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老いてこそ我が道をゆく みたらし団子【2004 朝日放送】
脚 本
にしばねよしこ
出演者
神山繁、あいはら友子、鳳八千代、三島ゆり子
役 名

 川柳の会に通う桐島(神山繁)はやもめ暮らしの老人で同じく夫に先立たれたハル(鳳八千代)とつきあい始めていたが、近所に住む娘には当然それを黙っていた。川柳の会で一緒に活動している友人の老夫婦からグループホームの話を切り出され乗り気になっていたが、ふたりがつきあっていることも合わせてお互いの子供にに知られることになり反対され、会うこともままならなくなった。そこで桐島がとった行動とは……。
『元気をありがとう』同様、関西限定で制作は大阪市教育委員会。老人は子供の言うことを聞いて、やりたいことも我慢して暮らしていかなければならないのか?というのがテーマ。
 千里さんは川柳の会に通う老人たちがよく寄る喫茶店「WAKU WAKU」(笑)のマスター。最初はみたらし団子を店に持ち込む老人たちを良く思ってないけれど、そのうちにそのパワーに感心するようになり、最後は応援する気持ちになっている、と観ている人の心理と合わせるように変化してく役柄。台詞はほとんどなく心の声ばかり。出番も少ないんだけどドラマのラストシーンはなぜか千里さんの笑顔という(笑)。

ホシに願いを【2004 NHK】
脚 本
鈴木聡
出演者
稲垣吾郎、大杉漣、西城秀樹、木の実ナナ、長山洋子
役 名

 ミュージック・イン・ドラマと銘打たれたこのドラマ、ミュージカル仕立ての実験作?突然歌い出し踊り出すシーンが(笑)。
 あるミュージカルの出演者が大けがをして意識不明で病院に運ばれた事件に遭遇した警視庁科学捜査研修所の岡本(稲垣吾郎)が地元署の村田(大杉漣)と捜査にあたるという一応ミステリー?
 千里さんはそのけがをした役者が運び込まれた病院の脳外科医という役柄。一時間強のドラマの中で出てくるのは2シーンのみ。最初は患者の容態を話すシーン、そして次はミュージカルシーン。♪誰かの命を救った夜〜という歌詞を小児科医役の人と病院の通路で歌ってます。

東京ラブ・シネマ【2003 CX系】
脚 本
藤本有紀、高橋美幸
出演者
江口洋介、財前直見、竹中直人、宮迫博之
役 名
黒沢雄平
 15年ぶり?の月9ドラマなわけなんだけど全12回のうち千里さんは9回から(ただし9回は最後にほんのちょっとだけ)最終回まで出演。
 ストーリーは大手映画配給会社に勤める女性と小さな映画配給会社を経営する男性、35歳同士の大人のラブストーリー…なはずだったけど、最初から見ていた友達に言わせると全然大人じゃなかったとか(^_^;
 千里さんは財前さん演じるヒロイン晴子の元カレで、財前さんをふって別の女性と結婚したけど離婚したという役柄で、再会した途端に猛烈なアタック(←死語?)を繰り広げます。まぁ、お互い好意は持っているのに9回までほとんど進展がなかった主役二人を最終回までにひっつけなければいけないから(笑)、途中から出てきた元カレにはこれぐらいしてもらわないといけないんだけど、「あのとき君と結婚しておけばよかった」とか「こんなふうに会えることをずっと待ってた」「これは運命なんだ」という台詞はさ〜ぶ〜い〜(>_<)。ちょうどPIANISM TOURと撮影が併行していたのでMCで千里さん自身もさんざん揶揄し「あれは僕じゃないですからね」なんて言ってましたが(笑)。
 最初に出演情報を聞いたときは出番はたいしてないだろうと思っていたのに10回、11回はかなりの頻度で登場します。ドラマ自体は…最初から見てなかったけど先が読めるし、当初の予定の12回全部を(途中で打ち切られずに)放映したわりには最終回にバタバタとすべて解決って感じで、月9にしては面白くなかったな、なんて思ってしまいました(^_^;

