時々ある（言葉は悪いが､見かけはただのおばさんである）。世の中はめぐりあわせなのだなと思う。
<br>
→毎日新聞　<a href="http://www.i-foe.org/defendant/o2.pdf">藤森照信の書評</a>　少しほめ過ぎかも知れないが、良い書評です。（毎日新聞サイトからは消えたので、別サイトを参照）<br>

・著者　中西準子氏は、その環境問題に関する見解を<a href="http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/">「中西準子のホームページ」</a>で発信し続けています。そちらもご覧ください。
→同：<a href="http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/rashinban/">書評リンク集</a>
<br>
（追記2005）<br>
・本書は、<a href="http://www.nikkeibp.co.jp/information/newsrelease/newsrelease20050930.html">2005年日経BP・BizTech図書賞</a> を受賞しました。
<br>
・本書は、<a href="http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/news/20051103ddm010040104000c.html">2005年 第59回毎日出版文化賞</a> を受賞しました。<br>
受賞前に「いい」と思った本がこのように評価されるのは読者としてはうれしいものです。<br>
なお、中西氏はその後、その率直な発言を快く思わぬ者から不当な訴訟攻撃を受けています。<a href="nakanishi.html">別項</a>に記事を書きましたのでご覧下さい。
</TD>
<TD VALIGN="TOP" ROWSPAN="1">
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<IMG SRC="book04/kankyo-riskx.jpg" WIDTH="100" HEIGHT="145"><br> <br>
</td>
</TR>

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<TD VALIGN="TOP"><P><B><FONT SIZE=+1>○中国の大盗賊・完全版 / 高島俊男 / 講談社新書
</FONT></B>(2004)
<p>・著者は「お言葉ですが」シリーズや「漢字と日本人」（文春新書）などの著書でなかなか面白い日本語論などを展開している人ですが、専門は中国文学である。<br>
ここで盗賊とは　官以外の・武装した・実力で要求を通そうとする・集団　である。中国の歴史の中ではそういった集団が地域や国を支配した例は少なくない。そういう支配がある程度続くと、それが官になってしまうし、続かなければ賊や乱として歴史に残る。そして、その最後のものが中国共産党・毛沢東であるとしている。著者の定義では確かに「盗賊」であるし、マルクス主義の正統からは独自の進化をとげ、今では何主義かわからない状態を見ると著者のいうことも首肯される。しかし昔そんなことをいったら、反中国・反動思想と言われただろう。この本が「完全版」というのは、かつてこの前の版が出版されたとき毛沢東に関する章が編集者の意見で全て削除されていたものであり、今回その章が収録できたという事情を現している。<br>
これを読んで中国の歴史を新たな感覚で見直すことができるし、「歴史」というものはその時の都合でいろいろ解釈されるものだということがわかってくる。<br>
</TD>
<TD VALIGN="TOP">
<IMG SRC="book04/touzokux.jpg" WIDTH="100" HEIGHT="166"><br> <br>
</td>
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<P><A HREF="../index.html">[TOP]</A> . <A HREF="yomo.html">[よもやま話の目次]</A>
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