Live Depot
Every Thursday, PM8:00〜 from TOKYO FM HALL
http://www.tfm.co.jp/senri/
Vol.106 2003/05/22 ON AIR (大江千里 ONLY ONE STAGE)
「こんばんは、大江千里です。ラジオをお聴きのみなさんもこんばんは。今夜のLive Depotは僕のデビュー20周年記念スペシャル、大江千里ONLY
ONE STAGEの第二弾、僕一人のステージでお送りします。東京FMホールの真ん中にグランドピアノが一台、そしてその前に僕は座ってます。で、そのステージを囲むようにお客さんが今日はいらしてます。囲まれて四面楚歌…じゃないや(笑)、非常にあったかい感じです。20周年、また何かが始まろうとしているワクワク感を今日は夏に向かって気持ちが盛り上がっていく感じの選曲で、いろんなものが飛び出しますんで短い時間ですけど、みなさんお楽しみに。昨日リリースされた僕の初めてのピアノアルバム『12ヶ月』を中心に懐かしい曲も歌いますのでDepot
PIANISMと題して一時間たっぷり楽しんで下さい。よろしくお願いします」
『自転車に乗って』
「本当に近いですね、照れますね(笑)。ラジオを聴いてるみなさん、どんな感じかイメージしてみて下さい。このホールには二万人の(笑)、水着美女たちが周りに…失礼しました。客席が近くて息づかいというか見守ってるんだなっていうのを感じますね。そういう気持ちに包まれながら今日はいろんなピアノを弾きたいと思います。ピアノ一台だけで表現したアルバムは初めてなんですけど、一番長い友達で、特に落ち込んだりしたときはピアノに慰めてもらって今まできてるんで、ピアノとゆっくり対面して二人でアルバムを作りたかったんですよね」
『天体観測』
「今日はみなさんの拍手がいつもと違うふうに聞こえるんですね。父兄参観のような(笑)、拍手に聞こえます」
『夏祭り』
『夏の決心』
-CM-
「Live Depot、今夜はスペシャルということで大江千里一人で東京FMホールからお送りしています。僕がデビューしたのは1983年5月21日、昨日でちょうど20年。(会場の拍手に)ちょっと間を作って拍手を求めてしまいました、失礼いたしました(笑)。それだけはしまいと思ったんですけど、いつもの癖が。20年になってしまいました。あ、今度はきませんよね(笑)。これが共に歩んできた20年って感じで、みなさんもエンタテインメント楽しみ上手といいますか(笑)。ちょうどその5月21日の日に大阪のバーボンハウスでライブをやってたと思うんですけど、その前に心斎橋筋にあるレコード屋さんを自分のアルバムが出てるのかどうかチェックしにうろうろしました。でも見つけることができずガッカリしてたらお店の人が教えてくれたんですね。それぐらい気持ちが舞い上がってたんですけど20年経ってもそれは同じみたいです(笑)。そんな僕にいろいろ影響を与え、いろんなきっかけになった曲がいっぱいあるんですけど。今日はせっかくなんで、このステージはいつもより低く作ったんですよ。自分ちのリビングルームの真ん中にピアノ置いて、みんなに遊びにきてもらってる、そういう感じでやりたいなってことで。そんな曲の中から僕のあの頃とのセッションという気持ちを込めて、この曲を歌ってみたいと思います」
ビリー・ジョエル『Just The Way You Are(素顔のままで)』
「ピアノを最初に弾くきっかけになったのはギルバート・オサリバンというアーティストの曲を聴いて、昔自分が小さい頃にやってたピアノを弾きながら、いろんな思いを音楽に自分の声を使ってできるんじゃないかって思って見よう見まねで始めたんですけど、ビリー・ジョエルの曲っていうのは僕の中で詞とメロディと声、この三つがトライアングルで回ってる曲で。僕も時に詞が出っ張ったりメロディが出っ張ったりいろいろするんだけど、原点帰りのときはこの曲に戻るっていうのがあるんですね。その原点帰りの小さい頃からずっと格闘し続けてきたピアノとのコンサートが明日から始まります、いよいよ。このPIANISMっていうのはその日にできた曲をそのままやっちゃおう、その日の気分でお客さんの顔見て、あ、今日はタンクトップが多いな、じゃタンクトップの(ピアノの音)曲をどんどん作っていくわけですね。一人でやってる分やりたい曲がやれたりとか、その日に即興ができるっていうのが利点なんですけど。今日は夏に向かってということで、これから日焼け、結構気になさるかたも多いと思うんですけど『夏のホワイトニング』という曲を(笑)、書いたんです。やっぱり夏はさんさんと太陽が照ってうきうきします。日焼けの一つでもしてみたい、真っ黒になってみたい。でもシワ…じゃなくてシミが気になる。後々のケアが大変だ、もう嫌だ、そんなことは。それでいろいろ考えるわけですよね。日差しの中に出るんだけど忍び寄るそのシワの、シワじゃない(笑)、シミの恐さ、そんな様子をまず夏のテーマ、まぶしい日差し、そして忍び寄る恐怖。そうだUVケアがあったじゃないっていうことで、そのあとクリームぬりぬりのアルペジオが展開されます。一足先の夏をみなさん、今日のデポで満喫していただきたいと思います」
『夏のホワイトニング』(夏のテーマのところでは「暑いねー。ミンミンミン」という声もかすかに入ってます)
