Live Depot
Every Thursday, PM8:00~ from
TOKYO FM HALL
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Vol.141 2004/02/05 ON AIR (guest:ハックルベリーフィン)
「どうもこんばんは!大江千里です。ようこそ!ラジオをお聴きのみなさんも一週間のご無沙汰でした。東京FMホールからとっておきのライブを生中継している大江千里のLive
Depotです!今週はさわやかな三人組が登場しますよ。頭から最高のMax状態でいってもらいましょう。お迎えしましょう、ハックルベリーフィンです!」
(ハックルベリーフィン登場)
千「久々の登場ですけど担当とお名前を一人ずつお願いします」
佐久間「ボーカル、ギターやってます佐久間勉です」
山口兄「ベースとコーラスやってます山口剛幸です。よろしくお願いします」
山口弟「ドラム、コーラスの山口幸彦です。よろしくお願いします」
千「思い思いの出で立ちですけど弟くんはリハーサルとのときと同じ格好ですか。いい感じですね(笑)」
山口弟「季節感なくてすみません(笑)」
千「膝下でね。風邪ひかないですか」
山口弟「おかげさまで全然風邪と縁がないんですよね」
千「おかげさまで(笑)。ハックルベリーフィンは2001年秋『ハリケーン』でメジャーデビュー、スリーピースバンドですけど。佐久間さんとお兄さんは小中高、幼なじみ、そしてバンドを組んで10年。前回、二年前の春に来ていただいたときはお兄ちゃんだけが草加の実家にいたということでしたけど今は?」
山口兄「変わらずに」
千「メンバーの中で住む場所が変わったとか何か大きなことは?」
山口弟「僕、草加に引っ越しました」
千「草加に引っ越した(笑)?何ゆえに?お兄ちゃんのそばが?」
山口弟「ご近所になって、また」
千「そうですか。ライブ尽くしというか全国をふた回りしたって?」
佐久間「インストアツアーって一回回って、そのあと普通のツアーで」
千「ハックルはサポートとか入れないで三人でインストアとかやってるんでしょ。やっぱりラインなしでアコースティックのときも小さい音で三人で。先日、新曲『アカネ』が出てキャンペーン中ということですけど2004年始まってもう12分の1」
佐久間「早いですよねー。あたふたしちゃうんですけどなんとか頑張っていこうかなって(笑)」
千「近所のおっちゃんたちが会話してるような微妙な雰囲気ですけど(笑)」
(ハックルベリーフィンライブ)
『グライダー』『ハリケーン』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)東京FMホールから生中継、大江千里のLive
Depot、今夜のゲストは改めて紹介しましょう、ハックルベリーフィン!僕もキーボードのところにいますけど今日はフォーピースで」
佐久間「…そうですね」
千「(笑)、何か冷たくない?今の言い方」
佐久間「いや、かわいいなーと思って、大江さんの帽子が(笑)」
千「登山家みたいでしょ?僕だけ暑苦しい格好ですけど」
(セッション)
ビリー・ジョエル『My Life』(演奏はハックルベリーフィンと千里さんの四人でボーカルは千里さんと佐久間さんとが交互に)
千「この曲はビリー・ジョエルの『My Life』という曲ですが80年代前半ですかね」
佐久間「70年代になるのかな、アルバムに入ってるのは」
千「70年代最後の方かな。めちゃくちゃいいっすよね。好きだった?」
佐久間「大好きですね。ビリー・ジョエルは本当に大好きで。80年代ポップスから育ってますんで、ちょうど僕が聴き出した頃は『イノセント・マン』とかそこらへんだったんですけど、さかのぼっていろいろ聴いたりしてましたね」
千「この四人で久しぶりにやりましたけど気持ちいいっすね」
山口兄「すごいはまってましたね」
