一般に柱サボテンと言われますが、きっちりとした定義があるわけではありません。ここでは西部劇に出てくるようなまっすぐに立ち、人の背丈以上になるものを掲載しています。 面白いもので、柱サボテンの仲間は種類も非常に多いのですが、不思議と同じ属のものは少なく、ここに示したものもすべて属が異なっています。 成長が速いものが多く、種類によっては背丈が数m以上にもなりますので普通の家庭では最後まで栽培するのは殆ど無理だと思います。私も3種類ばかり栽培してますが、大きくなったらどうするかは未解決のままです。
一般に販売されている株は発芽後数年のものが殆どのようで、背丈が5~10cm位のものをよく見かけます。可愛らしい、という感じがしますが、本来の姿とは全く異なっており、まるでシラスをみせて「これが鰻です」といっているような感じです。 |
学名:Marshalocereus thurberi マーシャロケレウス属 |
学名:Myrtillocactus geometrizans ミルチロカクタス属 |
学名:Marginatocereus marginatus マルギナトケレウス属 |
褐色の刺と若草色の肌が美しいサボテンですが、最大の特徴はアレオーレ(刺座)が刺と同じ褐色だ、ということです。殆どのサボテンのアレオーレは白~ベージュですので、褐色というのは大変珍しく、サボテン図鑑等で見る限りでは非・白色のアレオーレを持つのは大王閣だけです。
成長は速いのですが、冬の休眠から覚めるのが比較的遅く、5月半ば頃から新しい刺を出し始めます。ですから、植え替えはやや遅めでもOKです。が、一旦成長を開始しますと11月下旬頃まで休むことなく成長を続けます。ですから、植え替えの際にはやや元肥を多めにいれてた方が良いと思います。
耐寒性ですが、写真のサボテンは私がタネから育てたもので、発芽後今年で12年になります。一般にタネから育てたものは、より環境に順応している、と言われますが、このサボテンが寒さに強いのかどうかはよく分からなかったのですが、昨シーズンより屋外のボックスで冬場を過ごしています。元気に冬越ししていますので、結構寒さには強そうです。因に、2001年、2002年の最低気温は-2℃でした。 |
竜神木 短い刺と粉を噴いたような薄緑色の肌が特徴です。丈夫で成長が早いことと刺が短く扱いやすいことなどで接ぎ木の台木としてよく使用されます。 接ぎ木の台木としては他に三角柱(ヒロケレウス属/学名:guatemalens)がよく用いられています。成長の速さでは三角柱が他に類を見ないほどの速さがあるのですが、寒さに弱い、将来必ず腐る、という欠点もあるため、この竜神木も大変よく用いられます。 この竜神木は永久台木となりますので安心して接ぎ木ができます。私もこの竜神木を使って緋牡丹を接ぎ木しています。
このサボテンは枝をよく出しますが、挿し木もし易いので1本購入しておけば、次々と台木が手に入ることになり、育てる楽しみと接ぎ木の楽しみの両方が得られる嬉しいサボテンです。 |
白雲閣 ただ今作成中です。もうしばらくお待ち下さい。
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(註) | どうやらそのとおりのようです。昨シーズン(2000年12月)より冬場は屋外においた冬用の透明ボックス(これと同じようなものをもう一つ作りました。)に入れて育てていますが、日照時間が俄然長くなったためか、昨シーズン同様、3月上旬から成長を開始するようになりました。 で、植え替えの時期ですが、早い目(3月中旬)が良いのではと思います。植え替えを行なうと成長が一旦止まるようですが、5~6月頃になると再開するようです。ひょっとしたら、寒くなる前の10月頃に植え替えを行ない、春は植え替えないでそのまま成長を続けさせる方が良いのかも知れません。一度試してみようと思ってます。 |
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