「こんばんは!大江千里です!暑いですよね〜。外ムンムンして昨日とか一昨日とか死にそうでしたけども、今日はちょっと爽やかな気分にこの55分間でなっていただければと思います」-CM-
(The Kaleidoscope登場)
千「みなさん、背、高いですね〜」
田辺「僕、そうでもないんですけど(笑)」
千「(笑)そうですね。今喋られたベースの田辺さんから一言ずつ自己紹介を」
田辺「ベースの田辺トシノです」
石田「ボーカル、ギターの石田匠です」
児島「ドラムの児島英雄です」
千「児島さんが結構ありますよね。180くらい?」
児島「182ですね」
千「いいっすね。さっきまでのリハーサルの時のサンダル姿とはうって変わって(笑)」
児島「(笑)それ、内緒です」
(The Kaleidoscopeライブ)
『River flows』『愛すべき人よ』(フューチャープロスペクト)
千「3人でこれだけ絵を観てるシーンがグワーッと広がってくる演奏で感動しました。拍手です、ここは(笑)。(会場からの拍手に)ですよね、せっかくいいこと言ったのに(笑)」
-CM-
(千里さんのピアノ演奏)(セッション)
千「一応ピアノの前にいるってことアピールさせていただきました(笑)。今日のこのパーカッションはなんていう楽器ですか?」
児島「ジャンベといいます。買った楽器屋ではジャンベって書いてあったんですよ。いろいろ人の情報によると…」
石田「斉藤ノブ氏がありがたいご教授を願ったんですよね」
児島「そうするとジンベであると。で、ますます発展してパーカッションの本を見ていくとジェンベっていうんだって書いてあって。でもジャンベが慣れてしまって」
石田「じゃノブさんに教えてあげなくちゃ」
児島「ノブさん、聞いてたらジェンベだそうです」
千「思わぬところでパーカッション講座になってしまいました(笑)。6月といえば今日はたまたま梅雨の合間の晴れ間なのかな?て感じなんですけど、雨を歌った名曲を今日はやりたいと思います」
C.C.R.『HAVE YOU EVER SEEN THE RAIN』(The Kaleidoscopeライブ)千「この『HAVE YOU EVER SEEN THE RAIN』て誰からアイデアが出たんですか?」
石田「私です」
千「なんかそういう気分だったんですか?」
石田「セッションという話を聞いてシンプルで前向きな曲がいいなと思って。で、梅雨時ですし、『雨を見たかい』という邦題にも惹かれて」
千「実際歌ってると湿度が下がるような、すごいのめり込みますね。Kaleidoscopeは広島出身と聞いたんですけど。3人とも中学、高校とバンドで組んでて、何年か経ってバラバラになってて、また東京でこうやって一緒になることになったっていうふうに聞いたんですけど。珍しいというか、夢のような…」
田辺「そうですね、5〜6年ぶりぐらいに。その間に各自各々のアプローチで音楽を見つめ直せたんだと思うんです。それを電話とかで再び熱く話したりしたら、じゃ一緒に音出そうぜってなっちゃって」
千「当時、高校時代はどういう音楽を演奏してたんですか」
石田「当時はやっぱり80年代…」
千「(笑)笑いが今…。児島さん、マイクで喋ってください」
児島「めちゃめちゃハードロックをやってました」
千「ブランクはあれど、つき合いは長い3人なんですね。今日前半のステージはバンドセットがあるにもかかわらず3人でギュッと寄ってミニマムにお送りしたっていうのは、こだわりがあるんですか」
田辺「僕ら、路上でライブやってたんですけど、もう一度自分たちの歌を見つめ直すっていう意味でもよりシンプルな形で音楽を伝えたかったんで、こういう形でやってみました」
千「誰かの音楽を聴くときに自分の中で風景が浮かぶんですね。で、知らず知らずに色塗ったりするんだけど。グァーッと見えてきて。で、児島さんとか歌ってないような顔してコーラスされてたじゃないですか(笑)」
児島「あ…はい(笑)」
千「俺なんか歌うときガーッと口開けるんだけど、児島さんは腹話術じゃないけど『ンー』っていいながら」
児島「最近、楽屋でいっこく堂の真似してます。声遅れるヤツ」
千「やりたそうな顔で、今(笑)」
児島「いや、ダメですよ(笑)」
千「ダメっすよって(笑)。ちょっと雰囲気お願いしますよ」
児島「あれ?声が…」(真似している模様)
千「確かに遅れてる、ちょっと(笑)」
児島「これ、マイク拾ってなかったでしたね」
千「(笑)僕はわかりましたけど。じゃ、歌を伝えたいっていうことが路上のライブで確認できたっていうような」
石田「そうですね。路上でやって来て、今からバンドスタイルでやりますけど、ある意味今日から外せないライブをやっていかなくちゃいけないなと思います」
『Everyone is wandering』『nowhere man』--CM--
千「いかがでしたか?今日のライブの雰囲気は」
石田「終わった後のあの静けさがたまらなく嬉しかったです」
田辺「まさか、みなさん、総立ちになられるとは」
千「児島さん、ここは腹話術じゃなくていいです(笑)」
児島「はい、そうですか?いい汗かいて飲むポカリはうまいです(笑)」
千「新曲は出たばかりですか?『僕はもうどこにも行けない 誰の目にも映ってない』。結構ポップスのサビには頑張れじゃないけど、少し背中を押すような詞を乗せるとブライトなイメージでCMじゃないけどサッと人をゲットできるっていうような風潮としてあったりするけど、これはネガティブっていうんじゃないけど…」
石田「落ち込んでる人に落ち込んでていいんだよっていってやれるような曲を届けたくてサビで一番ネガティブであろう言葉を羅列していったんですけど。愛を失った苦しみがその人の知った愛の深みだと思うんで、そのネガティブな言葉をいい意味で掘り下げてってもらえればという気持ちで作りました」
千「石田さんの詞の中に失うっていう感覚がずっと出てくるんだけど、今後もやっぱり…」
石田「そうですね。それを続けていかなきゃいけないことだと思います」
最後のエンディング曲のタイトルは『雨の季節の中でのKaleidoscope』。
「Kaleidoscopeの印象で、僕も今ニューアルバムのレコーディング中なんですけど、今日とかものすごくムンムンしてて体力落ちてたんですけど、リハーサルから一緒に呼吸して音を作ってたりして、すごく気持ちが軽くなったっていうか、そういう気持ちで1曲作りました」