子宮筋腫の経過日記


2000年11月29日
 婦人科初診。超音波検査などで子宮筋腫と判明。筋腫は外人のこぶし大の大きさ。子宮も大きくなっているとのこと。内診・検査後医師から詳しい説明。ふつうの病院だと間違いなく手術する大きさで、手術するとしたら筋腫だけを取り除く方法と、子宮摘出のどちらかとの事。私は仕事を探して働きたかったのでとりあえず1ヶ月漢方で様子をみることにした。今一番の問題である生理痛用の鎮痛剤も出してもらった。病院に行く前から子宮筋腫か子宮内膜症ではないかと思い、゛すぐ手術゛といわれることも覚悟したが、その先生は゛患者さんの意見を尊重する゛と言ってくれて何だかホッとした気分。失業中で精神的にも不安定な状態で早く働きたいという気持ちが強く、こういう状態で子宮摘出は無理だと思っていた。筋腫だけ取るとしたらホルモン療法で筋腫を小さくしてから手術になるので半年くらいは必要だということで、1週間後くらいにくる生理痛の状態みてからこれからの事決めることにした。
2000年12月生理
 受診後初めての生理。病院の鎮痛剤でどれだけ緩和されるのかドキドキした。1日目2日目まではほとんど痛み無し。3日目全く痛み感じずこのまま・・と思ったら夕方から突然痛みが始まった。前日までは下腹部の軽い痛みだったのが、下腹部からまた下に移行し押されるような痛みが断続的に押し寄せてきて痛み自体は耐えられそうな気がするのだが、間隔がどんどん短くなり吐き気が始まり悪寒も。薬は全く効き目がなく、吐き気がひどくなり飲んでも吐いてしまう状態。薬を吐かないように動かないで頑張ったが起きあがっただけで吐き気が押し寄せ耐えられない状態その数時間は子宮が腐る・・ような感じがし、゛子宮なんていらない゛とその瞬間思ったくらいつらかった。母が病院でもらっているセデスを飲んでやっと効いたが、完全ではなく痛みの根元は残っている感じでしばらく動けないでいた。前回より悪化したと感じた。次の日痛みはかなり治まったが下腹部に時々鈍痛が走る。出血量は徐々に減少するが時々流れるような出血。貧血状態になっているのか身体も怠く気分的にも情けなく鬱状態に陥り、仕事や将来の不安も重なり投げやりな気分になってきた。でも生理痛の2日間が過ぎると元気に。たまに下腹部に鈍痛は感じるが、他に症状もなく痛みが終わると自分が子宮筋腫とは信じられなく、他人事のように思えてしまう。が、生理痛の症状は悪化しているのは間違いないので真剣に考えなくてはいけないか・・。

2000年12月29日
  漢方を飲み始めて1ヶ月病院に行く。内診の予定だったが12月の生理痛の様子を説明したところ゛悪化することはあっても良くなることはないので手術をした方がいい゛との事。私も前回の生理痛でそう思ったのでその方向で。子宮摘出か筋腫だけ切除かと問われるとやはり子宮摘出は避けたいという思いが強いことを先生に説明した。とりあえず筋腫を小さくするために1月からホルモン療法で筋腫を小さくすることにした。ホルモン療法は4週間に1度注射をするもので、1回目は生理の1日〜5日の間に行うので1月の生理の時に病院に行くことになった。ただ私の場合筋腫が大きいので出血の量が多くなりそうだと筋腫切除の手術は困難な事もあるらしい。超音波診断では筋腫は一つだけなのでもし手術が出来れば再発の可能性は低いのではないかとの事だったが、確認のため1月にMRIの検査も受けることにした。

2001年1月5日
  婦人科から紹介された整形外科にMRIの検査を受けにいった。まず腕に造影剤の注射しMRI検査室へ。更衣室で衣服・アクセサリー類を取り検査用の服へ着替えMRI検査開始。時間は30分くらい。音は少しうるさかったがうとうとしているうちに終了。 
※MRI検査・・磁場を用い生体内の生化学的情報を画像化する検査。放射線被曝も痛みもなく安全。MRIによる画像診断法で筋腫の数や発生部位、内膜との位置、圧迫の程度が判読できる。

2001年1月11日  ホルモン治療開始
  ホルモン注射のために病院へ。1回目は生理開始1日から5日の間で今日は4日目。5日に受診したMRIの結果を写真を見ながら説明を聞いた。筋腫は7センチで膀胱や肛門・内腔を圧迫していた。そして同じ大きさで子宮内膜症も。筋腫はホルモン療法で小さくすればくり抜くことが出来るが、内膜症の方は張り付いた様になっており、切除は困難とのこと。筋腫だけ取っても子宮内膜症はそのまま残るので、生理痛がどうなるか・・。子宮摘出が最良だとわかるが、今はやはり決断できない。とりあえず予定通りホルモン療法で筋腫を小さくし、それから考えることにした。半日だけの生理痛の痛みだけだからそんなに大したことはないと思っていたのが、予想以上の状態にショックだった。後悔先に立たず・・。

※ホルモン療法・・注射はお腹に。一週間くらいお腹は押したりもまないように!1回の注射で4週間効果が続くので4週間ごとに注射。この間は生理が止まり、薬によって一時的に女性ホルモンの量が減るので、人によってはほてり・肩こり・頭痛などの更年期症が現れる場合もある。症状が現れる時期は様々だが早い人は1ヶ月くらいで平均的に3ヶ月くらいで症状が現れる事があるらしい。ない人もいる。治療中は適度な運動・カルシウムの豊富な食事が必要。コレステロール値も上がるので普段高い人は要注意!(私も高いのです)
★ホルモン注射は体重55キロを境に量が変わるそうです。値段も・・。(体重測定と聞いて大慌(;^_^A アセアセ…)注射の値段高いです。病院かクリニックか等規模によっても診療点数(注射以外の点数)が変わるし検査内容によっても違うので一概には言えませんが、1万円では足りない場合もあると思うので多めに持っていきましょう。

マーク  ホルモン治療による症状が現れた場合は別ページでご報告します。

つづく・・・。
     


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