Live Depot
Every Thursday, PM8:00〜 from
TOKYO FM HALL
http://www.tfm.co.jp/senri/
Vol.129 2003/10/30 ON AIR (guest:はなわ)
「こんばんは!大江千里です、ようこそ!このLive Depotは様々なジャンルから、ロックはもちろんポップス、ジャズ、クラシック、いろんな音楽をこの場所で毎週生で奏でて、それを生中継するという番組なんですけど、今夜もまたニュージャンルのライブを,
エンターテインメントをみなさんにお送りしたいと思います。それではゲストをじらさずに紹介したいと思います。佐賀県出身、コミックバンド、お笑い芸人、はにわ!」(←いきなりゲストの名前を間違える千里さん(^◇^;)
(はなわ登場)
はなわ「どうぞみなさん、よろしくお願いします!どうもどうも!すごいですね、こんなに」
千「今日はすごいですよ」
はなわ「ありがとうございます」
千「今日はHANAWA ROCKというオリジナルのTシャツで登場ですけど、このホールっていうのははにわ…」
はなわ「はなわですよ」
千「(笑)、はなわさん、初めてなんですよね」
はなわ「いや、ここは実は今から5〜6年前ですかね、ずっとここでお笑い対決を、東京FMの番組のあったんですよ。10週勝ち抜いたらっていう。僕とか品川庄司とかパックンマックンとか対決してたんですよ。で、決勝戦でパックンマックンに負けまして」
千「(笑)、それはなんで負けたんですか」
はなわ「同じネタを二週間連続でやっちゃったんですよ」
千「(笑)、その場所で今日はバンドで登場ですね。バンドでやるって初めてなんでしょ?」
はなわ「何曲も何曲もバンドでやるのは初めてでして(笑)」
千「よろしくお願いします。ギターのかたがお二人、そしてドラム、ベース…あ、ごめんなさい(笑)。僕の台本が落ちてわざわざ拾ってくださいました(笑)。五人のバンド編成ということで」
はなわ「このバンド、みんないいやつでして、素晴らしいバンドで」
千「FMをお聴きのみなさんに一言今日のやる気を」
はなわ「今日ははなわのバンドというのは多分あまり聴けるものじゃないんで生バンドはなわライブ、是非チャンネルを変えずに聴いてください」
千「チャンネルを変えずに(笑)楽しんで頂きたいと思います」
(はなわライブ)
『佐賀県』『僕の名前』
(『僕の名前』という曲は芸名の「はなわ」を「はにわ」や「なにわ」に間違えられるという歌詞で)
「『僕の名前』歌おうと思ってたんですけど、さっき大江千里さんにいきなり『はにわ』って言われたんでどうしようかと思いましたよ(笑)」
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏は『佐賀県』のメロディ)大江千里のLive Depot!東京FMホールです。今夜のゲストははに…いやいや、はなわ!僕も上手のキーボードに座りました。中央にはなわさんがハンドマイクでいますけど今日の曲は松山千春さんの『生命』」
はなわ「これ知ってるかたいますかね?」
千「いや、いい曲ですよね」
はなわ「初めて聴きましてね、これ少し前だったら全く分からなかったんですけど、子供の歌でしてね、僕に子供が生まれまして、子供産まれてからこの曲を聴いて非常な感動があってカラオケの最後の曲で絶対歌っているという、そういう歌なんですけど」
千「涙腺が緩みそうな」
はなわ「涙腺が…まだ歌わなきゃいけないんですけど(笑)」
(セッション)
松山千春『生命』(千里さんのピアノ演奏にあわせてはなわさんのボーカル)
はなわ「これはちょっと照れくさすぎますね」
千「照れくさかった?でも結構入ってて」
