Live Depot
Every Thursday, PM8:00〜 from
TOKYO FM HALL
http://www.tfm.co.jp/senri/
Vol.128 2003/10/23 ON AIR (guest:SING LIKE TALKING)
「こんばんは、大江千里です。ようこそ!うわぁすごい!今夜はもう満杯ですね。みなさん、ようこそおいで下さいました。東京FMホールからお送りする大江千里のLive
Depotです。今夜もライブパフォーマンスの醍醐味を生でみなさんにたっぷりと楽しんで頂きたいと思います。ラジオを聴いてるみなさんも一週間ぶりのご無沙汰でした。それではゲストを早速紹介したいと思います。みなさん、大きな拍手、盛大な拍手、派手に迎えましょう。SING
LIKE TALKING!」
(SING LIKE TALKING登場)
佐藤「こんばんは、久しぶりです」
千「久しぶりです!お一人ずつラジオの向こう側のみなさんに」
佐藤「ボーカルの佐藤竹善です」
西村「西村です。よろしく」
藤田「皆様、ようこそ。藤田千章です」
千「SING LIKE TALKINGはこの秋デビュー15周年ということで、つい先日アルバム『RENASCENCE』が出たばかりです。いかがですか、15年目の秋は」
佐藤「あっという間に15年目の秋ですね」
千「みなさん本番で衣装変わってるんですけど竹善さんだけリハのときと一緒なんですけど」
佐藤「はい(笑)。このまんまですね(笑)」
千「僕は思いっきり変えたんですよ、今日のために(笑)。眼鏡まで変えちゃったんですけど(笑)。同じだもん」
佐藤「(笑)、姿勢は真面目ですから大丈夫です、はい」
千「藤田さん、最近散歩でしたっけ、走ってんでしたっけ?」
藤田「あ、ジョギングをちょこっとやってます。二日にいっぺんとか三日にいっぺんの微妙な感覚なんですけど」
千「演奏にはね返って来たりとかあるもんなんですか」
藤田「演奏自体どうでしょうね。普段の動きが速くなったぐらいで」
千「今の、是非オンデマンドのほうでみなさん見て頂きたいですけど(笑)。西村さんは何か変わったことは?」
西村「いや!これと言って別に何もないですね(笑)。今ずっとキャンペーン回ってるんで、そっちのほうが忙しくてなかなか」
千「うまいものを?」
西村「食ってますね」
千「最近食べて一番おいしかったものは?」
西村「こないだ食ったちゃんこ鍋ですね。そろそろそういう季節ですからね」
千「あ、いいですね。前回はこのお三人のステージだったんですけど今回はドラムの佐藤強一さん、そしてベースの高水健司さんを迎えて最強メンバーで。アルバムと同じですよね。それで今日お送りしたいと思います。FMをお聴きのみなさんにSING
LIKE TALKING、ライブへの誘いを竹善さんのほうから一言よろしくお願いします」
佐藤「優しくパワフルにお送りします、はい」
(SING LIKE TALKINGライブ)
『止まらぬ想い』『離れずに暖めて』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)どうも(笑)、ちょっと間を外してしまいました(笑)。大江千里のLive
Depot、東京FMホール、今夜のゲストはもう一度紹介しましょう、SING LIKE TALKING!」
佐藤「こんばんは、よろしくお願いします」
千「僕自身もキーボードに座りました。総勢六人でこれからセッションをお送りしたいと思います」
(セッション)
ビートルズ『Hey Jude』(ボーカルは一番が竹善さん、二番が千里さん)
千「ビートルズの『Hey Jude』という曲を今日はSING LIKE TALKINGと一緒にお送りしましたけど、いかがだったでしょうか。どうもお疲れさまでした」
佐藤「お疲れさまでした」
千「二年ぶりの番組、どんな感じですか、前半戦。手応えは?」
佐藤「やっぱりちょっと緊張しますですね。でも千里さん、相変わらずなので、それだけで救われます(笑)」
千「相変わらずですみません(笑)。SING LIKE TALKING来るっていうんで気張って衣装を用意したもんですから。どうしてもこればっかりは着なきゃというね(笑)。先日ニューアルバム『RENASCENCE』が出まして、11枚目?曲数もボーナストラックを含めて16曲。曲数多いですよね。意欲作というか」
佐藤「シングルを結構その前に三枚ぐらい出してたんですがカップリングの曲も気に入ってしまいまして。それをアルバムに入れようということでやりまして、そうするとアルバム曲数を決める段階で、もう出てるのが7曲になっちゃって。それでプラス3曲だとちょっと詐欺だろうということでですね、少なくとも8曲以上は未発表入れないと、という意志の元に気づいたら16曲ということになりました(笑)」
