Live Depot
Every Thursday, PM8:00〜 from TOKYO
FM HALL
http://www.tfm.co.jp/senri/
Vol.118 2003/08/14 ON AIR (guest:藤岡正明)
「こんばんは。短い夏をみなさん楽しんでますか。大江千里です。どうもようこそ。ラジオをお聴きのみなさんも一週間のご無沙汰でした」
(藤岡正明登場)
藤岡「こんにちは」
千「こんばんは、どうぞ!はじめ…はじめまして、じゃないよ」
藤岡「はじめましてじゃないですよ。何度目かです。何度目かましてですね(笑)」
千「一緒に作品も作ってるんですけども。今日はなんかちょっと二人とも似たような格好を。僕は藤岡くんをイメージして…」
藤岡「あ、ホントですか。僕は大江さんがきっととっても大人っぽい格好なのかなと思って。いつもすごい大人っぽくない格好なんで(笑)、ちょっとは頑張って茶色とか黒とか着てみようかなと思って」
千「なるほど。でもいい感じで。ちょっと紹介をさせてください。藤岡さんはテレビのボーカリストオーディションをきっかけに一昨年の11月にシングル『交差点』でデビュー、そして先月ファーストアルバムの『Portrait』が出ましたー!」
藤岡「ありがとうございます。とうとうやっと出ました」
千「これは男っぽいアルバムですけど。どうですか、正直な気持ちは」
藤岡「なんかデビューから結構時間が経ってたんでホントにやっと出せたなという感じで嬉しいです」
千「ホントの意味でのスタートのアルバムですからね。キャンペーン中で出先で歌ったりすることは?」
藤岡「そうなんですよ、結構毎日のように歌ってるので」
千「今日はギターの橘井さんと二人でのステージですけども、どんな感じかFMを聴いてるみなさんに一言」
藤岡「ちょっとアコースティックな感じなんですけど、でもグルービーでノリノリな感じで歌っていきたいなと思ってます」
千「リハ聴いてましたけど今日はきそうですよ、みなさん!」
-CM-
(藤岡正明ライブ)
『Go』『交差点』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏は明るめの曲調)今藤岡くんはセンターにスタンドで、ハンドマイクで立ってまして、僕は下手のキーボードのところにおります。藤岡さんが選んだ曲は」
藤岡「槙原さんの『どんなときも。』を。(客席の反応に)微妙な反応(笑)」
千「いやいや、今ため息でオーって、ね」
(セッション)
槙原敬之『どんなときも。』(千里さんのピアノのみの演奏で藤岡くんが伸びの良い声で歌い上げてました)
千「ライブで歌ったのは実は初めてだという」
藤岡「初めてですね。合わせるの今日ですもんね。今日、これ歌ったの、三回目です(笑)」
千「どうでしたか」
藤岡「いや気持ち良かったです、はい」
千「この曲を選んだポイントというのは?」
藤岡「槙原さんの作るメロディというか、奏でるメロディがすごく素晴らしいなということで。で、一回歌ってみたいなって思ってたんですよ。どうなるんだろうなって思ってて」
千「僕も初めてこの歌をピアノで合わさせてもらって。すごいパワーがあって、ピアノ弾きながら汗かいちゃうね。ビックリしました。実際に合わせてみないとわかんないっていうか、ビリビリくる感じで、こっちもガーッといくでしょ?痩せたかな、ちょっと(笑)。そういう問題じゃない(笑)。藤岡さんはオーディションをきっかけにデビューしたわけですけど、歌っていこう、俺はシンガーソングライターになるぞってプロ決心をしたっていうのはいつぐらいなんですか。なんかきっかけがあった?」
藤岡「初めからプロを目指していた感じじゃないんですけど」
千「あ、そうなの」
