Live Depot
Every Thursday, PM8:00〜 from TOKYO FM HALL
http://www.tfm.co.jp/senri/
Vol.108 2003/06/05 ON AIR (guest:KUMACHI)
「こんばんは、大江千里です。ようこそ、Live Depotへ。様々な音楽を東京FMホールから生中継している千里のLive
Depot、始まりました。先週は日本の伝統楽器をフィーチャーした双子のユニットAUNをご紹介しましたけれども、今週はですね、今年二月にメジャーデビューした鳥取県出身四人バンドの登場です」
(KUMACHI登場)
千「ようこそ。ここに一列にどうぞ。まずはお一人ずつ担当と自己アピールをお願いします」
熊谷「ボーカル、熊谷尚武、27歳です。双子座ですんで。よろしくお願いします」
千「(笑)。つかみはO.K.。そして…」
篠崎「ギターの篠崎です。今頃になってサイババがすげえロックだなと思います」
千「なんかゆるい感じで(笑)。みなさん、笑うとこ、笑うとこ。そしてベースの…」
柿田「はい、ベースの柿田正嗣です。最近、金使いが荒いので誰か助けてください」
千「助けてください(笑)。そして…」
高田「ドラムの高田です。えー最近カルシウムにハマってます」
千「カルシウム?」
高田「トリの骨とか魚の骨とかエビのしっぽとか」
千「はいはい、それはわかってるんですけど(笑)。それを摂るのを?摂取するのに?」
高田「摂取するのに」
千「笑うとこ、笑うとこ(笑)。この四人のメンバーで結成されたKUMACHIはですね、プチバイオを紹介させてください、6年前、97年に米子で結成、そしてバンド名KUMACHIというのは、これはどういうところから?」
熊谷「これは僕、ボーカル熊谷のあだ名ですね、ニックネームです」
千「あー、クマチって呼ばれてて。で、バンド名も?」
熊谷「はい。地元で僕はストリートライブを一人でやってて。で、バンド最高だなと思って、米子最強メンバーでKUMACHIなんですよ」
千「そして翌年上京して、東京での活動を初めて、2000年にインディーズデビュー、そして地元山陰で大ブレイク、今年二月ミニアルバム『クマチ』でメジャーデビューして先日二枚目のミニアルバム『クマチ2』をリリースしたばかり!一気に言いました」
熊谷「ありがとうございます」
千「ライブはどれくらいのペースで今やってるんですか」
熊谷「月に二〜三回くらいのペースですね」
千「ちなみにLive Depotの前はいつぐらいに?」
熊谷「おとといやってきましたね」
千「じゃライブの感じがいまだ、こう、ライブモードで?」
熊谷「そうですね。この感じはすごくいいっすよね」
千「東京FMホール、天井高いです」
熊谷「はい、気持ちよさそうな感じですね」
千「ここに今日は鳴り響かせてください」
-CM-
(KUMACHIライブ)
『優』『ゼロの誘惑』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)東京FMホールから生中継です、千里のLive
Depot、今日のゲストはKUMACHI〜!今日はジャパニーズポップスですね。五人で、KUMACHIプラス大江千里でお送りしましょう。じゃ、早速いきますかね」
(セッション)
大江千里『ありがとう』
千「今日のセッションは僕、大江千里の『ありがとう』をセレクトしてくれましたKUMACHIです。これ、僕の『ありがとう』を選曲されたっていうのは、僕、ビックリしましたけど」
熊谷「いや、名曲じゃないですか、これ」
千「あ、そうですか」
熊谷「(笑)。僕も大好きで。ホントにいい曲だなって。リハで改めてみんなで合わせてるときに、改めていい歌っていうか、ホントに心に入って来たっていうか、ホントにこうやって歌えることに感謝したいですよね」
