Live Depot
Every Thursday, PM8:00〜 from TOKYO FM HALL
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Vol.133 2003/11/27 ON AIR (guest:PHONES
「こんばんは!大江千里です!ようこそおいで下さいました。ラジオの前で聴いてくれてるみなさんもようこそ!そんな感じですけども(笑)。東京FMホールから熱いライブパフォーマンスを生中継する大江千里のLive Depotの時間がやってまいりました。今宵お届けするのは、いろんなタイプの音楽が今年の秋から冬にかけて登場していますけど、今日はソウルです。骨太のグルーヴとセクシーなボーカルを堪能していただきたいと思います。ドラム、ベース、ボーカル、リズム隊と歌からなるスリーピースのバンドです。PHONESです!」
(PHONES登場)
千「こんばんは!どうぞフロントの方に。はじめまして。まずはラジオを聴いてるみなさんにお一人ずつ自己PR込みでご挨拶をお願いします」
竹本「僕、ボーカルの竹本健一です」
千「ステッチがかわいいですね、このシャツね。あ、一周しました(笑)。はい、そして」
安藤「今年三十路を迎えることができました、乙女座B型の啓介です」
千「いいですね、帽子が。このベッチンの」
安藤「かぶってしまいました(笑)。すいません!」
千「黒の帽子同士で。取れよ。あ、そうじゃない(笑)。失礼しました。今、少しツッコミ過ぎでした(笑)。そして」
滝川「同じく三十路で、ちょっと最近腹が気になる滝川岳です」
千「みなさんは関西なんですよね」
竹本「大阪、香川、香川です」
千「じゃ、うどんにはちょっと」
安藤「うどんにはうるさいですね」
千「そこらへんの話もあとで聞きたいですけど。ちょっと簡単に紹介させて下さい。去年の六月に結成、渋谷とか横浜とかでストリートライブを活動しながら今年の八月にメジャーデビュー。そして先日セカンドのミニアルバム『TALK ABOUT TONIGHT』をリリースされました!聴かせてもらいましたけど、すごくいいアルバムで今日ライブ、すごく楽しみにしています。いろんなところキャンペーンで回ってると思いますけど、女性のお客さんもたくさんいるところで歌ったりしていると見にきてたりすると思うんですけど、どんなプレゼントを持ってきてくれると嬉しいですか」
竹本「僕は枕です。高級枕を是非」
滝川「何が高級や。どんなもんや」
竹本「おととい安いの買ったらカチカチで。寝ようと思ってもカチッとなるねん。へっこまへんの、枕が。是非いいのを」
千「じゃ、いい感じのスポッとはまる枕をね」
安藤「僕はみんな来てもらって声援をいただければそれで」
竹本「えー何をえらい真面目な」
千「ベースの安藤さんはそういうこと言っておりますけど。じゃドラムの岳さん」
滝川「僕は正直にパソコンください」
竹本「誰がそんなん、くれるわけないやん。めちゃくちゃやで」
千「(笑)、すごい冒頭で長い時間を使ってしまいました。今日はサポートにキーボードの小野塚晃さんが加わって四人のステージを見せてくれます。今夜のライブをお聴きのみなさんに意気込み、一言」
竹本「今日はリッチなピアノと大江さんとのセッションもありますからね、いつもとは違うライブが見れると思いますんで最後まで楽しんでいきましょう」

(PHONESライブ)
『Givin' you my love』『Talk about tonight』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノに最後は滝川さんのドラムも絡む)サンキュー!いきなりやったよ、なんかいい感じです。ありがとう、岳くん。東京FMホール、今夜のゲストは改めて紹介しましょう、PHONES!僕はMC席の隣にあるピアノの前に座りました。今日は四人でスティービー・ワンダーのあの曲を」
(セッション)
スティービー・ワンダー『Overjoyed』(ボーカルは一番が竹本さん、二番は千里さんに竹本さんのコーラス

千「もう一度紹介しましょう、PHONESでーす!そんなざっくり紹介してどうする(笑)」
竹本「たまにポン酢とか言われますからね」
千「ポン酢(笑)。スティービー・ワンダーの『Overjoyed』、いい曲ですね。この東京FMホールも天井高いんで声が響くというか」
竹本「響くんですよ。いつもより響くんです(笑)。歌いやすくて仕方がないんですけど」
千「まずはこの楽しそうな表情のPHONESの基礎知識!みなさんと一緒にひも解いていきたいと思います。まず三人の出会いっていうのはどういうきっかけだったんでしょう」
竹本「出会いは二人が10年ぐらいこっちで音楽活動してて、僕は三年ぐらい前に横浜のとあるバーで」
千「それは演奏できるところですか」
竹本「そう!二人が演奏しているところに見にいきまして。そしたらお客さんは一人ぐらいなんですけど」