千「たくさん入ってる分に関しては聴くほうは楽しいですよね」
佐藤「あとCDのサイズぎりぎりいっぱい入れましたので、いいプレーヤーじゃないと針が飛ぶかもしれません(笑)」
千「(笑)、光が読み取れない?前作の『新陳代謝』のときに来て頂いて…」
佐藤「『新陳代謝』のときに(笑)」
千「(笑)、僕、新陳代謝っていうのがちゃんと言えないんですよね、英語で。なんでしたっけ?」
佐藤「『METABOLISM』」
千「『METABOLISM』、新陳代謝からですね(笑)、いろいろ変化したと思うんですけど流れも組みつつ今回の『RENASCENCE』にこめられた思いというのは?一応プロモにふっとかないとっていう(笑)」
佐藤「(笑)。ま、新陳代謝、『METABOLISM』ってアルバムがどちらかというと、それまでのSING LIKE TALKINGのイメージをあえて壊すぐらいの勢いで作った分、今回は逆にそれによって自由に広がったのを踏まえて今までの自分たちすべてを表現しながらプラス今を先にいこうという、そういう意志が音に現れているといいなという思うんですけど」
千「今回はリチャード・ドットさんでしたっけ?」
佐藤「今回も、はい」
千「えーと、ニューオリンズ…」
佐藤「ナッシュビルです」
千「全然違いますよね(笑)。ナッシュビルでミックスして。ナッシュビルってある種の音楽業界っていうの充実してるんじゃないですか、カントリーっていうか」
佐藤「カントリーの都だけあるので、その分ミュージシャンも、あとはお金も集まってくるっていうことでスタジオの環境も非常に充実してるところが多いですよね」
千「そうですか。藤田さんはジョギングをナッシュビルでもされたんですか」
藤田「しました」
千「どうですか、人たちっていうのは」
藤田「人はすごく親切なんですね。僕、大通りというかメインストリートの横の歩道をずっと走って行くんですけど、公園に向かって。そうすると大通りだから横から、細い道から大通りに出ようとしている車いっぱいいるじゃないですか、頭出して入ろうとしている車。それ、僕も走って行くと全部下がってくれるんですよ、手振って挨拶してくれたりとか」
佐藤「怖い東洋人とか思ってるとか?」
藤田「あなたね、そういうの良くないと思うよ」
佐藤「(笑)、すいません」
藤田「親切なんですよ、本当に」
千「いいっすね、コミュニケーションしながら街でニコニコ。西村さんは向こうにもギターを持って行って?」
西村「ほとんどのギターを向こうでダビングしたんで」
千「やっぱ気分は違いますか」
西村「エンジニアのリチャードっていうのが、ものすごいギター詳しいっていうか、お前はギターテクニシャンかっていうぐらいの。すべて調整から何から全部やってくれて。僕は最終的にアンプ一回も触らずに(笑)、全部セッティングやってくれて。こういう音が欲しいって言ったら全部やってくれるんですよ。で、すごい太い音で録れましてね」
千「プレーヤ冥利につきますよね」
西村「ありがとうございます、って感じですね」
千「今見てるかもしれませんね(笑)」
佐藤「あ、言っとけば良かったですね、あ、そうだ、そうだ」
千「(笑)。一枚紹介しましょう、『海外とかツアー、レコーディングにいくときに必ずこれは持って行くっていうのはなんでしょうか。私はちなみに旅をするときはのど飴が必需品』」
佐藤「僕はイソジンですね。始まる前とか終わったあと必ずうがいをするという。イソジン、大事ですね。なにしろイソジンってかつて月面着陸したアポロまで洗浄したそうですから」
千「あ、そうなんですか」
佐藤「すごい『へぇ〜』でしょ?今」
千「あ〜(笑)、叩け、叩け、叩け(笑)」
佐藤「(笑)、イソジンは非常に貴重です、僕には」
千「言ったあとに妙に嬉しそうですよね(笑)」
佐藤「今つられて10人ぐらい…」
千「それが嬉しかった(笑)?藤田さんは?」
藤田「今の僕だったらジョギングシューズですかね」
千「じゃ、これからツアーが始まると各地で藤田さんが走ってる姿を見れるわけですね」
藤田「ええ、走ります」
佐藤「今年の12月の誕生日、ジョギングシューズ、ファンの人にプレゼントしてもらったらいいじゃないですか」
千「サイズとか言っといたほうがいいよ」
藤田「そんなにいっぱい(笑)」
千「(笑)、焼き鳥屋の会話じゃないんだから、試しにいいじゃないですか。西村さんは」
西村「スエットパンツは必ず持って行きますね」
