Live Depot
 Every Thursday, PM8:00〜 from TOKYO FM HALL
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Vol.113 2003/07/10 ON AIR (guest:浅田信一
「こんばんは、大江千里です。ようこそ。今日は大入りですね、すごい!」
(浅田信一登場)
浅田「こんばんは、よろしくお願いします」
千「声、やっぱりポーンと出ますね、低音のいい…」
浅田「低いですよね、僕。千里さんもわりとしゃべり声、低いですよね」
千「そうですね。歌としゃべり声が僕は結構違うって言われるんですけどね。本格的にソロ活動をスタートさせて今年二枚のアルバムを…」
浅田「はい、そうです」
千「浅田さんはSMILEの活動休止して二年半、一月にソロアルバムデビューして、先月末に早くもセカンドアルバム『I'm Stupid!』が出ました。そして全国キャンペーン中で。なんか買い物とかしました?」
浅田「今、世の中的にバーゲンシーズン…」
千「(笑)、やっぱり気になります?」
浅田「赤と白のバーゲンって字を見ると、ついつい入って行っちゃいますよ」
千「最近買って、これはやったなって…」
浅田「実は今日着てるこれも(笑)。昨日新宿でライブあったんですけど、新宿でバーゲンで買いました(笑)」
千「(笑)、いいっすね、この刺繍が、竜の…」
浅田「おばさんみたいですね」
千「おばさん?」
浅田「バーゲンに行ってね」
千「(笑)、あ、そっか、そっか。ついね、このシーズンはありますよね、そして、これから夏に向けてライブモードに突入して行くんですよね。今日のステージはどんな編成で?」
浅田「これからライブツアー始まるんですけど、それをサポートしてくれるドラムス、ベース、ギター、そして僕がボーカル、ギターで四人編成でやります」
千「いい感じですね」
浅田「いいっすよ、すごく強者ぞろいのバンドメンバーなんで、やるの、すごい楽しみです」
千「番組お聴きのみなさんに今日の見どころというか、聴きどころというか…」
浅田「とにかく楽しさが伝われば、やってる楽しさが伝わればと思ってますんで、是非みなさん、楽しんで聴いてもらえるといいと思ってます」

-CM-

(浅田信一ライブ)
『I'm Stupid』『ヒマワリ』
-CM-
千「セッションタイム!(低音中心のピアノ演奏)どうも(笑)」
(セッション)
キャロル『ルイジアナ』

千「今日のセッションはキャロルの『ルイジアナ』、ロックンロールですけど」
浅田「ありがとうございました、楽しかったですね」
千「楽しかったですね。突風のように過ぎて行きますよね、この曲をやると。リハから数えて四回やったんですよね。本番が一番良かったですね(笑)」
浅田「ホントですね(笑)」
千「でも、どうしてセッションタイムでキャロルのこの曲を?」
浅田「やっぱりセッションでやるんだったら楽しいほうがいいかなって、まずあったんですね。で、ロックンロールやりたいなと思って。キャロルの『ルイジアナ』って日本語の良質なロックンロールだと思うんですよ。あとは今回ギタリストが永ちゃんのファンクラブに入るぐらい永ちゃんフリークなんですよ。矢沢さんのタオルとか肩から背負うくらいの感じで」
千「今日はじゃあ、えらいいいマッチングで楽しゅうございました。みなさん、どうでした?(会場からの拍手に)なんか、あったかいね」
浅田「ありがとうね」
千「さて、浅田さんのソロデビューは今年の一月ってことですけど、本格的にソロをスタートさせて半年、どうですか?今のモチベーションというか」
浅田「やっぱりバンドのときはソロになったら、いろいろ全部自分でやらなくちゃいけないだろうから大変だろうなっていうふうな、いわゆる老婆心が自分の中にあって」
千「老婆心(笑)」
浅田「やってみると自由なんですよね。これやりたいと思ったら、すぐに実現できたり。今回もフォーピースのロックバンドでやってるじゃないですか。そればっかりじゃなくてアコースティックで一人でやったりだとか、そういうことで例えばライブひとつとっても、ひとつひとつ飽きずにできるっていうか、そういうのすごく感じますね」
千「なるほどね。バンドでやってるときって、みんなでバンドとしての、新曲書いててもSMILEとしてっていう部分があって」
浅田「そうですね、ハイ」
千「じゃ今やりたいことを形にしていく楽しさみたいな…」
浅田「もうなんか、すごいやりたいことやってますね」
千「二枚、今年出したアルバムっていうのも全然カラーが違ってね。ニューヨークとロンドンで」
浅田「あれもソロのフットワーク軽いから出来たと思いますね」
千「あとね、僕、言葉で思ったんだけど、結構普遍的というか、自分の中にある迷いとか、そういうものが全部出てきてて」
浅田「あー、そういうのは結局今まではわりと、あまりそういう自分の弱い部分って出したくない気分になったりするじゃないですか、なんだけど、ソロになって、あまりそういうカッコつけていても伝わらないんじゃないかなとちょっと思ったし」
千「なんか、歌っていく覚悟、みたいな歌詞があったんだけど。これからも続いていって僕は歌っていくんだっていう気持ちが歌詞にストレートに出てて」
浅田「そうですね。やっぱり、ちょうど僕がSMILEを解散して今に至るまでに30になって、そういう年齢の経過があったんですね、で、30になる前ってわりとこの先30代ってどうなんだろうみたいなことを頭でっかちに考えたりしたんですね。実際30越えてみても自分の気持ちは大げさにいうと十代のままだったりするし、それが自分の中でうまくバランスが取れなかったんですけど」
千「大人になっていく部分と全然変わらない部分のバランスが取れなかった?」
浅田「そうですね。なんだけど、最近はもう頭でいろいろ考えてても仕方ないから、そのまま自分を全部出してしまえと」
千「いや、なんか潔い感じがして、タイトルからしてね。ソロでやってて一番いいなって、逆にバンドだったらいいのになって思うときってあります?」
浅田「今のところないですね」
千「最近バイクを買って乗り回してるって噂を聞いたんですけど」
浅田「はい。10代の頃にバイク乗ってたんですけど車の免許取ったりするとバイクもそろそろ卒業だぜってなるじゃないですか。それじゃいけないなとちょっと思ったんですよ」
千「(笑)。いや、僕ね、車で入って、そのあとバイクに移ったんで逆だなと思ってね。でも、そのバイクは50ccですから、僕の場合はね(笑)。バイクじゃないですけど(笑)」
浅田「いやいや、バイクですよ、はい」
千「今、じゃ曲、ヒューっなんて風を切りながら浮かんでくることとか」
浅田「あー、バイク乗ってては曲生まれないですね。車乗ってるときは、千里さんもそうだと思いますけど」
千「個室だしね」
浅田「バイクはいろんなところに神経使わないといけないですから」
千「安全運転で。(笑)、なんちゅう締めかたやねん(笑)」

