Live Depot
Every Thursday, PM8:00〜 from TOKYO FM HALL
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Vol.143 2004/02/19 ON AIR (guest:河口恭吾
「こんばんは、大江千里です、ようこそ!会場にお越し下さったみなさん、ようこそ!ラジオを聴いてるみなさんも一週間のご無沙汰です、大江千里です。さて、今夜はこの東京FMホール初出演です、注目のシンガーソングライターを紹介したいと思います。今シングル『桜』がロングヒット中です、河口恭吾さんです」
(河口恭吾登場)
千「こんばんは!」
河口「こんばんは、よろしくお願いします」
千「よろしくお願いします。黒のおしゃれなジャケットに中は白、スタンドカラーが少し外側に広がったフォーマルなシャツ、組み合わせて登場の河口さんですけど、ラジオを聴いてるみなさんに一言まず」
川口「初めまして、河口恭吾と申します。本当に一言でした、すみません」
千「いえいえ、非常にお人柄が(笑)。ありがとうございます。いよいよ桜のシーズンがもうちょっとですけど、桜にまつわる花粉とか、そこらへんは大丈夫ですか」
河口「実は花粉症がすごくてですね、『桜』って曲を歌っておきながら春は大の苦手だったりするんですけど」
千「今日は大丈夫ですか。ズバリ実感というか、この曲がヒットしてあちこちにキャンペーンとかで行ってらっしゃると思いますけど、行く先々で口ずさんだりするかたがいっぱいいたりとかするんじゃないですか」
河口「自分がまだ行ったことない町のかたが今日みたいに番組を聴いてくれたりとかして『桜』って曲を知ってくれてるのが本当に不思議な感じもするんですけど、やっぱり嬉しいなぁと。作り手側として嬉しいですね」
千「ホームページを拝見したんですけど各地でラーメンとかいろんなものを。食べるの好き?」
河口「食べるの好きです(笑)」
千「いいですよね、太んなくてね。今日の意気込みを一言、ラジオ聴いてるみなさんに向かってお願いします」
河口「今日はギターの武藤さんと二人でライブをやります。あったかいライブにできればなと思っています。ぜひ最後まで聴いてもらいたいと思います」
(河口恭吾ライブ)
『桜』『アスナロ』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)東京FMホールから生中継、大江千里のLive Depot、今夜のゲストは河口恭吾!」
河口「改めましてこんばんはー。河口恭吾です。よろしくどうぞ」
千「前半戦から河口さんの歌に込める思いがひしひし、僕、客席で見せてもらってたんですけど、きましたね」
河口「ありがとうございます」
千「今日は河口さんと一緒にハーモニーを奏でることができるんで、すごく僕はうれしく思ってます。今日は僕、大江千里の曲を河口さんがリクエストして下さいました」
(セッション)
大江千里『帰郷』(アレンジはCDに収録されているイメージそのもので、サビは千里さんと河口さんのハーモニーが素敵でした)

千「このホールに河口さんの裏声がふわっと広がっていくのがびんびん響いて気持ちいいですね」
河口「気持ちいいですね」
千「気持ちいいですか、やっぱり」
河口「大江さんの顔を釘付けで今見ながら(会場から笑い)」
千「『帰郷』っていうのは縁があるっていう話をちょっと聞いたんですけど」
河口「河口恭吾って本名なんですけど、その名前の元になった本がありまして。うちの父親が、大佛次郎さんっていう小説家の『帰郷』っていう大江さんの曲と同じタイトルの小説がありまして、その主人公が守屋恭吾っていうんですね。そこから名前をとって。今日、大江さんと一緒にやらしていただくという話をいただいて、アルバムをもちろん聴かせていただいたんですけど『帰郷』っていう曲があって、しかも、みなさんご存知だと思うんですけどCDの方は一番全部大江さんが伴奏もなしで歌ってらっしゃってっていう、そういうインパクトもすごく素敵だなと思って、縁を感じて今日『帰郷』っていうふうになりました。なりましたって変ですよね、前からあった曲ですもんね」
千「いえいえ、ありがとうございます。本当に嬉しいですね。同じシンガーとしてパフォーマーとして、自分で書いて僕も歌ってますんで、同じように書いて歌ってる河口さんにすごく曲の深いところを拾い上げてもらえたっていうのはすごく嬉しかったですね。さて、河口さんは『桜』についてみなさんも聞きたい部分もあると思うんで、まず栃木県生まれで高校卒業後に歌手を目指して上京されて『真冬の月』でデビューされて、去年の12月ぐんぐんと『桜』がチャートの上の方にあがってきたわけですけど、もともと『桜』っていうのはいつ位に作った曲なんですか」
河口「曲自体は三年前に作った曲なんですけど」
千「桜を見ながら、とかですか」
河口「そうなんです。春先だったんですね。で、部屋の窓から桜が見えて、それみたときに作った曲なんですけど」