千「いや、ありがとうございます。このKUMACHIってバンドの、さっきちょっと結成の話、ちらっと出ましたけど、97年鳥取県米子市で。これ、熊谷くんがストリートライブやってるところにみんな集まったって感じなんですか」
熊谷「そうですかね。みんな集まって来たんですかね」
千「そうですかねって(笑)」
熊谷「あの、僕が地元の米子でストリートでひとりでやってたんですけど、でもオアシスとかの影響ですごいバンドが組みたくなって。それまでに色々顔見知りだったこの素晴らしきメンバーと出会って」
篠崎「ちょうどパーラーオアシスっていうパチンコ屋さんがうちの近所にあったんですけど、よく行ったんですよね。それで何か話したらオアシスが好きだみたいな話になって。ちょうど場所がそういう名前だったんで、バイブレーションがそこにはあったんじゃないかと思って。やっぱり一緒にやるべきなんじゃないかって。それで、いつの間にかスタジオに一緒にいて、みたいな。なんか中途半端なMCだったですけど」
千「いやいや、そんなことないですけど(笑)。篠崎さん、結構髪も茶色でヒゲ生やしてて、ギターかっこいいじゃないですか。それと裏腹にMCがすごく爽やかというか(笑)。今、直で言われてたんで僕も聞き入ってしまいました」
篠崎「そこがチャームポイントだと」
千「そうですか(笑)。で、結成して8ヶ月後に自分たちで自費ツアーを行ったという」
熊谷「当然と言えば当然なんですけど」
千「前向きやね」
熊谷「いろんなとこ、広島、大阪、あとどこ行った?岡山とか西日本をやりましたね」
千「これは言い出しっぺは?」
熊谷「言い出しっぺは、なんか組んだ瞬間から僕ら、遠距離バンドだったんですよ。僕とベースの柿田が地元米子にいいて、シノとドラムの高田は東京に進学で出ちゃってたんで」
千「あ〜学生として東京にいたんだ」
熊谷「そこの仲を取り戻すためにというか、仲の良さを作る?違うな、コミュニケーションを取るために」
篠崎「最近、すみません、物忘れが激しい(笑)」
千「大丈夫、わかってる、コミュニケーション取って(笑)。それで自費ツアーを組んで、みんなで結束を固めて。地元の米子でライブをやったらもうすごいんでしょ?」
熊谷「地元だけあってホントにあったかいですよ」
千「ライブハウス、パンパンで」
熊谷「はい」
千「はい(笑)。東京に出るきっかけっていうのは?オーディションとか?」
熊谷「特にきっかけというか、四人で揃ってスタジオとか入りたいじゃないですか。もどかしいんで、結構。新曲作ったよって言ってもFAXで譜面送ったりテープ送っても時間差があるじゃないですか。やっぱ俺らも東京出なきゃなと思って」
篠崎「いやいや、出て来てくれなかったんですよ。考えた結果、僕と高田くん、学校行ってたんですけど、もうやめちゃえと。で、やめて人生共同体だと。そういう素振りを見せたらホイホイ出てきましたね(笑)」
千「人生共同体(笑)。なるほど。で、結局今でも仲いいんですね、すごい。四人で…、いや、そうでもなかったかな(笑)?」
熊谷「元々がバラバラな性格で。地元帰っても友達とかバラバラで、あんまり遊んだりはしないんですけど、共通点が、いい歌をやりたいっていう思いがすごくあって」
千「やっぱメロディがね、すごい覚えやすいっていうか、グーッとつかまえられるような感じあるもんね。巷で小耳に挟んだところによると鍋パーティとか四人でテーマ決めて、刺身パーティとかやってるっていう」
熊谷「鍋パーティ?」
千「え?ガセネタなんですか(笑)?そういうときはサッと次の質問にいきたいと思いますけど(笑)。『ライブ前に必ずすること、ライブ後にすることありますか』。それぞれ聞きましょうか」
熊谷「ライブ前にすることは、うちは変わってて、僕はやんないですけど、ギターのシノとかドラムの高田とか本番前に背中をパーンと叩き合いっこしてるんです。気合いを入れるためにだと思うんですけど」