藤岡「ま、ひょんなきっかけでオーディションに出ることになりまして。でも、そのオーディションが進むにつれて、やっぱりいろんな歌の楽しさ、それからやっぱり、なんかいろんな…なんていうんですかね、音楽が持つ力みたいなものを感じたんですね。それで、あ、プロでやっていって、たくさんの人に聴いてもらいたいなって思うようになりました」
千「ファーストアルバム完成しまして、『Portrait』ですけど、先ほども言いましたけど僕も一曲、川村結花さんの曲に作詞をさせてもらったんですけど、『Love』という。最初、僕、詞を書くときに必ずそのシンガーの人に会わせてもらうようにしてるんですけど、うちの同じ事務所なんで会議室で会ったんですよね。あのとき、えらい…なんていうんだろう、どうでした?緊張してました?」
藤岡「緊張してましたよ、そりゃもう、ねぇ。みなさん、どうですか?だって大江さんに会うって緊張しますよね」
千「(笑)。今日は観に来ていらしてますのでね」
藤岡「でもホントに緊張しました」
千「『Love』っていう曲が生まれたんですけど、LoveっていうのはまさにLoveで、Loveから始まってLoveで終わる…」
藤岡「Love、ですね。すいません(笑)」
千「(笑)。僕は硬派な印象をそのとき受けて。これはもうとことんまで話聞こうという体制で聞いた話をそのままいじらずに詞にしたっていうか」
藤岡「裏話なんですけど、千里さんが会ってすぐですね、藤岡くん、今率直にどんなことが歌いたい?って言われたんです。で、急だったんで、できた曲のイメージとかも全く抜きだったんで、いや、あの、今の世界はとっても混乱があって、やっぱり一人一人が幸せに生きていける世の中になっていけたらいいなって曲を歌いたいですって言ったんですね」
千「まさにホントにそうなんですよね。どんな曲が歌いたいの?なんてノリで言ったら、今世界ではいろんなことが…。はい、わかりました、帽子とります、みたいな(笑)。こっちがね、聞く体制に入って。で、ほら、やっぱり弱い人、自分より弱かったり、今弱っている人のことをそういうふうに見ちゃったり発言しちゃったりするってこととかね、いろいろ周りの中で自分の中も含めて、そういう強さ、弱さみたいなものとかね、話を」
藤岡「はい、いろいろさせてもらいました(笑)」
千「その話を聞いたおかげで、この『Love』が生まれたんですけど。どうでした?レコーディングして、一番このアルバムをレコーディングしてて大変だった、苦労したところはどこらへん?」
藤岡「この曲、一番映像が浮かびにくかったんですよ」
千「(笑)、すいません。もうちょっと精進します」
藤岡「(笑)、ていうのは、この曲っていうのは何かの設定だとか、そういうもの一切抜きにして、とにかくストレートにLoveを歌っているじゃないですか。だから、その設定…、僕、結構映像を浮かべる人間だったんですよ。でもそれが浮かびにくくて、…ってホントに難しかったんですよね。逆にストレートすぎて」
千「もう、わかった、わかった。今度はね、お得意の映像を入れますから」
藤岡「(笑)、あ、すいません」
千「今度書くときは…」
藤岡「いえいえ、あの…はい?かみ合ってないですね(笑)」
千「ではギターの橘井さんもスタンバイに入りましたので後半のステージですけど、せっかくなんで僕も参加したいと思います。この『Love』という曲はホントにメロディがまずすごく吸引力があるメロディで憶えやすい、川村さんの、そこに藤岡くんと今話をしてましたけど、一番僕が歌いたいのはLoveだ、そう言われると僕も竹を割ったように、よし、もうLoveだって照れもなしで(笑)、Love直球で書かせて頂きました。今日はこのトリオで。橘井さん、よろしくお願いします」
藤岡「ちょっと緊張気味の橘井さんです」
千「(笑)。いつまで僕らがやり取りしてるんだって、ちょっとどこで入るんだろうって(笑)、橘井さん」
(藤岡正明ライブ)