はなわ「かなり入りました。いつもあんな顔してずっと目を閉じて歌ってるんですよ(笑)。これはいいですよ(笑)」
千「最後の最後にこの曲だったらいいんだけど、このあともいろいろ待ち構えてるんで。他にはどんな音楽を聴いて?」
はなわ「僕は基本的にバンドブームっていうのがあって、あのころにうちのお兄ちゃんがバンドブームのバンドが大好きでして。いろんなバンドの音を聴いてまして、よく兄ちゃんの家にエロ本って見に行くじゃないですか、見に行って暇になったら兄ちゃんのベースを借りてやってたんですよ。BOOWYとかブルーハーツとかBUCK-TICKとかパーソンズ、リンドバーグとかあのへんの、筋肉少女隊とかですね」
千「お兄ちゃんの影響だから?左でさっきご飯食べてたりしてたけどベースだけがお兄ちゃんと同じ…」
はなわ「ベースだけが右に。あとはすべて左利きなんですけどね。これもし左で弾けたらポール・マッカートニーでかっこ良かったんですけど、なんで右にねぇ」
千「ベース漫談とか言われてるじゃない。いつ頃からお笑いと音楽を合体させて?」
はなわ「元々高校生の頃に将来何になりますかって自分で考えて、キーボードとか買って多重録音とか家でやってたりしてたんですね」
千「え、ほんとに?」
はなわ「そうなんですよ、意外と僕。でも、これで飯食うのは多分相当難しいなと思って、もちろんそのときの歌もバカな歌ばっかりだったので原点はお笑いだと思って。お笑い芸人になれば勉強しなくてもいいやと思って、音楽の勉強とかしなくてもいいやと思って芸人になったんですけど。勉強が嫌いなんで芸人になったんですけど今一番勉強してるんですよ」
千「だって『佐賀県』だけじゃないでしょ」
はなわ「都道府県の調べるんですよ。本なんか全く読まない男でして、すごく勉強してるんですよ」
千「例えば岡山行くって言うと」
はなわ「岡山だとすぐ桃だとか。MEGUMIのおっぱいは桃のようだとかね。MEGUMIさんが岡山出身なんで。引いてます?ちょっと」
千「(笑)、何かなって今一瞬思ったんだよ」
はなわ「すいません(笑)。まぁそういうネタをいろいろ調べたり、だからそういう意味では大変というか」
千「期末試験とか試験前みたい?」
はなわ「そうなんですよ。都道府県マニアとかいるじゃないですか。それであればいいんですけど僕全くそうじゃないから。絶対そういうやつのほうが知ってるんですよね」
千「(笑)、今学園祭ツアー中というふうに聞いてるんですけど」
はなわ「学園祭行ってまして。これがめちゃめちゃ面白いんですよ」
千「女子大とかですか」
はなわ「女子大行きますよ。俺はKinki Kidsかというぐらいですね、すごい人のときありますからね、楽しい!」
千「物真似やったりするんですか」
はなわ「物真似もやって。基本的に間に物真似入れつつやるんですけど」
千「僕もステージで経験あるんですけど、お客さんとうまくキャッチボールできないときって必ずあるじゃないですか。何が悪いのかわかんないんだけど投げると全部引き潮になるときって」
はなわ「ありますね。この間久しぶりにライブ観に行って、すっごいテンション高いおじさんバンド出て来て、ウリャーッとか言ってるんですけど客がぽかんとしてるんですよ。あれは逆に見てても気持ち良かったですけど、そこまでいくと僕は物真似しますね。松井選手の物真似とか。病院で呼ばれる松井秀喜ってやりますから、大江さん、松井さーんって言ってくれますか」
千「わかりました。松井さん」
はなわ「(松井秀喜の物真似で)ん、はい?」
千「(笑)、これは幸せになれるね。一瞬すべてを忘れたね、今(笑)。脱力というかね、なんというかね。ありがとうございます」
はなわ「これ、志村けんさんもできますけど、志村さんってもう一回言ってもらえますか」
千「志村さん」