安藤「三人ぐらいおったよ(笑)」
竹本「ごめんごめん、大袈裟に言いたかってん。まぁそれで僕も歌を志していたんでミュージシャン仲間をいっぱい作りたいじゃないですか。だから歌わせて下さいと飛び入りで歌ったわけなんです」
滝川「そんな謙虚やったっけ?」
竹本「いや、そうよ」
安藤「なんでやねん(笑)!」
竹本「歌わせて下さい、お願いしまーすって」
千「(笑)、俺も会話にまぜろよ!そのときの印象というか、こうなる予感みたいなのってあったん?」
竹本「やっぱりR&Bとかソウルってドラムとベースが肝心なんで、あ、この二人やったら何でもできる、みたいな」
千「こう、アフターでグーッとくる感じ、すごいですね。自分がいかに前の方を走ってるかっていうのが演奏してて良く分かりますね(笑)」
竹本「僕もよく注意されるんですけどね」
千「お互いに音楽性でほめ殺すとすれば健坊から見てリズム隊二人っていうのはどうですか」
竹本「はい…えと、どういうことですか」
滝川「俺らはどうやと。ほめろよ」
千「(笑)、ちょっと困ってしまいました。時々恐いねん、生放送やっちゅうねん(笑)」
竹本「いやいや、ごめんなさい。やっぱ年上でもありますしね」
千「何を俺の方を見てニコニコ(笑)。この二人は年上で?」
竹本「すごく頼りがいがある…、もう信頼しきっています」
千「高松チームからみてどうですか、健坊は」
滝川「頼りがいありますよ」
安藤「一番大人っぽいというか」
滝川「年齢ごまかしてるんちゃうかと。なぁ、そうやんな」
安藤「一番落ち着いてんのが健坊ですね」
竹本「二人を見てたら落ち着かなあかんなと思ってくるんですよね。誰か一人ぐらい落ち着かなあかんなと」
千「(笑)。そして2002年の六月に結成して渋谷とか桜木町の横浜の方でストリートライブを経て。僕、ストリートライブというか大阪の丸ビルの前で歌って、雨の中で歌ってマイクで感電しそうになったことがあるんですけど。そういう困った話とか何かありませんか。先週やったんでしょ?」
竹本「そうなんですよ。一日だけ復活したんですよ。来てくれたかたー?おー!」
千「あ、挙手が。今ラジオ聴いてるかたは分かんなかったと思いますけどすくっと手が挙がりましたね。かなりの人数です。どうでした?」
竹本「困ったことはやっぱり雨の日とか困りますけど、最初の頃は誰も止まってくれないのが一番困りますよね」
安藤「何してんの?みたいな顔してね」
千「そういうときは演奏して歌ってて、どう思うの?あいつを振り向かせるぞーって感じで?」
竹本「そうそう。余計目合わせたら逆に恥ずかしがって帰っていってしまったりする感じで」
千「微妙にずらして(笑)?」
竹本「そうなんですよ。そのへんの間合いの取り方が難しいところですけど」
千「じゃストリートの魅力っていうのは何でしょうね。こうやってファンの人と出会う場所でもあるわけだけど」
滝川「ここに来られてる人たちもストリートで出会ってきたっていう人いますよね。やっぱ、そういう出会いですよ!どんなかたに出会えるか分からないので、そのへんの運命的な出会い方、そういうのを感じれる場所だと思うんですけど」
千「その縁がつながって今日なんかも来てくれたりしてる人もたくさんいらっしゃるというね。オフの日なんかは何してるんですか」
竹本「僕はオフのときは曲作りです」
千「お!すごいですね。曲書きが趣味。いくつくらいから曲は書きはじめたんですか」
竹本「僕は幼稚園…幼稚園じゃない(笑)、中学生の頃にちょっとこうメロディをですね、頭に浮かべることをし出して、曲を書けるようになったのはつい最近ですよ。三年ぐらい前じゃないですか」
千「今はもうがむしゃらに曲を書いて」
竹本「そうなんですよ。まだ音楽の『お』の字も分かってないぐらいなんで」
滝川「えらい謙虚やな、今日は」
竹本「そんなもんですよ、いつもそうですよ」
安藤「いつも自分のこと天才や、天才やって言ってるのに」
滝川「俺は天才肌やて」
千「(笑)、滝川さんはどうでしょうか」
滝川「僕は曲というよりはどっちかっていうとチャリンコでフラーっと。最近買ったんですよ、チャリンコ」
千「マウンテンバイクですか」
滝川「マウンテンバイクに毛が生えたぐらいの。フラーっと行くんですけど環七とか走ってるとすごいの、排気ガスが。初めて分かりました、都知事の気持ちがね」
千「(笑)、排気ガスがね。河原とか走らへんの?多摩川とかさ」
滝川「そこまでの余裕はちょっと、精神的に。行くのはええけど」
千「環七を走る方がよっぽど大変でしょ(笑)?」
滝川「フラーっと行くんですけど曲作らなって帰るんですよ。いつもそういう気持ちはあるよ」
千「ふーん、なんかちょっと話が読めないんですけど(笑)。安藤さんはどうでしょうか」
安藤「僕も頭使うというよりは筋トレしてみたりとか。あと、掃除したりとか」
千「掃除?あー、洗濯とかですか。そういうのやってると落ち着くわけですか」
安藤「精神的に落ち着いてきますね」