篠崎「常に人間性がすれ違ってるんで、ちょっとそこらへんでコミュニケーションを取っていると(笑)」
千「めちゃめちゃ仲良く見えるけど(笑)」
篠崎「ライブ前ぐらいは、みたいな」
千「スキンシップでドンとエネルギー入れて。ライブの後に何かやることってありますか、ベースの柿田さん」
柿田「特にないですね」
千「あ、それはちょっと(笑)。柿田さん、帽子がすっかりお似合いの(笑)。お好きでしょ?帽子」
柿田「帽子は結構好きですね。別に禿げてるわけじゃないんですけど」
千「(笑)。リハのときとまた色が違いますもんね」
柿田「ちょっといろいろ考えて来たんですが」
(KUMACHIライブ)
『桜』『if』『風に吹かれて』
-CM-
千「お疲れさまでした!いっぱい汗かいてましたけど、今すっきりした感じで」
熊谷「すっきりしてポカリ飲んでますよ」
千「熊谷さん、どうでした?」
熊谷「なんか気持ち良かったっすよ、すごく、この空間が」
千「篠崎さん、どうでした?」
篠崎「え、あの〜、そんな感じですよ(笑)」
千「今ちょっと考えて(笑)。KUMACHIは先週セカンドミニアルバムが出ました。『クマチ2』です。ファーストが出て、今年デビューでしょ?ファースと出て三ヶ月でどうですか、このペース。ちょっと早い…」
熊谷「そうですね。前回『クマチ』ってミニアルバムでデビューしたんですけど、それを作ってる頃から『クマチ2』って構想があって。なんか二枚でひとつのアルバムっていうか。ビートルズの赤盤、青盤のようなものしたいと思って」
千「後ろからかっこええってオフマイクで高田さんが今(笑)。ということはストックはあるんですか」
熊谷「基本的にみんなメンバー、曲書いて、よく事務所で曲出し会とかやってるんですよ」
千「みんなで聞き会を?車座になって?」
熊谷「MDとか持ち寄って。これ、結構楽しくて。まぁライバル視してるんですよ、僕はみんなを。聴かせる順番とかが重要で。シノが20曲ぐらい作ってくるときあるんで、シノのあととか」
千「ちょっと、熊谷くん、しゃべってんねんから、みんな聞くように(笑)」
熊谷「聞けよ、リーダーなんだから、俺。そう、それでシノのあとはいやだっていう感じですね(笑)」
千「なるほど(笑)。もうしゃべる意欲を失って(笑)。曲のストックって今どれぐらいあるんですか、バンドで」
熊谷「どれぐらいあるんだろう。それぞれ持ちよったら100曲…」
篠崎「158.2ってぐらいですね」
千「.2(笑)。パートがね。じゃアルバム、ビートルズじゃないけど、まだまだ今年もいけそうな」
熊谷「ガンガンいい曲をたくさん書いて、それを形にして、みんなの元に届けたいなと思ってます」
千「『クマチ2』の話に戻るんですけど、このアルバム自体はどんな感じなんですか」
熊谷「これは俺たちのライブ感というかエッジの立った部分プラス孤独感をテーマに詞とか書いてんですけど。そこから生まれてくるあったかいもの、それを言葉だったりサウンドだったり、すごく表現できたんじゃないかと」
篠崎「さっき千里さんの『ありがとう』をやらせてもらったんですけど、僕らが今までいい曲だなと思って切なくなったり、あったかくなったり、そういう感情をもらったのを、次は自分たちで出したいなっていう、そういうあったかさを詰め込んだアルバムです」
千「ライブのほうの話もしたいんですけど、ライブは多いです、ハッキリ言ってたくさんやりますけど。米子、大阪、今月末に。そして7月27日に渋谷のCLUB
eggsite。これ決まってますね。どんなライブにしたいですか」
熊谷「これは僕らKUMACHI企画みたいな感じで」
千「プロデュースみたいな感じでみんな集めて?」
熊谷「かなりいいライブになるんじゃないかと。友達のバンドと一緒にやったりすると思うんで、是非遊びに来て欲しいなと思いますね」
エンディングテーマは『KUMACHIのテーマ』