千「じゃ今は黒のシャツを着て中、赤ですけど、寝るときはパッと脱ぎ捨て」
西村「寝るとき、僕、下着で寝れないんですよ、自分の肌がこすれ合うのがすごい気持ち悪いんですよ、足とか」
千「ちょっと待ってください(笑)」
西村「だから夏でも長いスエット、汗だくになりながら履いてんですよね」
千「(笑)、不思議な。知ってました?竹善さん」
佐藤「いや、知りたくなかったです」
千「(笑)、そりゃそうかもしれない。『今年中に』、あと残すところ早いですよね、みなさん、あと二ヶ月半となりましたけど。『2003年度中にこれだけはやっておきたいってこと聞きたい』と」
佐藤「ツアー始まる前に歌詞だけはちゃんと覚えておきたいと」
千「(笑)、よろしくお願いします。藤田さんは」
藤田「体力作ってますから、更なる体力作りですかね」
千「体の調子が良かったりすると音が違って聴こえたりとか」
佐藤「曲自体も全然気持ち的に楽しみ方が違ってきますよね」
千「違いますよね。肌がこすれ合うのが大嫌いな西村さんは今年中に何を?」
西村「もう一回ぐらい釣りに行きたいですね。これからでしょ、釣りは。おいしい魚が釣れるのは」
千「あ、眼鏡の中でニコニコしてるの、分かる」
西村「もう本当に楽しみでね」
千「あとの二人が全然のってこないんですけど(笑)」
佐藤「漁師の話にあまり興味ないので(笑)」
(SING LIKE TALKINGライブ)
『The Love We Make』『Spirit of Love』『美しい暮らし』
千「お疲れさまでした。『RENASCENCE』、いろんな聴き応えがあるというか、疾走感のある前半から始まって、そして『星降らない夜』、小谷美紗子さん入ってるあの曲で懐かしい感じになって。で、ギターが聴こえて後半戦がまた始まって。なんかこう、面白い本って後半になればなるほど、これで読んでしまうのが、完結するのがいやになるっていう、そういう気持ちになるアルバムですよね」
佐藤「あ、そうですか。非常にバリエーションがあるアルバムなんで、曲のタイプがいろんなタイプがあるので、そういう全体に一つの、それこそ映画なり小説を読んでいるような気持ちの高揚感が繋がっていくといいなと思って選曲とか考えたんですけど」
千「僕、いつもビックリするんですが、前回の『新陳代謝』のときもビックリしたけど今回って、イメージなのかもしれないけどSING LIKE TALKING、あ、新譜だって聞くとどんなアーバンな感じかな、とか洗練された感じをまず思っちゃうんだけど、すごくロックな」
佐藤「そこの部分も僕らにとって、とっても大事な要素として昔からあったので。コンテンポラリーでアーバンな感じと同じぐらいに、そういう部分もすべて出て行ってこそ自分たちの等身大の音楽かなっていう気がするので、これからよりいそっそう自由な、SING
LIKE TALKINGっていうと一言じゃちょっと言えないんだよねっていうような、そういう音楽生を持ったグループによりなっていきたいというのは昔から思ってました」
千「藤田さん、詞も時代とともにメッセージって変わってると思うんですけど、今回込めた思いみたいなのってどこらへん?」
藤田「普通に暮らしてるなかでいろいろ感じたりすることってたくさんあると思うんですけど。それは僕だけじゃなくて、みんな暮らしてる人が。で、そういうふうな気持ちを大切にして欲しいなって、感じたことをすごく大切にして欲しいなって思うんですよね。僕もそういう思いを込めて歌にしますし、そういうところを聴いてくれればいいかなと思います」
千「西村さん、今回人によっては土臭いロック、場所もナッシュビルっていう場所だったりするんですけど、音楽を通してSING LIKE TALKING、この三人じゃなきゃ作れない世界みたいなものがかなり見えて来た手応えってあるんじゃないですか」
西村「前回で改めてこのバンドを自分なりに振り返ってみて、SING LIKE TALKINGの音楽っていうものを三人がいるからSING LIKE TALKINGの音楽だみたいなところがあって。ただ、この三人じゃなきゃできないものってそれは何かというと三人であることっていう、それだけの話かなと。それで出来上がってきたものは別にどんな形でもいいなって、それが一番大事かなって」
千「ありがとうございます。(発売されるDVDやツアーの紹介)もっといろいろ話したいんですけど時間がなくなってしまいました、すいません」
佐藤「いえいえ」
千「このあとはオンデマンドでちょこっとね、またお話ししましょう」
エンディングテーマは『Let you sing like talking to me』