(浅田信一ライブ)
『五等星』『マボロシ』『深夜バス』
-CM-

千「お疲れさまでした!」
浅田「ありがとうございました」
千「いい感じで、あったかい感じの中で熱くなって。ホント自由なんだけど、いいですね、このエネルギー。どうでしたか?このTFMホール」
浅田「すごい楽しかったですね」
千「浅田さんは早くも二枚のソロアルバム出していますけど、一枚目はニューヨーク録音で、セカンドはロンドンでレコーディング。これは二つ、場所で分けたってのは最初からコンセプトがあって?」
浅田「そうなんですね。ファーストは須藤明氏っていうプロデューサーにプロデュースしてもらったんです。作曲をする段階から彼とひとつテーブルつき合わせて、ああいうのどうだろうって行っていたんですね。二枚目のほうは僕がひとりで部屋にこもって書いた楽曲なんですよ。そういう意味で元々の楽曲自体の持ってる性格みたいなものが、ちょっと自分の中で、ま、いろんな人に聴かせて、ちょっと違うから、ひとつのアルバムにしてしまうよりも、例えばニューヨークとロンドンで、彼のプロデュースあり、次は僕のプロデュースということで、まっぷたつにというか、僕の中で両極端なものを短い間に出すっていうのはどうだろうって考えたんですけど」
千「ニューヨークのやつってすごくソリッドな突き刺してくるような言葉があって、今回はピースというか、心の柔らかい部分が出てて、そういう意味で面白いですけど」
浅田「ありがとうございます」
千「セルフプロデューサーとしてアルバムの一番の魅力って、言葉にすると何でしょうかね」
浅田「うーん、なんですかね。ミュージシャンって最終的に、最終的にじゃないですね、今までキャリアを積んできて、どっかで生き様を売るっていうか、生き様を音楽にフィードバックしていくっていうか。それって、さっき僕言った通り、なかなか難しいことではあるんですけど、そこまで腹をくくって音楽を僕自身はやるべきだと思うんですね。そういう意味では『I'm Stupid!』っていうアルバムの中に、僕が、今33なんですけど、僕が33年間生きてきて感じてきたことを詰め込んだアルバムになりましたけどね」
千「ひとつひとつ自分の周りで起こる出来事に感動したり感謝したり、そういうのがすごい出てるアルバムって感じしますよね。日曜から全国ツアーがスタートします。東京は7月26日の渋谷のクラブクアトロです。どんな感じのライブになりそうでしょうか」
浅田「僕は弾き語りのライブもやるんですけど、ワンマンのツアーということになると、ロックな、本当に今、客席、最後の曲で立ってくださって嬉しかったんですけど、みんなで汗かいてパッと嫌なこと忘れられるようなライブやりたいなと思ってます」
千「言葉を真剣に受け止めてるお客さんじゃないですか。で、最後、ガーッと立つっていう、これこそライブ!って感じでいいですよね」
エンディングテーマは『ここにある そこにある』