Live Depot
Every Thursday, PM8:00〜 from TOKYO FM HALL
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Vol.134 2003/12/04 ON AIR (guest:AJI
「どうも、こんばんは!大江千里です。うわぁ!今日、超満員ですね。ようこそおいでくださいました、Live Depotへ。この番組はここTFMホールから生中継でお送りする音楽番組です。今夜はロマンチックなボーカルグループをお迎えしておりますけど味(AJI)わっていただきたいと思います。(のっけからのおやじギャグです(^_^;)失礼いたしました(笑)。つべこべ言わずに盛大な拍手でお迎え下さい。AJIのみんなですー!どうぞ!」
(AJI登場)
千「黒のスーツの、思い思いのスーツで登場しましたAJIですけど、お一人ずつ自己PR込みでご挨拶をお願いします」
吉村「吉村義輝です、こんにちは!こんばんはかな(笑)?」
千「会場、満面の笑みです。そして」
柴田「こんばんは、柴田智生です。よろしくお願いします」
千「よろしくお願いします。目が切れ長ですね、赤のタートル。そして」
橘「こんばんは、橘哲生です」
文「はい、そして文治城です。よろしくお願いします」
千「この左の耳っていうのは何がついてんですか」
文「これは今日Tシャツに合わせてフリルをつけてきました(笑)。よくわからないですね」
千「いやいや、何となくね、こことここと胸にもちょっと模様が入ってますね。そして」
鈴木「ベースボーカル、鈴木智顕です。よろしくお願いします」
千「声が低いです。ボーカルグループはみんなで居酒屋に行っても何か頼むときも、みんなで和音になったり…」
文「まずはこのベースの鈴木が低い音で『生中』」
鈴木「そうですね」
千「軽く『そうですね』って(笑)。何か言うのかと思っちゃった、今(笑)。97年に早稲田大学のアカペラサークルでAJIは結成されました。多くのストリートライブでの活動で注目を集めて去年2002年の6月にデビュー。この10月にはファーストアルバム『For You』をリリースしてインストアライブツアー中。そして今月の17日にはシングルも出るということですけど。思いっきり台本を読んでおります(笑)。こないだスタジオで僕もレコーディングしてて、AJIもレコーディングしてて」
文「同じスタジオの一階と二階だったんですよね」
千「弁当タイムとか重なっちゃったりとかして(笑)。今年もラストスパートかかっていると思いますけど、やはりこの時期、ボーカルグループは声がいっぱいかかるんじゃないですか」
橘「そうですね、かきいれ時なので」
千「かきいれ時(笑)」
橘「今歌わないでいつ歌うんだっていうぐらい、これから歌っていきます」
千「寒い時期にあったまりたいっていう気持ちありますよね。アルバムジャケットと髪型、違いますよね」
吉村「よく言われるんですよ(笑)」
千「かなり違いますよ」(髪型の違いがかなり気になったらしく放送終了後も言ってました)
吉村「ちょっと伸ばしてるもんですから」
千「アルフィーの桜井さんかと思っちゃいました(笑)。外でライブやるときって寒いじゃないですか。中には通り過ぎちゃったりする人もいるわけだし」
橘「本当は時期的に一番入るときなんですけど僕らは寒いんで、こっちのことも考えてくれという気持ちもね。ないですよ、本当はこんなこと。頑張って歌ってるんで、こっちもあったかいし、みんなもあったまってくれるといいなと思って」
千「すいません、ツッコミどころを忘れて」
橘「すいません(笑)!」
文「逆にいっぱい集まってもらえば気温も上がってくるんでね。体温も。そういうストリートの醍醐味もありますよ」
千「偉い!文ちゃん(笑)!クリスマスが近付くといろんな場所で歌えるんで、いろんな人との出会いも多く、そういうのも楽しいんじゃないですか」
橘「ファンのかたもそうですけど、ポッと僕らを見つけて立ち止まって聴いてくれるっていうのはすごく嬉しいんですよね」
千「この東京FMホール、AJIは初めてということで。どうでしょうか、この天井の高いホール。独特ですけど」
橘「天井が高いっていうことで生声がきれいに響くんで最高ですね。リハーサルからガンガン歌っちゃって」
千「今日はどんな感じになりそうですか」
橘「僕らはしっとり歌うのが得意なので、しっとりしたいいライブをできるかと思います」

(AJIライブ)
『Color of Season』『Till It's Over』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)大江千里のLive Depot、東京FMホール、今夜のゲストはAJIでーす!この曲は、曲名は歌に入ってからオッと思っていただきたいですけど、すんなりメンバーの中では決まったんですか」