ビタミンF 第四章 ゲンコツ【2002 NHK BS】
脚 本
森岡利行
出演者
石橋凌、石野真子、小島聖
役 名
吉岡
「ビタミンF」というシリーズもののドラマの中のひとつで制作はNHK大阪局。
 自販機メーカーに勤める加藤(石橋凌)は転勤で生まれ故郷である大阪に何十年ぶりに戻ってきた。父親と不仲で家を飛び出して以来なのだが、その父も今は亡い。父親のような男になりたくないと、しばらくは歌手になるという夢を持ってバンド活動していたが、今では妻(石野真子)と息子二人とニュータウンに暮らす普通のサラリーマン。近所で多発しているおやじ狩りを苦々しく感じながらも、自分が被害に遭ったときに向かっていけるのか?と情けないながらも不安に思う日々。そんなある日、帰宅途中に自販機を蹴ったりしている中学生の集団に遭遇する。
 千里さんは職場の部下という役。クレジットでは主役はじめ役名がまったく出てこなかったけど、たぶん「吉岡くん」と呼ばれていたような気がします(^_^;
 40歳という設定だったけど、な〜んか軽いサラリーマン。周りにいる40歳のサラリーマンは中身はどうあれ外見はもうちょっとおやじ臭く落ちついてるよ〜。おやじ狩りにあったら「財布ポーン置いてピューン逃げますわ」と言い切る(笑)。この擬音の多い台詞、まさに大阪弁。軽い分、『元気をありがとう』に比べると数段ナチュラルな大阪弁でした。あと、基本的に加藤課長との絡みのシーンばかりでしたが、酒飲んでるか煙草吸ってるか、なのが笑える。仕事してるシーンはPCに向かってる姿がほんの少し映っただけ(笑)。
 ちなみに舞台になっていたのは大阪は千里あたりでした。

元気をありがとう【2002 朝日放送】
脚 本
杉本浩平
出演者
渡辺典子、中野英雄
役 名
江口雅也
 関西限定放映、同和問題をテーマにしたドラマで、企画は大阪市と大阪市教育委員会。そのためなのか1時間ドラマでCFがまったくなし、でした。
 江口雅也は置き薬を専門とする薬品会社の営業マンで、妻(渡辺典子)と小学生の男の子との三人家族。この不景気の中ノルマを達成できず部長から文句を言われる毎日。そんなある日の帰宅後、こどものことで妻から相談を受ける。その解決のためにこどもの同級生の父親(中野英雄)に会いに行くが、家を出る前に妻から言われた一言が元で相手を怒らせてしまった。
 その父親が同和地区の出身らしい、というのが怒らせてしまった原因なのだけど、千里さん演じる普通のサラリーマンが自分の中にあった根拠のない差別感に気づき、その問題、そして傷つけてしまった相手に向き合っていくのが大筋のストーリー。千里さんの甥っこにあたるこどもが障害者だったり、非常に教育的な内容になってます。聴覚障害者のために字幕つきでもあります。
 千里さんは主演なだけに、ほとんどのシーンに登場してます。また、音楽も担当していて、ラストに『奇跡』が字幕つきで流れてきたのにはちょっとビックリ(^_^;

あすか【1999 NHK】
脚 本 鈴木聡
出演者 竹内結子、榎園実穂、紺野美沙子、藤岡弘、佐藤仁美、名取裕子、 芦屋雁之助、藤木直人
役 名 山際先生
 NHK朝の連続テレビ小説に、主役あすか(竹内結子、榎園実穂)の小学校時代の先生という役柄で、第6〜9、13、22、63回の計7回出演しました。
 山際先生は考古学が好きなのが高じて明日香村に教諭として住み着いてしまったという人物で、あすかの小学校時代では生徒には優しいけれど怒るときには怒るという理想的な教師像でした。最後の出演では、考古学をやるか家業を継ぐかで悩んでいる大学生の俊作(藤木直人)に助言するという、出演数が少ないわりにはストーリー上では重要な役どころ(俊作はその助言で人生決まりましたからね)。
 あすかの母親が明日香村から京都に引っ越すことを学校に言いに来たシーンでは、千里さんが初めて演技した「法医学教室の午後」で共演した紺野美沙子さんが母親役だったので、「法医学〜」が思い出されてしまいました(笑)。
 撮影は、4ward TOURの合間をぬって奈良で行われたということですが、あまりの暑さに倒れる子供が続出したとか。関西の夏はある意味、日本で一番暑いですからね。