千「自分たちで自画自讃ぽいですけど(笑)」
山口弟「(笑)、いやでもリハーサルのときにサクが楽屋に戻ったときに三人で、大江さんとうちの兄貴と一緒にやったときも三人でやってたけど、それでも十分楽しかったですね」
千「サク抜きでやる(笑)?」
佐久間「何か面白くないな」
千「(笑)、でも加わったときにまた違った…」
佐久間「すごい広がりましたよね」
千「広がりましたよね。さ、フォローはそれぐらいにして(笑)。今日、会場に来てくれてるみんなにもアンケートをもらったんですけど、まず三人にもアンケートもらったんで、ハックルベリーフィンのメンバーとしてこれだけは心掛けている、こだわってることというのを書いてもらいました。まず弟さん、演奏中こだわってることありますかっていうのに『余計なことは考えない』」
山口弟「うん、余計なことは考えない…、次の曲なんだろうとか、その曲に対して入り込むには…」
佐久間「考えないっていってるうちから考えてますよね(笑)」
千「次何しゃべろうってね(笑)」
山口弟「いや、やってる最中に考えちゃ駄目、無心になって」
千「かわいい子がいるな、とかさ」
山口弟「僕、目があまり良くないんでドラムの位置からあまり」
千「何?自分を守るような発言(笑)。お兄ちゃんに聞いてみました、演奏中に心掛けてること、『演奏がまとまり過ぎないこと、そして楽しむことを心掛けている』」
山口兄「はい、そうですね。すごくうまく演奏しようと思えば多分できると思うんですけど面白くないんですよね。すごくきれいに聴こえるだけというか。そこはスリーピースのバンドっぽくいたいなぁと僕の中にはすごいありますね」
千「三人しかいないってことは三人で最大限お互いを活かしきるというかものすごい占める割合が大きいですよね」
山口兄「そうですよね。一つ一つの楽器が重要ですからね。アレンジとかも他人のパートにすぐ口出ししますから、みんな」
千「そこはそういうふうに弾くなよ、ためろとか?」
山口兄「そういうことを言われたりとか、僕が言ったり(笑)」
佐久間「だいたいリハーサルとか音を出した瞬間にテンションがどれぐらいなのかわかりますね。まだ起きたばっかりか、とか(笑)」
千「(笑)、自分はどうなの、自分は」
佐久間「僕もすごい露骨に出てんですけど」
山口弟「俺に対して、それ多いよね」
山口兄「攻めやすいんですよね」
千「攻められやすいタイプ(笑)。佐久間くんは演奏中にこだわってること、『バカになれ、余計なことは考えずバカになれ』」
佐久間「ちょっと猪木さんぽいですけどね(笑)。バカになるぐらい吹っ切れたものがあってもいいのかなぁと思って」
千「『お客さんに見て聴いて欲しいポイントっていうのは純粋に音楽を楽しんでいる僕らのスタイル』、これはいいっすよね。生放送であろうが、いつでもどこでも自分たちは自分たちの音楽を楽しくやっているっていうね。会場からの質問もあるんですよ。『幸彦さんは日曜大工でCD棚や机を作られたりするそうですが』」
山口弟「はい、そうです。さっきも引っ越したって言ったじゃないですか。そこでパソコンデスクなかったんですよ。隙間があったんでここにデスク入れたらどうかなと思って。測ってもサイズ売ってなかったから自分で作っちゃおうと思ってこないだ作ったんですよ」
千「ほかの二人は今どんなことに凝ってますか」
佐久間「僕はオートバイとか欲しいなぁと思ってはいるんですけど」
千「あとの二人はオートバイ持ってるんですか。佐久間さんは持ってない?」
佐久間「持ってないんです。前は乗ってたんですけど」
山口兄「免許は大型免許なんです」
千「すごいじゃないですか。いつでもでかいヤツ」
佐久間「そうなんですよね。でももう、ちょっと恐いですね。ずいぶん前にとりました、大型免許」
千「お兄ちゃんはバイク乗ってるときはどんな感じですか。風が冷たいですか、この季節は」