橘「そうですね、みんな大好きな曲だったんで」
(セッション)
松田聖子『Sweet Memories』(千里さんのピアノ伴奏にAJIのボーカル

千「松田聖子さんの『Sweet Memories』、今月17日に出るシングルの『Walk With You』の両A面として」
橘「昔から絶対みんな知ってる曲じゃないですか。僕らもすごく記憶にあるというか、自分らの親が好きだったりとか。自分らも小学校入るか入らないかの頃で、何となく夜になると流れるCMみたいな、そういうイメージがあって。アカペラでやったら映えるだろうし」
千「その頃ってどういうふうに聴いてたの?大人の曲だなーって感じだった?」
鈴木「これ、チューハイのCMだったじゃないですか。僕はこのCMが流れると、そろそろお母さんに寝なきゃダメよって言われる時間だったのを。うっすらとしかこの曲を覚えてないんですけど、この曲流れると、あ、寝なきゃって未だに思いますね」
千「あーっ(笑)、寝ないでくださいよ。子守唄みたいな」
鈴木「テンポ的にもすごい子守唄みたいな感じじゃないですか、その思い出がありますね」
千「いいっすね、さわやかで(笑)」
鈴木「髪型は今日ロッカーなんですけど」
千「時々声がウッとディープになりますが」
鈴木「ベースボーカルなんでドーンとなっていただけたらいいなと」
千「この曲自体がアカペラの魅力を出しやすい曲なんですかね」
文「リズムが3の倍数っていうか横揺れで五人合わさってるのがありますし、メロディもちょっとずつ変わっていくのが五人のハーモニーをいじりやすいっていうか、より全員が歌心を持って歌えるような」
橘「単純にコードもすごいきれいじゃないですか。ハモんのが本当に楽しいっていう、それもすごい大きいですね」
千「橘さんがリーダーでしょ?曲もたくさん書かれててコーラスのそういうアレンジもやられるんですか」
橘「コーラスアレンジは基本的に、というか全部やらせてもらってるんですけど。大体この曲決めるときも僕が絶対これって言ったようなもんで」
千「言ったようなもんで(笑)」
橘「ま、言ったんですけど。アレンジが浮かぶやつじゃないとなかなかできないんで、この曲にしようって勝手に決めちゃいました」
千「大学時代から五人でやってるんですか。ずっとこのメンバーで?」
橘「一回二回メンバーチェンジはあったんですけどね」
鈴木「古いメンバーだと五年、六年になりますね」
千「一番古いのは誰と誰なんですか」
鈴木「後ろの三人です」
千「あ、後ろの三人(笑)」
鈴木「変わったことに、このグループはリーダーが後から入っております」
千「なるほどね(笑)。会場に来てくれてるみなさんからの質問です。『私も歌をやってるんですが声量がないのが悩み。みなさんは声のボリュームを出すために何か特別なことをされていますか』」
文「やっぱりご飯をいっぱい食べることですね!おいしいものをいっぱい食べて、この辺にパワーをためて、そしてそれを出すという」
橘「それでワンクッションいるんですよ。いっぱい彼の場合食べていっぱい寝るんですよ」
千「いっぱい出るんですか」
橘「(笑)、出るじゃなくて、いっぱい寝るんですよ」
千「あ、失礼いたしました(笑)。最近ちょっと耳もヤバくなってきて(笑)。AJIっていうグループ名はどこから来てるんですか」
橘「元々はテイストっていうか味わいの味から来てるんですけど、そのうちメンバーチェンジとかもありまして、別の意味合いを持たせようと。『As Juvenile Innocence』っていう意味を持たせてやってるんですけど」
千「十代の、少年のイノセンス」
橘「無垢な少年の心、みたいな」
千「少年のような心を持ち続けよう、それで味のある俺らだけのコーラスを作っていこう。なるほど。橘さんは、突然コロッと話変わりますけど、そろばん一級お持ちで」
橘「あー忘れてました、僕も。小六ぐらいに取ってるんで」
千「じゃ491 X 245とかすぐできるわけですか」
橘「いや全然できないです(笑)。五分ぐらい借りればなんとか」
千「かかり過ぎやっちゅうねん(笑)。鈴木さんは家がお寺?」
鈴木「寺の長男坊なんですよ。小さい頃かお経を父親と一緒に、学校帰ってくるとお経で、多分お経で鍛えた低音じゃないかなと今思ってんですけど」
千「じゃ将来は、今こんなロッカーな髪型してますけど」
鈴木「将来はテルッテルになるんじゃないんですかね、いつかは」
千「柴田さんはJRの時刻表なんか眺めるのが好きだって」
柴田「僕、鉄道が結構好きでして」
千「鉄道マニア?」
柴田「マニアまでいかないんですけど」
千「眺めてるわけでしょ?時刻表をずっと」