『Love』『Heart of Mine』『最後の夜』
-CM-
千「お疲れさまでした。どうでした?この東京FMホールは。初めて?」
藤岡「初めてですね。緊張しました(笑)」
千「ライブ熱が日々高まってるって感じでは?」
藤岡「最近ちょっとライブ、あんまりやってなくて。すごいやりたいなって思ってるんです」
千「生でお客さんと」
藤岡「はい、楽しいですよね、やっぱり」
千「藤岡正明っていうライブハウスを作って毎日歌うっていうぐらいね」
藤岡「あー、いいですね」
千「僕なんかも夢ですよね。ラスベガスみたいに自分の劇場作って毎日やるって。で、自分が疲れたときは、いろんな人に出てもらって(笑)。さて、アルバム『Portrait』に入ってて今日も歌ってくれた『Go』そして『Heart
of Mine』などは藤岡さん自身が作詞作曲してますけど。作曲はギター?」
藤岡「ギターと鍵盤とでやりますね」
千「詞と曲はどっちが先にできるの?」
藤岡「曲ですね。詞はホントにあとから苦しんで作ってます」
千「詞は苦しむよね。できる時間帯とか。夜だったり?」
藤岡「夜ですね、やっぱり」
千「一人で物思いにふけって」
藤岡「そうですね」
千「僕は電車乗ってるときとか歩いてるときとかジョギングやってるときでもできるんですよ、結構」
藤岡「曲ですか」
千「そう。リズムを刻んでるときにできるんですよ。そういうできそうな瞬間っていうのは自分ではわかる?」
藤岡「なんかありますよね。あ、あ、あ、なんだ、これ、ちょっと誰も話しかけないで、みたいな、そういうときってありますよね」
千「一人にしてよ、みたいな。元々一人なんですけど。すいません(笑)、誰も聞いてない(笑)?自分の書いた曲と人の曲を歌うのって違いますか」
藤岡「違いますね、やっぱり。自分の曲って曲作ってる段階で結構ビジョンとかあったりイメージがあったり、こう歌おうとか考えるじゃないですか。曲があって詞があって、シンガーとしてその曲に接した段階で、そのビジョンを作っていって、あ、こう歌おうって考えるんで、ちょっと違う気はしますね」
千「音楽に対する取り組みかたっていうか、考え方がまじめだよね。俺なんか何回も帽子を脱ごうかって(笑)。でも、すごく気持ちが開いてるっていうか、あれだけ曲も書けるのに、でもいい歌は藤岡正明の歌として表現していきたいっていうそういうのをビシビシ感じるので。10月にはシングルを予定してるらしいんですけど、そこらへんの最新情報っていうのはまだ非公開なんですか」
藤岡「まだ未公開です」
千「まだですか。そうですか(笑)。オフィシャルHPもチェックしてみてください。日々の出来事なんかも日記でアップしてるそうなんで。今日のことなんかもちょこっと」
藤岡「はい」
千「いや、俺が無理矢理やらそうとしてるみたいな(笑)」
藤岡「(笑)、今日も是非アップしますんで是非観てください」
千「藤岡くんは料理とかやるんですか」
藤岡「料理やるんですよ」
千「質問をもらいました。『作るとしたらどんなもの?』」
藤岡「結構こだわって作るのはカレーなんですけど。結構時間かけて」
千「何日ぐらい?」
藤岡「いや、そんな(笑)。4時間ぐらいかけて煮込んだりとか」
千「見張ってるんですか、ずっと。こぼれないように」
藤岡「そうですね、結構いますね。こんなでっかい、って言ってもわからないですが、直径10cmぐらいの肉の束を入れていくんですよ」
千「束くくって?」
藤岡「いえ、もうそのまんま。一回オリーブオイルで炒めて、それをそのカレー、チキンカレーなんですけど、出来上がった頃にはほとんど身がないんですよ」
千「それじゃルーの中にジュワーって入って味もバッチリな」
藤岡「はい」
千「なんかおなかが空いてきました(笑)。夏バテしないように、また歌いにきてくださいね」
エンディングテーマは『結晶』