千「僕がそばにいるよっていう出だしがすごくストレートでぐっとくるんですけど、そういう詞っていうのはそれまでも何回か書いたりしてたんですか」
河口「いえ、桜を見たときに急に何となくふっとした盛り上がりみたいなので曲ができてしまって。それ以前っていうのは、そういった『桜のような曲を書いたことってなかったんですね」
千「前半の河口さんの歌ってる曲を聴いてると今29歳の等身大の男の人が誰かを、聴くほうがそう思うのかもしれないけど、誰かに向けてものすごく誠実に歌ってるっていうか思いを届けようとして音楽にのせてるってすごく感じるんですけど」
河口「ありがとうございます」
千「今日、ありがとうございます合戦になってますね(笑)」
河口「今日、多いですね、なんか(笑)」
千「河口さんと向かい合うと、そういう話をしたくなっちゃうってね」
河口「(笑)、作るときは誰かに何か語りかけるような、そういうイメージで作ってるんですけど。『桜』もあの人と来年もまた一緒に桜見れたらいいなっていう気持ちで作ったんですけど」
千「質問がきてますけど『ラブソングを書かれるときにご自身の経験をもとにして詞を書かれますか。ノンフィクション、フィクション、どれぐらいの割合なのか教えて下さい』」
河口「曲によって違うと思うんですけど。でも大体自分の体験を元にそっから削ってという場合もあれば足したりとかもありますし。両方ですね」
千「僕もある人に、これは自分のことを歌ってるだろうって言われたことありますけどね。全然そのとき外れてたんだけど、うんそうだっていうふうに答えた自分がいましたね。あ、僕の話で終わって恐縮なんですけど(笑)、後半のステージの準備に」
(河口恭吾ライブ)
『オメガの記憶』『すべての悲しみ すべての喜び』『さよならベイベー』
千「いかがでしたか、今日のライブは。このホールで」
河口「すごく気持ち良くやらしてもらって。お客さんの拍手も温かく。ありがとうございます」
千「さて、川口さんはこれからさらに忙しくなります。僕、昨日新聞読んでてびっくりしたんですけど、卒業式出前出張ライブっていうのを?」
河口「『桜』っていう曲を発表してから卒業式に歌ってほしいっていろいろ電話をいただいてまして、せっかくなんで」
千「いっぱいきてるんじゃないですか」
河口「みたいですね。結構電話たくさんいただいて。どうしても卒業式、日にちが一緒だったりするので限られてしまうんですけど、なるべくスケジュールの許す限りたくさん行きたいと思います」
千「新曲とかアルバムの予定はあるんですか」
河口「新曲が五月予定で今いろいろ書いてますので」
千「忙しくて全国飛び回ってて書くのはどういうときに?」
河口「今月に入ってからなんですけど週の後半はレコーディングみたいに曲書きの時間を分けて。前半はキャンペーンとかいろんなところに行って後半は曲を作るっていうふうにしてます」
千「どういうときに一番曲ができます?」
河口「今日、僕もそれ大江さんに聞きたいなと思って来たんですけど(笑)」
千「僕はテンション高いときです。実は今日、河口さんに会うってことで昼間ずっとピアノ弾いたりしてたんだけど、曲書きましたね。突如としてやってくるんですよね。できないときは本当にできないですよね。今日の夜とかいきなりポコッとね」
河口「ライブ後とかいい感じの余韻の中でってありますよね。で、寝ちゃったらどうしよう、今日」
千「(笑)、河口さんは自分で音楽をやってて一番大事にしてる部分、こだわりの部分っていうのは?」
河口「格好つけずに日常の中を切り取って歌っていけたらいいなと思ってるんですよね。それが今の自分のテーマであるんですけど」
千「ヒット曲を生もうとかたくさんの人に聴いてもらおうって考えるとどこかでここはメロディを立たせるためにあえて引っ込めたほうがいいかなとか技術的なことをいろいろ考えちゃうんですけど心のままに」
河口「そうですね。できたら一番いいなと思ってやってます、今」
千「最後に質問があるんですけど『あごひげがとても個性的ですが自分の好みなのでしょうか、それかなにか参考にするものがありますか』」
河口「自分の好みですね。ヒゲ剃るのめんどくさいじゃないですか、男って。大江さんも下だけ生やしてらっしゃいますけど、結構男って、女の人はなんでわかんないかな、全部剃るのめんどくさい」
千「なんでわかんないかなって飲み屋の会話になってますね(笑)」
河口「(笑)、めんどくさいものなんですよ、みなさん!すいません、大江さんまで一緒にしちゃって」
千「めんどくさいものなんですよって今すごく実感がこもってましたけどね(笑)」
河口「そういうことで単純に不精でのばしてるというか」
千「じゃ、よし剃ろう、ツルッとさせようっていうときは、きっかけがありますか」
河口「お正月とかですね。それぐらいですね」
千「友達の結婚式に出るときとかもヒゲは残ってるわけですか」
河口「友達の結婚式も避けて避けて」
千「(笑)、何か飲むと結構面白そうですね(笑)」
エンディングテーマは『Lake Shore Drive 〜水の男〜』