千「筋トレって、やるときによく鏡に、こういうタンクトップ着たチャック・ウィルソンみたいな人、映してるじゃないですか。ああいうの映して?」
安藤「映すとなんかいいらしいんですけど。意識してやると、そこがついてくれるっていう」
千「へぇー。竹本さんは料理作ったりはしないんですか」
竹本「料理、得意っすよ。スパゲティ屋にバイト暦長いんで」
千「ちなみに今お得意というかお勧めの、今ここでみんなに作ってあげるならば?」
竹本「渡りガニのトマトソーススパゲティ」
滝川「うまいですよ」
千「どんな味でした?」
滝川「渡りガニの」
千「(笑)、渡りガニの。じゃ、渡りガニパワーで後半も(笑)」

(PHONESライブ)
『My life』『Feel so lonely』
千「お疲れさまでした。どうでした?」
竹本「いやー気持ち良かったですね。楽しかったです」
千「岳さんは?」
滝川「天井が高くて、すごく気持ち良かったです」
千「抜けていくでしょ?ダーッてね。11月19日セカンドアルバム出ました、『TALK ABOUT TONIGHT』ということですけどベース安藤さん、ドラムの岳さん、そしてボーカルの健坊、三人それぞれの視点でどんな感じに仕上がったアルバムですか」
竹本「僕的にはいろんなジャンルを取り揃えたというか、一曲一曲すごい個性のある曲を揃えた感じで、この冬、一番聴いてほしいCDなんで。冬に向けての曲も入れたんで、この冬、寂しくてもあったかくさせてくれるCDじゃないかなと」
千「冬、北風が吹いているときにこのアルバムがあれば!ドラムの立場からは?」
滝川「ドラムから見て最近打ち込みとか流行ってるというか、よく使われて…」
千「なんか人間打ち込みやるんだって(笑)?」
滝川「はい、人間打ち込みっていうのはあくまでも人間が打ち込みのフレーズ、いいとこ取りですね、要するに打ち込みフレーズってやっぱり人間の発想でできないような発想があるんですよ、それをちょっともらって」
千「打ち込みだっていうんで、機械だっていわないで、世の中にも人間がやってすごく盛り上がっていくフレーズが」
滝川「はい、いいのがあるっていうのをいろいろ頂戴して。それで自分流のものを作ってる感じ。だから古いのと新しいのを両方いいとこ取りでという。今回のアルバムにもいえると思うんですけど、古い良さと新しいものを」
千「メアリー・J・ブライジとか最近の人たちも古いソウルのいいところをそのままリスペクトしてやってる、それがまた聴いてて楽しいっていうのあるもんね。ベースの啓介さんは?」
安藤「前作がちょっとシリアスに迫ってみた感じだったんで今回はちょっと楽しさもある切なさが。やっぱり最後の曲とかは僕も車で帰るときとか、それ聴いて涙出そうになるんですけど」
竹本「嘘や!」
千「嘘やって(笑)。今さっき冬に聴いたらキュッとくるって言うてたやん!」
竹本「僕的にはあったかくなる…」
千「あ、あったかくなる方で。でもポロッと自分たちの演奏を聴いてて、また車っていうシチュエーションがね」
安藤「そうなんですよ、一人で運転してて、寒くなってきたし粉雪でも降ってきて、あれかかってたらグッときますよ」
千「PHONESとして曲やサウンド作りで一番こだわってるところっていうのはどういう部分でしょうね」
竹本「ドラムとベースの取り方ですよね」
千「キーボードがいないわけだよね、普段やるときって」
竹本「だから言っちゃ悪いですけど(笑)、かなり時間かけときぃのキーボードの録音とかは一瞬で終わるような感じなんですけど(笑)」
千「いやまぁそれだけのことがあるというか、そういうリズムトラック、すごい気持ちいいアフターの、ボーカルが乗ってものすごく気持ち良く歌ってる様子がね」
竹本「コーラスも僕たち好きなんで、そういうのもどんどん取り込んでやってます」
千「(ライブのお知らせ)ライブ、好きでしょ?」
竹本「ライブ、大好きですね(笑)」
千「リハのときは結構真面目にやってんのに(笑)、そこの音なー自分なーって(笑)、本番になったらニコニコね、動き回って」
竹本「本当に好きなんですけど(笑)。すいませんね、本当に」
千「いやいや謝ることないですよ(笑)。またレコーディング中で次のリリース予定に一月のシングルがあるということですけど、ミニアルバムきてシングル期待してますんで、そのシングルを引っさげて、来年はちょっと早すぎるか、一月は(笑)。もうちょっと経ったらまたこの番組に遊びにきて下さい」
エンディングテーマは『Life if so beautiful』(実は歌詞も書いた曲だそうです)
「もう12月ですけど来週の12月3日に僕のニューアルバムがリリースされるんですけど、今まで人に書いた曲を今の自分の気持ちでピアノの周りにミュージシャンが集まって、聖子ちゃんに書いた曲とか光GENJIに書いた曲をバラードで歌ったりとかボサノバで歌ったりとか結構楽しいアルバムになってますんで、みなさん是非聴いてみて下さいっていう宣伝でしたー(笑)」