「自分的にはかなりのお気に入りなんですけど、いかんせん体力を使うものですから。ラジオをお聴きのみなさん、この雰囲気伝わってますでしょうか。(会場の拍手に)鳴りやまない拍手です…やみました(会場から笑い)」
『君はマドンナ』
「15年ぶりぐらいだと思うんだけど『WAKU WAKU』というアルバム、僕のデビューアルバムから『君はマドンナ』。これは作ったのは17ぐらいですね。で、ずっと持ってて、レコード会社の人に売り込みにいくときにこの曲を渡して、『これでデビューさせて下さい』『それはアルバムに入れた方がいいんじゃないか』ってことでですね(笑)、ワラビーになったんですけど」
『天気図』
-CM-
「今日のLive Depotはスペシャル、大江千里のONLY
ONE STAGEをお送りしてます。今年は明日スタート、保谷でスタートするんですけど。今回のコンサートはあえて今まで僕がやってきたポップス、ロックのコンサートの形態をとらずに、僕、ピアノ一本で回れるということで自由に、僕がビデオにこんなことやりたい、あんなことやりたいってピアノの前でいろいろ弾いたりしゃべったりしたビデオを全国のやりたいなっていうホールに送ったんですね。その中で一緒に面白いことやりたいよって、ゲストを招いてクラシックを一緒に弾いたりしない?とかいろんなアイディアをくれたところが集まって今回のツアーできたんですね。そういう意味でも今日のデポをスタートにして21年目が始まったわけなんで。20年ってあっという間でもあった気がするし、やっとっていうか、本当に21年目からは自由にもっと解き放たれてもっと楽しく一緒に盛り上がっていけるコンサートをやっていきたいな。この弾き語りのコンサートではぜひそれをまずはやってみたいと思います。そして夏には納涼千里天国もやるんでね。何年ぶりだろう、六年ぶりぐらいになるのかな。今年よみがえった納涼千里天国リユニオンですね。みなさんぜひ今年、大江千里と一緒に、一年中あちこちで歌ってますんでぜひどっかに顔を出して一緒に楽しみましょう、よろしくお願いします。それでは今日最後になりますけど。短いね。じゃ九時台の番組を飛ば…(笑)、いやそうじゃない(笑)、なんてこと言うんですかね、僕は。10年15年のときは思わなくて今回思うことは、自分のためにずっと走り続けてきてて、もっともっとここにいきたいって思い続けていたような気がするんだ。だけど最近、聴いてくれてた人そして歌ってくれたり一緒に体現してくれる人がいて、この20年っていう場所に到着できたんだなって本当に思うので、これからもう少し返せる歌とか、もっともっと深い部分で恋愛以外の曲とかも書いていきたいし、これからの大江千里、今まで通りですけど期待してて下さい。で、最後に昨年リリース…昨日リリースされた、昨年って言いました、今何かが降りてきましたよね。あと一分とかカンペが出ると昨年とか一昨年とかいっちゃいますけど(笑)、昨日リリースされたばかり、みなさん買っていただけましたでしょうか。(会場の拍手に)何となくこれから買うぞってかたも拍手されたような気配もただよいつつ(笑)。昨日リリースされたばかりのピアノアルバム『12ヶ月』の中から、最後はアニバーサリー、これからまたこういう瞬間を迎えたいという気持ちを込めてお送りします」
『結婚記念日』
「このLive Depotはみなさんに支えられて三年目を迎えてますけど、これからもいい音楽をこのホールから発信していきますんで、みなさん末永くよろしくお願いしますねー!今夜のLive
Depotはスペシャルでお送りしました。大江千里のONLY ONE STAGE第二弾、もう汗びっしょりになりました、デビュー20周年を記念して東京FMホールのセンターに、国技館のように(笑)、ステージを設置しましてお送りしました。どうでした?みなさん。(会場の拍手に)いい感じだね、嬉しいね。いいスタートになりました、これからもみんなよろしくねー!」
(番組終了後アンコール)
「やっぱり短いね。初めこのアイディア出てきた場所は100回記念にみんなで飲んだ飲み会の場所で、こういうことやろうよっていうことをある人が言ったんですね。で、その人はお酒が入ってて忘れちゃってて(笑)。でもその人以外の人はみんな覚えてて。これはやるしかないってところに締め上げてみんなで実現しました。どうですか?センターステージ。良かったらみなさん一人一人上がっていただいて記念撮影をやりたいぐらいの。(♪センターステージ と即興の歌)」
『未来乗車券』
「(お茶を飲みながら)極上の玉露ですね。(会場の笑い声に)何がアハハやねん。後ろに背中向けてて失礼してますけど、ここ(背中)に実は目がもう一つあるんです。そっちのほうは二重でぱっちりしてて。そうなんです、窪塚洋介のような目がここにありますんで」
『YOU』
「僕はまたシンガーソングライターとしての曲造りを開始してるんだけど、今年はちょっと間に合わないかもしれないけど、今年ちょっとまた違った感じでアルバムを考えてるので作り続けます、期待して下さい。ピアノはすごいやりたかったのね。で、今回こうやってこだわって形にできて、こういう場も設けてもらってすごく気持ちが開いてきてて、また曲作りに入りたいと思いますけど。コンサートツアーが千秋楽のような気持ちに今なりつつありますけど(笑)、これが明日から始まるっていうね」
『懐かしい人』
「いやー最後、僕は集中したわ、今のね、CD差し替え、差し替え。今日のほうが良かった(笑)。ありがとう!みんなー!」