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  <META NAME="KeyWord" CONTENT="読書,鉄塔武蔵野線,銀林みのる,「超」整理法,水の環境戦略,中西準子,超異常気象,根本順吉,トンデモ本の世界,と学会,南極越冬記">


  <TITLE> よもやま話 book94-96</TITLE>
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<P><CENTER><FONT COLOR="#400080" SIZE=+2>印象に残った本、〜１９９６年</FONT></CENTER>

<P>
<blockquote>
　１９９６年以前に読んだ本・著者で印象に残った物を思い起こして見ます。必ずしも面白い本＝記憶にしっかり残る本ではないようです。読んでいる間はそれなりに楽しくても、時間が経つと全体の内容をあまり思い出せなかったりするものも結構多くなりました。何となくテレビを見ていて、そのうち内容を忘れてしまい、気にかかったエピソードだけが雑知識として残るのと同じようなものです。<br>
　というわけで、以下にあげるもの以外でも面白いものはいろいろあったけれど、とりあえず１９９４年以降で気にかかった主なものをあげておくということで..
</blockquote>
<HR>
<center>
<table border=0 cellpadding=5 width=95%>
<tr><td>
<b><FONT SIZE=+1>○鉄塔武蔵野線 / 銀林みのる // 新潮社</FONT></b><BR>
<P>　1994年の日本ファンタジーノベル大賞受賞作。送電線鉄塔に興味を引きつけられた少年の「冒険」譚ということになるのだろうが、何といって紹介して良いかわからないともかく変わった作品である。「<font color="#400080">まさに人間の心理的盲点めがけて投じられた一個の心理的爆裂弾</font>」(井上ひさし)、「<font color="#400080">この作品はまちがいなく空前絶後</font>」(荒俣宏)、といった評も納得できる。著者自身の趣味の表現なのかなとも思えるが、文学的創造であればたいしたものである。ただ、話の結末がＳＦ仕立てになってしまったのが残念のような気もする。
(武蔵野線という送電系統の全ての送電鉄塔などの写真 340枚も載っています。)
 <br>
　（付記 1999.9.23）「鉄塔武蔵野線」の映画版がＮＨＫで放送された。細部のストーリーは異なるが作品の味わいは出ていた。なお、話の結末は映画と原作とは全く異なっている。やはりオリジナルの話の結末には物足りなさを感じたか？<br>
　新潮文庫より文庫版も出ているようですが、話の結末は単行本版とは異なっているそうです。
<p><br>
</td><td VALIGN="TOP">
<IMG SRC="book94/tettou.jpg" WIDTH="93" HEIGHT="131">
</td></tr>
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<tr><td>
<b><FONT SIZE=+1>○「超」整理法　情報検索と発想の新システム / 野口悠紀雄 // 中公新書 /720</FONT></b><BR>
<P>　それまでのいろいろな整理法を使わずに、資料は使った順に並べて行けばいいという革命的整理法の提案として話題になった。でもそんなこといつも資料を私が机の上に積み上げていくのと同じようなもので、それで整理がつかないから問題なのである。<br>
思うにこの方法でうまくいくのは、かなり頭が良くてどんな資料があったか等を覚えていることと、資料を積み上げずに並べて整理できる棚などの場所の余裕があることが前提のような気がする。<br>
<p> <br>
</td></tr>
<!------->
<tr><td>
<b><FONT SIZE=+1>○水の環境戦略 / 中西準子 // 岩波新書</FONT></b> (1994)<BR>
<P>　水の汚染問題を扱った本なのだが、類書と異なるのは単に汚染を告発するのでなく、社会政策としてのリスクマネジメントの考えを説いている点にある。
<br>
　（追記）その後、筆者は環境リスク管理の政策提言を「環境リスク論」（岩波書店 1995）でまとめている。この他、最近のトピックスに関する筆者の意見は<A HREF="http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/">「中西準子のホームページ」</A>で紹介されている。 <br>
　（追記2）筆者がこうした環境リスク管理の考えを確立してきた活動の経緯が「環境リスク学−不安の海の羅針盤」（日本評論社 2004）で示されている。
上記「水の環境戦略」の刊行は、筆者のリスク管理論が社会に受け入れられるひとつの契機となったようである。 →<a href="book04.html">２００４年、印象に残った本</a><p><br>


</td></tr>
<!------->
<tr><td>
<b><FONT SIZE=+1>○超異常気象 / 根本順吉 // 中公新書</FONT></b> <BR>
<P>　近年、冷夏や酷暑、暖冬、大雨、台風等、気象現象のふれの幅が大きくなっているような気がする。著者によれば、これは単なる自然の変動の範囲を超えた異常気象の時代の始まりであるという。地球温暖化などの気候変動は、単に平均的な気候の変動だけでなく、その過程で大幅な気象異常を引き起こす可能性が昔から指摘されてきているが、それがもう始まっているのかもしれないと考えさせられた。
<p> <br>

</td></tr>
<!------->
<tr><td>
<b><FONT SIZE=+1>○トンデモ本の世界 / と学会 // 洋泉社 / 1600</FONT></b><BR>
<b><FONT SIZE=+1>○トンデモ本の逆襲 / と学会 // 洋泉社 / 1400</FONT></b><BR>
<P>　超科学など怪しげな本を「トンデモ本」という観点で尊重し、笑い飛ばして楽しむという新たなやり方を示した本。超能力や超科学に反撃するのが本意ではないという建前になっているが、やはり反超科学の立場で読めてしまうし、それで充分面白かった。座興の星占いで遊んでいるうちは構わないが、怪しげな商品などの売り込みでもうけようとする人もいるのも事実。最近では波動関係の商品が多かったようだが、水関係などはまともなものも怪しいものもあるようで区別がつかない。まあ何にでも効くといっているのはだいたい怪しいと思うけど。
<p> <br>

</td><td VALIGN="TOP">
<IMG SRC="book94/tondemo.jpg"  WIDTH="100" HEIGHT="146">

</td></tr>
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<tr><td>
<b><FONT SIZE=+1>○南極越冬記 / 西堀栄三郎 // 岩波新書</FONT></b> (1979)<BR>
<P>　日本の南極観測の初めのころの記録である。今では特に冒険的要素もないものとして、一般の興味は薄れているが、当初の南極観測は、やはり大変な事業であり、若い科学者たちにとって冒険の場だったのだと思う。そういうのは今だったら宇宙開発とか素粒子研究とか、超巨大科学になってしまうが、当時の南極観測は、先端科学挑戦の分野でありながら、ある意味では手作り的な要素もあったという良き分野だったのかもしれない。
<p> <br>

</td></tr>
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</table>
</center>
<P>
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