はなわ「(志村けんの物真似で)私かい?こういうパターンもあったりとか」
千「(笑)、それじゃ後半のステージに(笑)」
(はなわライブ)
『大阪府』『親父』『故郷』
千「歌い終えて、ちょっと感想を聞きたいと思います。冷たいお水でも良かったら飲んでください」
はなわ「うちのというか、ギターのこっちにいた子がですね、妻夫木くんのお兄ちゃんなんですよ。妻夫木聡くん」
千「えーっ、あ、そうなんですか」
はなわ「最初に言っちゃうと全目線がそっちに行っちゃうんで一番最後に言ってやろうと思ったんです」
千「(笑)、おいしいネタはね、うまくね(笑)。どうでした?今日」
はなわ「気持ち良かったですね。バンドっていうのはいいですね。バンドでまたやりたくてしょうがないですね。あと『生命』、これから大江千里さんのピアノじゃなきゃ歌えなくなっちゃいました」
千「(笑)、すごくセッションしててわかるんだけど、人の音をすごくよく聴いてるんだね。だからピアノがちょっと変わると歌が変わるっていうね。で、歌によってピアノが変わるのをまた聴いてくれてるって感じだね。さて10月1日にファーストアルバム『HANAWA
ROCK』出ました!」
はなわ「ありがとうございます!これ今嬉しいことにオリコンで9位までいったんですけど、お笑い芸人が…自慢話して大丈夫ですか」
千「あ、いいですよ」
はなわ「お笑い芸人が出したアルバムの中では歴代一位の成績というですね」
千「素晴らしい!」
はなわ「女子十二楽坊っていう芸人がいるじゃないですか。あれには負けたくないんですよ」
千「(笑)、あいつらだけには負けたくないと。ロックありスカっぽい曲あったりフォークロック、アコースティックみたいなのあって、凝ってるって印象すごくしたんだけど」
はなわ「正直すごいこだわって、要は僕がアルバム出すというと所詮コミックソングのたいしたことない歌が入ってると思われる、まぁそう思って買ったやつを驚かせてやるという。すごく偉そうに音にこだわりまして、ミュージシャンの楽器弾いてる人もすごい上手な人だったんですけど偉そうに、そこ違うな、もう一回やってくださいって言って。最後にはいい加減にしろって言われました。すいません(笑)。それぐらいこだわって」
千「きっと一曲出来上がるのっていうのはすごく時間がかかると思うんだけど、そんな中、他の芸人さんとかCD出したり最近ヒットしたりとかしてたじゃないですか、そんな中でCD出すっていうことでどういうふうに差別化というか」
はなわ「一番最初に出してやろうと思ってたんですけどいろいろ延びちゃって、その間にテツandトモも出したりして俺は二番目じゃないかと思ったことあったんですけど、スタンスを、蝶ネクタイして派手な格好してどうも〜って出てくるの止めようと思いましてね」
千「(笑)」
はなわ「今、楽器漫談の人、そういうの多いじゃないですか。同じフレーズを弾いたりとか。そんなのはヤだと思って皮パン履いてTシャツ着て、こいつは本当は武道館でやりたい男が間違って芸人やってますっていう、そういうスタンスでやり続けて」
千「聴いてて、企画ものってよくあるじゃないですか、そういう感じの香りはしないっていうか、この人何者なんだろうって、ミュージシャン、いや芸人だよ、どっちでもいいかっていう(笑)」
はなわ「ありがとうございます」
千「(出版する本の紹介)あとでオンデマンドのほうでもおつき合い願いたいと思いますが、ここらへんで」
「はなわさんと会うの今日初めてなんだけど、パンキッシュな、歌えば歌うほど、この人すごく繊細な寂しがりやさんなのかな(笑)、っていう、そこらへんの両方があって、きっとみんなもそういうところ感じてるんじゃないかなと思いながら作った曲を聴いてください」
エンディングテーマは『はなわの華麗な手拍子』