世紀末の詩【1998 CX系】
脚 本 野島伸司
出演者 山崎努、竹野内豊、坂井真紀、木村佳乃、池脇千鶴、桜井幸子
役 名 石田基
 このドラマは毎回ゲストが出演しましたが、千里さんは第7話「恋するコッペパン」に出演。
 好きな人に食べさせたら恋がかなうというコッペパンが評判になり、野亜(竹野内豊)はそのパンを里美(木村佳乃)に食べさせたくて、そのパン屋でバイトすることに。だがパン屋の主人の石田はパンを作っているところを絶対に見せてくれない。娘の涼子(西脇千鶴)の話によると、コッペパンが評判になりだしたのは彼女の母親(桜井幸子)が病死してからだった。初恋同士で結婚し強い愛情で結ばれた二人だったので誰もが石田を心配したが、彼はすぐにパンを作り出した。が、その背景には哀しい秘密が…。
 久し振りの野島作品でしたが、役柄はパン屋さん、16歳の娘がいるというものでした。いくら学校を卒業してすぐに結婚したという設定とは言え、高校生の娘から「パパ」と呼ばれるのにはちょっと…(^^;
 ドラマ中では泣いているシーンが多かったですが、すべて本当の涙だったそうです。それにしても千里さんは野島ファミリーと言ってもいいのでしょうか?(笑)

異人館通りの聖夜〜1995年のクリスマスツリー〜【1995 毎日放送】
脚 本 笠井健夫
出演者 大路恵美、石田靖、ラサール石井、豊原功補、鷲尾いさ子、佐川満男、片岡鶴太郎
役 名 長浜圭太
 エリアコードドラマ06のひとつとして大阪の毎日放送が制作したドラマで、関西地区のみでオンエアされました。千里さんは神戸の北野で雑貨屋を営みながら妹の瑞希(大路恵美)と二人暮らし。ベトナムで仕事をしている恋人(鷲尾いさ子)と遠距離恋愛中という役柄でした。
 1994年のクリスマスイブ、瑞希は占師(片岡鶴太郎)から「今日、運命の人に出会う」と言われソワソワ。そんな時に二人の男性、俊也(豊原功補)と誠作(石田靖)に出会った。その日のうちに俊也と再会した瑞希は、もうすぐニューヨークへ転勤するという彼と「来年の1月17日にまた会おう」と約束するが、その日神戸に大地震が襲った…。
 ドラマは、俊也の行方がわからず失意の瑞希と彼女に一目惚れした誠作との関係、そして、雑貨屋も自宅も地震で全壊してしまった圭太の雑貨屋再開への奮闘を描いています。神戸の街でのオールロケだったので、ドラマに登場した場所、お店はほとんど現存しています。また、台詞が神戸弁ということだったので、出演者はほとんどが関西出身者でした。
『Bedtime Stories』が挿入歌として使用されていました。ドラマ中で使ったクリスマスツリーが神戸市に寄贈されましたが、その時のイベント「KOBE X'MAS STREET '95」に千里さんと大路恵美さんが参加し、千里さんは『Bedtime Stories』を歌ったということです。

十年愛スペシャル【1993 TBS系】
脚 本 遊川和彦
出演者 田中美佐子、浜田雅功、斎藤慶子、白川由美、鈴木杏樹
役 名 田村雅一
『十年愛』は実は青空が書いた小説の内容で、現実には青空は結婚式の日に雅一に「好きだ」と告白しなかったというのがスペシャル版のストーリィ。
 当然、雅一は文(斎藤慶子)と結婚し、青空は嵐と結婚する。でもやっぱり結婚できないと言って新婚旅行先の沖縄でホテルから飛び降りようとするが、嵐に「一年だけでいいから」と説得されて、とりあえず夫婦のふりをする。一年が経つ頃には結局青空のことが好きな雅一は文と別れ青空と結婚しようとするが、既に青空の気持ちは嵐に傾きかけていて…と、本編とはちょっと性格の違う青空、嵐、雅一になっています。
 千里さんは最後は嵐の元に走る青空を追いかけて車道に飛び出し、トラックにひかれて死んでしまいます。ちなみにそのシーンは千里さんの誕生日に撮影されたとか(^^;
 ラストは本編と同じく10年後に再会した青空と嵐のハッピーエンドで締めくくられています(かわいそうな雅一さん…)。

