Live Depot
Every Thursday, PM8:00〜from TOKYO FM HALL
http://www.tfm.co.jp/senri/
Vol.152 2004/04/29 ON AIR (guest:小野正利)
「こんばんは!ようこそ、みなさん、大江千里です。今夜のLive Depotは4オクターブの音域でハードロックからバラードまで見事に歌いきってしまうあの方です。スーパーボーカリストをお迎えしております、小野正利!」
千「こんばんは!」
小野「こんばんは、よろしくです」
千「小野さんは少し紫がかったというんですかね、ワイシャツにジーンズです。髪も随分…、僕は昔のカーリーヘアのイメージもまだあったりするんですけど」
小野「あれは92年にデビューしてほんの二年ぐらいだったんですけど。印象が随分強かったみたいですけど」
千「あれはハードロック?」
小野「昔ハードロックを歌ってたんで、その流れで」
千「FMをお聴きのみなさんに一言どうぞ」
小野「今日は生ライブということで若干緊張しておりますが、会場のみなさん、ラジオをお聴きのみなさん、楽しんでいただければありがたいなと」
千「ステージから見る会場の目、目、目、期待に満ちたというか。みなさんどうでしょう?(会場の拍手に)こんな感じですけど」
小野「(笑)、頑張ります」
千「デビューは92年『ピュアになれ』、そして続いたシングル『You're the only』が大ヒットで東京FMのリスナーズグランプリをはじめ様々な賞を取られ。100万枚超えましたもんね」
小野「ですね」
千「今日小野さんにご一緒するのは二回目なんですよね」
小野「そうですね。大江さん、デビューされたのいつですか」
千「僕は83年ですね」
小野「大先輩ですね。僕は12年この業界にいて二度目で。一度目はおとといですよね(笑)」
千「おとといなんですよ。一週間でいきなり二回も会ってるんですよね。別にこの番組の打ち合わせとかじゃなくてね。別の番組でお会いして」
小野「12年間一度も会ってないのに」
千「同じレコード会社にいたのに一回も会ってなくて今週二回ですよね。一気の急接近です。今日のコンディションどうでしょうか」
小野「今日は若干花粉症気味なところもなきにしもあらずなのですが、みなさん楽しんでいただけるように精いっぱい歌いたいと思います」
千「今夜の編成はギター、ベース、ドラムそしてキーボードと。いい感じですよね」
小野「最初はアコースティックでという話もあったんですけど、いろいろ選曲していくうちに、もし許されるならバンドにしようかということで」
千「生臭い話してあれですけどミュージシャン本当に高いですからね(笑)」
小野「(笑)、みんなハートで参加してくれてます。そのかわり出の直前いじめられました、随分ね(笑)。生だぞとか、やらかすなよとか(笑)。歌いはじめちゃえば大丈夫だと思うんですけど」
(小野正利ライブ)
『ピュアになれ』『Innocence』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)東京FMホールから生中継でお送りしてます大江千里のLive
Depot、今夜のゲストは小野正利!」
小野「コマーシャルが入るんですね。何か素になっちゃいました。友達見つけちゃったりして」
千「あ、友達もいらしてるんですか。小野さん、ほんとに素しゃべり面白いですよね。時間がいったり戻ったりしますもんね」
小野「(笑)、そうですか、申し訳ございません」
千「今日演奏するのはラブバラッドの名曲ですよ。『男が女を愛する時』。『あーん』て今いきそうになる声出した人が若干一名いましたけど(笑)。これはなぜ?」
小野「これは今回この番組で大江さんと何か一曲やるっていう時に、やはり大江さんはピアノ弾かれるってことでピアノで遊べる曲がないかなって思って。僕も今日初めて何か選曲して歌うというよりも以前歌ったことのある曲がいいなと思いまして」
千「あ、自分にとってちょっと有利なね。(会場から笑い)なるべく自分よりに、はぁはぁはぁ。ゲスト!ゲストですから(笑)」
(セッション)
パーシー・スレッジ『When a man loves a woman』(千里さんは演奏のみ。小野さんのハイトーンボイスがすごい(^_^;)
千「これはグッと体の中から込み上げてくるような、そういう曲ですよね」
小野「10年前に洋楽のカバーばっかりを集めたアルバムを出したんですね。その中で歌ったことがあるんですけど」
千「もしや94年の『For pure lovers』ですか」
小野「ご正解でございます。当時何も考えず歌って久しぶりに歌うって決めたんですけど、このキーでいいんだろうかと思って歌ったんですけど10年経ったらやっぱり大変ですね、キーが高くて。このキーはあり得ないキーですね。大江さんとセッションしてることを忘れるくらいいっぱいいっぱいでした(笑)」
千「忘れないで下さいよ(笑)。僕も歌おうかなって一応一瞬思ったんですけど高すぎる(笑)。入っていけなかったです」
(小野正利ライブ)
『Believe』『You're the only』『キレイだね』
千「いかがでしたか、今日のライブは」
小野「勢いでずっと歌ってしまいましたけど(笑)。ライブだと自分の呼吸でどんどんしゃべって次に曲いきますけど、ラジオで生放送ってことになると時間限られてますから。そこを合わせながら、でも自分も『よしいくぞ!』っていう感じで。普段いかにルーズにしゃべりながらやってるかっていうのがバレバレですね(笑)」
千「お話も楽しく聞かせていただきました。さっき歌ってた『You're the only』、あの曲が『アイラブピース』の主題歌になって歌詞を変えて『I
wish〜I hope』。こういう試みっていうも不安じゃなかったですか」
小野「やはり僕の代表曲ですから詞を変えて新曲として出そうというのは。最初は『You're the only』のイメージが強いので同じメロディでいくら詞を変えてもどうなのかなって正直あったんですけど、自分の中で割り切って新曲として全く違う詞にして」
千「聴いてる方も全く別もんですよね。歌詞の中に『今まで過ごしてきた過去がこれからの明日を作る』みたいな、なんか『You're the only』プラスαの部分が書かれてて」
小野「『You're the only』は恋愛の歌で、24、5の頃に書いた詞なので。11年経っていい親父になってますんで。いいかどうかわかんないですけど(笑)、親父になっとりますので、その親父の少しは深みのある詞に変えようと」
千「小野さんはスレンダーというか本当に細いんですけど声がスコーンと突き抜けるように出る、それはコツがあるんですか」
小野「気合いのみですかね」
千「気合いであの声が出るんですか。今、親父って言った時にツバが飛んだんですけど、シュワって手裏剣のようにこっちに飛んできました」
小野「お気付きになりましたか、申し訳ございません(笑)」
千「しょうもないことに突っ込んでしまいました(笑)。既に新曲が出来上がってるんですよね」
小野「今日二曲目に歌った『Innocence』、レコーディング済んでるんですけど、いつリリースしたらいいかなってところで。あとシングルでリリースするにしてもカップリングを僕がまだ作ってないというのもあって(笑)」
千「今クスッて会場から笑いがおこってますけどファンとの距離感が近いですよね、小野さん。共有してるものを感じるんですけど。(ライブのお知らせ)バラッドシンガーとして一番大切にしてることって何ですか、最後に伺いたいですけど」
小野「そうですね。バラードっていうのは技術的なことになりますけど、しっかり歌わないと聴いてもらえないと思うので。自分がステージやった後にこんな偉そうなこと言うと、お前できてねぇじゃないかって言われそうなんですけども(笑)、しっかり歌を大切にして日本語大切にして歌うってことだけですかね」
千「がんばります(笑)。ボーカルの先生に授業受けてるような(笑)」
エンディングテーマは『正利 Drawing』