山口兄「今はすごい寒いですけど、僕も先日五年ぶりぐらいにバイク乗り始めたんで。そのバイクずっと寝てたんですよ、壊れて。それを直して最近乗りはじめたんで寒いというより楽しいですね、今は」
千「幸彦くんの場合はバイクも自分で作っちゃう?」
山口弟「(笑)、作りはしないです」
山口兄「でも自分で色塗ったんですよ」
山口弟「ちょっとした修理とかは自分でやりますね」
山口兄「バイク作ってもらえば、サク」
佐久間「お願いします」
山口弟「走れるかどうかわかんない(笑)」
千「(笑)、幸彦くんのバイクってちなみに何色なんですか」
山口弟「黄色です。今日はこの下に停まってますね」
千「あとで見に行こう(笑)」
(ハックルベリーフィンライブ)
『はなむけの歌』『Someday』『アカネ』
千「どうでした?今日のライブは」
佐久間「ここ、本当に気持ちいいですね、音が。天井高いのとかもすごい好きで。鳴る小屋がすごい好きなんですよね」
山口兄「鳴るって言っても響き方だよね。いい響き方、心地いい感じの」
千「単に響くっていうんじゃなくてね。新曲『アカネ』、最後に演奏してくれた曲が出ましたけど、曲自体はちょっと前に出したシングルぐらいから構想はあったんですか」
佐久間「去年の夏過ぎぐらいにありましたね。メロディがすごい強かったんで、これいいなっていうことで。詞が悩んでた時期、葛藤している部分がすごい出てて(笑)、もうちょっと明るい方向っていうか光がさすほうがいいなって言ってて、ちょっと書き換えて」
千「すごい強いメロディだから詞が大変だよね。町の夕暮れっていうか、同じ時間を一緒に生きていく決意みたいな。随分詞が自分の中でストレートになったようなところもあるんですかね」
佐久間「結構難しいことを考え始めるとなかなかうまくいかないほうなんで(笑)」
千「(笑)、俺もそうよ、作ってるけど」
佐久間「バランスっていうか自然に書けるようなものをね。でもある程度書いてきてる自分がいるから新しい方向に行ってみたい自分とっていう、そこらへん難しいですけど」
千「『アカネ』ができたときってどうでした?この詞が乗ったときに」
山口兄「最初は僕は違和感があったんですけど。でも特に今の時期、こういう状況に置かれる人、これからの季節すごいあると思うんで、その人には強く響くんじゃないかと思いますけど」
山口弟「僕もやっぱ曲が前からあって一回詞がついたっていうときに、詞をサクが書き直すって言って。そこから自分で勝手にイメージ作っちゃったんですよね。最初に今の詞が乗ったときはちょっとギャップがあったんですけど、レコーディングしたあとぐらいには何となく体に入ってきたっていう感じですね」
千「ここからは聴く人の数だけ解釈がどんどん生まれていく、育っていく曲になりますからね。大事に歌ってって欲しいと思いますけど。アルバムの準備とかも着々と進んでいるんでしょうか」
佐久間「はい。曲ってこうやってライブとかでどんどんやっていくうちに成長していくってすごい感じるんですよね」
千「できたてのまだCDになってない曲とかそうかもしれないね」
佐久間「形には音源としてなるんだけど、やってて徐々に入ってくる感がすごくわかるというか」
千「好きで聴いてる人が目の前にいるわけでしょ?(ライブのお知らせ。大阪のBIG CATでのライブはバスツアーもあるということで)バスで移動する最中もハックルベリーフィンの催しが」
佐久間「すごい仕掛けがたくさん(笑)」
山口弟「バスガイド的に僕らが箇所箇所に案内しようかなと思って」
千「バスに乗ったときからハックルベリーフィンのBIG CATの一曲目は始まってるぞと、そんな感じですね」<
エンディングテーマは『ハックルベリーフィンの3/3』
「前回もそうだったんだけど、セッションの練習をしてるとトントンとノックの音が聞こえて三人が『話しましょう』って入ってきてくれるんだよね。今日も四人で始まる前にいろんな世間話をしちゃいました。今日彼らに送るのはそれぞれが三つ集まって3分の3といいうイメージで」