十年愛【1992 TBS系】
脚 本 遊川和彦
出演者 田中美佐子、浜田雅功、斎藤慶子、白川由美、鈴木杏樹、木村一八
役 名 田村雅一
 このドラマも知らない人はいないでしょうし、千里ファンでなくともあのメリーゴーランドのシーンは印象に残っているはず(^^;
 ストーリィはふとしたことで出会った青空(田中美佐子)と嵐(浜田雅功)の十年間を描いたもので、一話で一年進んでいきます。千里さんは青空の夫で嵐の小学校のときの同級生という役柄。
 細かい筋は省くとして、千里さん演じる雅一はたぶん結婚するまでは平凡だったはずなのに、いきなり波乱万丈の人生っていう感じですね。「いい人」とか「面白くない」と言われることが不満な普通の男性が結婚式直前に別の女性、しかも花嫁の親友から「好きだ」と告白されてかけ落ちして結婚するは、その花嫁となるはずだった女性と不倫はするし(妻も若い男と不倫するけど)、挙げ句に別れ話がこじれて彼女に娘を誘拐され、メリーゴーランドの故障という事故でお亡くなりになってしまう…。死んだあとは妻を見守る幽霊となって出てきます(ツアーのMCでは「とっくりオバケ」と本人が言ってました)。
 主題歌は『ありがとう』。タイトルバックにその年に起こった出来事が流れていました。最終回には渡辺美里さんの『青空』が挿入歌として使用されました。
 ほんとぉにチョイ役で常盤貴子さんが出てます。

結婚したい男たち【1991 TBS系】
脚 本 松原敏春
出演者 片岡鶴太郎、布施博、南果歩、風間トオル、山口智子、和久井映見、橋爪功
役 名 八木沢誠
『格好悪いふられ方』が主題歌になったドラマで、第7回にゲスト出演。
 ドラマは結婚相手がみつからない島津森彦(片岡鶴太郎)とその弟、千代之介(布施博)を中心に話が進んでいきますが、今思うとかなり豪華なキャスティング。脇役で高島礼子さんも出てました。
 千里さんは南果歩演じる八木沢舞のお兄さん役で、彼女がこっぴどくふった森彦に会いに静岡の掛川からやってくるんですが、お酒を飲みながら意気投合した二人は酔っ払った挙げ句「青春時代」をカラオケで歌っているという…(笑)。
『格好悪いふられ方』をバックに恋人たちのキスシーンのポートレートがいろいろ出てくるタイトルバックはお気に入りでした。

パパとなっちゃん【1991年 TBS系】
脚 本 山元清多
出演者 田村正和、小泉今日子、白川由美、浜田雅功
役 名 杉本正
 全10回の連続ドラマの第8、9回にゲスト出演。小泉今日子の恋人役でした。
 このドラマは父ひとり子ひとりの父娘を描いたお話で、娘である夏実(小泉今日子)が結婚するラストは最初から決まっていて、でも相手が出てこない、というか相手がなかなかわからないという状態でストーリィが進んでいました。千里さんが出てくるなんて全然知らずにこのドラマを見ていた私は第8回の予告で千里さんの声と後姿(予告では顔が出てこなかった)で「えーっ?結婚相手って千里さんやの?」とビックリした思い出が(笑)。
 溺愛してる娘の結婚にパパ(田村正和)は大反対。しかも最初は近くに住む予定だったのに彼の実家がある宮崎に帰ることになって結婚話もこじれてきて…。でも最後はふたりの気持ちが強かったことと正さんの誠実さがパパに伝わって結婚を許してもらえハッピーエンド。残念ながら(?)ふたりの結婚式シーンはありませんでした。(そう言えば「法医学〜」の小林先生も実家が宮崎…)
 ダウンタウンのはまちゃんが、なっちゃんを好きなご用聞きの役で出演してました。
 主題歌は小泉今日子の『あなたに会えてよかった』。

