原産地のサボテンたち

アリゾナに自生するサボテン(カーネギア属・弁慶柱)
  サボテンを栽培していますと、やっぱり一度は原産地の野生のサボテンを見てみたい!と言う気持ちになってしまいます。
  右の写真は、米国アリゾナ州のサワーロ国定史跡(Saguaro national monument)に行ったときの写真です。ここはアリゾナ州の州都・フェニックス市(Phoenix)から車で約2時間行ったところにある自然公園で、弁慶柱を中心に数多くのサボテンが自生しています。写真のものは弁慶柱(カーネギア属・学名:Gigantea)で、中央の背の高いものは10m近くあります。高さ20mに及ぶものもあるとのことですが、片道徒歩2時間の所だ、とのことで残念ながら見ることはできませんでした。最初の枝が出るまで75年かかるといいますから、写真のものは恐らく樹齢300年近くのものではないでしょうか。
  弁慶柱が丘いっぱいに林立する姿は正に壮観です。是非もう一度訪れて見たい所ですが、フェニックス市からやや遠いのが珠にキズ、といったところです。
  もっとも、アリゾナ州南部にある都市、ツーソン(Tucson、ビートルズの“ゲットバック”に出てくるあのツーソンです)からは車で約10~15分の所ですのでこちらに来られた方は是非この幻想的風景をご一見下さい。

アリゾナに自生する玉サボテン。フェロカクタス属の1種?
  写真左は同じくサワーロ国定史跡に自生していたサボテンです。直径は40cmくらいでしょうか。フェロカクタスの1種だと思いますが、美しい赤い花を咲かせ、沢山の蕾を付けていました。自生地で育つと放っておいてもちゃんと大きくなり、沢山花も咲く、という至極当たり前のことを改めて感じる次第です。
Huntington公園の柱サボテン。高さは3mくらいあります。
  右の写真はカリフォルニア州ロスアンジェルス(Los Angeles)郊外にあるハンティントン(Huntington)公園附属植物園での写真です。大変に広く美しい公園で、広大なサボテン公園の他に薔薇園、美術館などもあり、米国西海岸へ行かれる方は是非とも訪れることをお薦めします。ディズニーランド、ユニバーサルスタジオ等も楽しいところですが、ここはそれ以上にアメリカの広さ、豊かさ、懐の深さを感じさせてくれるところです。
  ルートはハンティントン通り(Huntington Drive)を東へと車を走らせたところにあります。このハンティントン通りというのがまた非常に綺麗な道路で、道幅が広く、しかも道の両側に整然とフェニックスが植えられ、これまたハリウッド映画でも見ているような感じです。
  元来は入場料は無料!だったのですが、「公園維持管理のために$10の寄付をお願いします。」との看板が入り口にありました(そのかわり駐車料金が昔は$1だったのが無料になってました)。

  写真のものは種類がちょっと分かりませんが(※)、高さが約3mくらいあり、沢山の蕾がついていました。残念ながら夜咲きのようで、花は見られませんでしたが、蕾の大きさからして、直径20cmくらいの大きな花が咲いたのだろうと思います。


(※)茎の形が似ていること、辞典によれば花が夜咲きで25cmに及ぶ巨大輪であることから、恐らくヤマカル柱(ケレウス属、学名:Jamacaru)だろうと思います。

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