柴田「そうです。時刻表見て路線図とか見て、ここからここまで鈍行で行ったらどんぐらい時間がかかんのかなってペラペラめくって。時刻表だけで旅ができるんですよね」
千「どこにも実際に行かなくても時刻表の時間を見るだけで。こういう景色が流れて」
柴田「この駅、三分で足りるかな、乗り継ぎ、みたいな。走っていけるのかなー、みたいな(笑)」
千「うわぁ…暗(笑)。いやいや(笑)。バンドの中で良妻賢母と言われつつ」
柴田「はい(笑)、地味にやっておりますが」
千「吉村さんはどうでしょうか。あんまり、おしゃべりにならないようですけど、さっきの笑い声聞いてても、みんなの愛すべきメンバーの中の存在という気がしますけど」
吉村「勝手にメンバーから愛されちゃってるみたいなんですけど(笑)」
千「(笑)、まとまってんのかバラバラなんか、よく分からないAJIですけど」

(AJIライブ)
『Walk With You』『Listen To Reason』『Door』
千「やっぱり声だけのグアーッとくる包み込まれるような感覚っていうのはいいですね。声は最大の楽器だってよく言うけど」
橘「僕らもそれがやめられなくて続けてるようなもんなんで、共有できてすごく嬉しかったですね」
千「最後の『Door』を歌う前に五人が輪になって近付きましたけど、ああいうときにお互いの声が伝わったときに一つの和音にふっとその場でなったときの感覚って、どんな感じなんですか」
鈴木「いやもう一瞬っていうか共鳴した一瞬、五人の体が一つになった瞬間っていうのが本当にアカペラの醍醐味で。声の魅力、声の魔力とでもいうんですかね、僕が六年以上毎日と言っていいほど歌ってるんですけど飽きない魅力なんでしょうね」
千「最近アカペラグループ増えてますけど他のグループにはないAJI流っていうか、この五人じゃないとできないっていう部分っていうのはどんなところへんですか」
文「五人が五人とも遠慮なしに思いっきり楽しく歌ってるってことですかね。もちろん、その下には設計図としてのちゃんとアレンジがありますけど、一人一人がまずは自分が気持ち良くなるということを大事にして歌ってきてる五人っていうことでAJIは違うんじゃないですかね」
千「なるほど、味のあるね…(ふたたびのギャグです(^_^;)、すいません(笑)。10月末にファーストアルバム出まして、これまでに出た三枚のシングル、そしてデビュー前に録音した曲とか。そして何回も、最後の『Door』なんかは三回ぐらい」
橘「三回レコーディングしましたね、結局」
千「こだわりの13曲入りということですが、リリースから一ヶ月経ちましたけど、改めてどんなアルバムに仕上がりました?」
橘「僕達AJIが持っている一番AJIらしいと彼が言った、みんなが思いっきり歌ってる部分とか、それからアカペラのハーモニーの複雑な部分も含めて、僕達持っているものほとんど、ほとんどというか全部ですね、120%出したと思ってるんで本当に嬉しいって、それだけですね」
千「レコーディングの最中に印象に残っているエピソードとかありますか」
吉村「長い時間かけてレコーディングしたものですから数限りなくあるんですけど、個人的には一回泣きながらレコーディングしたこととか」
千「泣かされた(笑)?」
吉村「歌いながら歌の世界に入り込み過ぎちゃって。その経験とかあったりして」
千「鈴木さんも低いベースの声を担当ですけど初リードを取られて」
鈴木「普段AJIはコーラスを一曲最初から最後まで多用して、それをポリシーとしてるんですけど、この曲は僕がリードということもあって、なぜかAメロ、Bメロ、コーラスがない、AJIには珍しい、リーダーの思いやりというか、いたずら心というか、そこらへんの遊び心も詰まった歌を歌わせてもらったんですけど。みんなのリードボーカルの、一人で背負うことの楽しさとか大変さをよく分かりましたね」
千「これまでの六年間をいろんなAJIの側面を見てる人たちも楽しめるし、初めて聴く人もいろんなバラエティに富んだ仕上がりになっているという感じですよね。柴田さん、そうですか」
柴田「その通りです、はい」
千「ありがとうございました(笑)。(シングルのリリース、ツアーのお知らせ)これはどんな感じになりそうですか、文さん」
文「(いきなり振られたので)えっ?」
千「(笑)、一番いいシーンですよ」
文「一月のライブ、えっとーどういうことかってことですか」
千「もうええわ、あんたには聞かへんわ(笑)。橘さん、どうですか(笑)」
橘「いや、今言っちゃうと楽しみが減るんで、とにかく見にきて欲しいなと、それだけですね」
千「熱い思いは伝えるぞ、と」
エンディングテーマは『Angel Wing』
(文中のAJIの発言は別のメンバーかもしれません。オンデマンドで確認したかったけど、MORRICHはMacに対応していないので…(;_;)