君が嘘をついた【1988 CX系】
脚 本 野島伸司
出演者 三上博史、麻生祐未、工藤静香、鈴木保奈美、布施博
役 名 山下克巳
 このドラマを知らない人はいないんじゃないでしょうか?月9の初期作品で、トレンディドラマのはしりと言えるのでは。
 大学のヨット部で一緒だった日高涼(三上博史)、山下克巳、戸田輝也(布施博)の三人は会社勤めをしている今でも週末につるんでいる。ある日、弁護士とお嬢さまのお見合いパーティにもぐりこみ、そこでお嬢様と知り合うが、実はその女性たちもパーティにもぐりこんだコンパニオンだった、ということからストーリィが始まり、お互いの嘘や騙しあい、正体がバレてしまったあとのケンカ、そして「本当に自分が好きな人は誰なのか?」と悩んでいるうちにクリスマスイブがやってきて…という展開で、当時かなりヒットしました。野島伸司の書く台詞のテンポが良かった。
 千里さん演じる克さんは三人の中では大人な感じで、でも好きな加奈ちゃん(工藤静香)からはお兄さん扱いされてて、自分の気持ちとは裏腹に加奈ちゃんの恋愛の相談にのってあげたり応援したり。自分より他人の気持ちを思ってしまうような、そんな克さんのファンも多かったのでは?
 主題歌はPRINCESS PRINCESSの『GET CRAZY!』。脇役で東幹久、田中美奈子、中野英雄さん達が出てました。

縁談・結婚・その先X【1986 日本テレビ系】
脚 本 小山内美江子
出演者 沢口靖子、浜村純、星由里子
役 名 町田健
 日本テレビが毎年やっている24時間テレビの中で放映されたドラマ。「老後」がテーマになっています。
 千里さんは自転車屋で働いている青年で、沢口靖子さん演じる女性に憧れているという役。その女性は結婚直前に父親が死亡し、その後社会にいろいろ触れているうちに自分の人生を考え直し、結婚は保留という形にしてしまうのですが、ラストあたりで千里さん扮する町田くんとバイクで出かけたりしてます。さて、町田くんに望みはあるのか、ないのか?(笑)

法医学教室の長い1日【1986 日本テレビ系】
監督・脚本 大森一樹
出演者 菅原文太、紺野美沙子、寺尾聰、佐藤オリエ、小倉一郎、鶴見辰吾、遠藤由美子
役 名 小林章
『法医学教室の午後』の続編。今作は法医学教室のある1日が2つのエピソードが同時進行で描かれています。ひとつは5年前の身元不明、死因不明の死体に関るもの、そしてもうひとつが母親を殺してしまったと思い込んだ中学生に関るもので、後者の方がメインになっています。
 千里さん扮する小林先生はその中学生を電話で説得する役目を担当するんですが、なかなかうまくいかない。その説得シーンとラスト近くで『コスモポリタン』が使われています。
 ジャーナリズムのあり方、親子のつながりとは何か?というのがテーマになっています。
 内藤剛志さんがほんのちょい役で出てます。あと、横浜スタジアムの外で千里さんは自殺した人の検死を行なうのですが、ここで後に自分がライブやるなんて、この時は思いもよらなかっただろうな、なんて思ったりします。

法医学教室の午後【1985年 日本テレビ系】
監督・脚本 大森一樹
出演者 菅原文太、紺野美沙子、寺尾聰、佐藤オリエ、小倉一郎
役 名 小林章
 千里さんが初めて演技にチャレンジした作品で、大森監督が千里さんをイメージして書いた役での役者デビュー。
 ストーリィは、神奈川県立医科大の法医学教室に久しぶりに新人二人が入って来てからの一年間を追ったもの。人の死因にまつわるいろいろな出来事や新人2人の観察医としての成長過程を描いています。
 千里さんの役は紺野美沙子さん演じる皆木先生と同時に法医学教室に入って来た新人の小林先生。宮崎の産婦人科病院を継ぐのが嫌で「教授にでもなろう」と思い、教室員の一番少ない法医学教室にやって来たという調子のいい若者なのですが、自分が検死した子供の通っていた小学校の校長先生の家の前でハンストやっちゃうような熱血漢でもあります。
 劇中で『REAL』(イントロだけ)が使われています。また、小倉一郎さん演じる浦上先生の奥さん役で室井滋さんがちょこっと出演しています。

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