Live Depot
Every Thursday, PM8:00〜from TOKYO FM HALL
http://www.tfm.co.jp/senri/

Vol.155 2004/05/20 ON AIR (guest:coba
「Live Depotへみなさん、ようこそ!大江千里です!Live Depot今夜のゲストは情熱的なサウンドと迫力のパフォーマンスでアコーディオンのイメージを大きく塗り替えて世界をフィールドに大活躍のこの方です!テレビとかラジオとか、この人の演奏を聴かない日はないというという感じですけど。日本を代表するアコーディオニストをお迎えしています。cobaさんでーす!」
(coba登場)
千「ようこそ!Live Depotへ」
coba「こんばんは、どうもご無沙汰してます」
千「ご無沙汰してます。以前トップランナーをやってた時に一回お会いしたことがあって」
coba「その時もセッションをお願いしてね。あれ以来ですよね」
千「今日も楽しみにしてます。cobaさんがいらっしゃるんで僕もボーダーを着てきたんですけど、ボーダーの線がちょっと違いましたけれどね。太めのボーダーですいません(笑)」
coba「私は体に合わせて細めな?」
千「(笑)、それは突っ込んだ方がいいですよね?」
coba「いえいえ、流して下さい」
千「みなさん、拍手、拍手!バイオグラフィを、バイオグラフィといってもいろんな人を紹介してますけどcobaさんのバイオグラフィは紹介するだけで多分面白いと思うんですよね」
coba「番組終わっちゃったりしてね」
千「(笑)。三歳から音楽に興味を持たれ18歳でイタリア留学、そしてベネツィアの音楽大学のアコーディオン科を主席で卒業、在学中から……」
coba「もうよろしいんじゃないですか」
千「もういいですか?91年にCDデビューして、これまでに26枚のアルバムをリリース」
coba「無駄にたくさん出してしまいましたねぇ」
千「26枚っていうと自分でも覚えてない曲とかないですか」
coba「ありますね(笑)。時々テレビとかでかかって、どっかで聴いたよな?いい曲だな、これ。あ、俺だ、って分かるとちょっと嬉しかったり。昔のドラマとか、そういうのでちょっと作ってサントラ出したやつとかね」
千「記憶の彼方にあったやつが、いいじゃなぁい」
coba「そうそう、俺が弾いてる、みたいとか思って」
千「CDもそうですけどパフォーマンスもいろんなところでやって。ヨーロッパもそうですけど、ビョークと一緒に回られたりとか」
coba「そんなこともありました」
千「最近さらに音楽だけじゃなくてレストランのプロデュース、これもすごいですよね」
coba「すごいかどうか(笑)。ま、食べるの大好きなんで趣味が高じてってやつですね」
千「食べるのと音楽を演奏するのと同じような……」
coba「全然食べる方が好きですね。圧倒的にそっちの方が好きです」
千「じゃ今日はアコーディオンは食べるものだと思って是非演奏を」
coba「(笑)、かなり食べごたえありますね、大きいから」
千「ライブを数多くやられているcobaさんなんだけど、やる前に必ずこだわってることっていうのは何ですか」
coba「アコーディオンは重たいでしょ?今もものすごい背筋を使ってるわけですよ。やる前には腹筋をして背筋とバランスとった上でライブに臨むと」
千「なるほど」
coba「嘘ですよ」
千「いやいや(笑)。鬼気迫るあの奏法っていうのは」
coba「危機一髪の奏法ですから」
千「今日も楽しみにしております。じゃFM放送をお聴きのみなさん、ブロードバンドでアクセス中の全世界のみなさんにライブへのご案内を一言いただけますでしょうか」
coba「世界のみなさん、こんばんは、cobaでございます。今日はパッションでございます、はい。危機一髪。以上です」
(cobaライブ)
『Crepuscule』『過ぎ去りし永遠の日々』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)僕もデポピアノに向かってセッションタイムの時間がやって参りました。よろしくです。東京FMホール、今夜のゲストをもう一度紹介しましょう。アコーディオニストのcoba!」
coba「よろしくお願いします。すごい、本当に生演奏でおやりになってるんですね。てっきり録音されているのかと思っておりました」
千「当てぶりかと思ってました?」
coba「はい」
千「はいって(笑)。生で演奏しております。本日はカンツォーネのスタンダード、ジプシーキングスでもお馴染みかと思いますけど、これを二人で歌って演奏してみたいと思いますよ」
(セッション)
『volare』
(演奏はギター、ベース、ドラムスのサポートメンバーにcobaさんと千里さんの五人。歌の方は主がcobaさんで千里さんはコーラス)

千「ありがとうございます。みなさん、盛り上げていただきました。アコーディオンを弾きながら歌を歌うというのは腹筋、背筋、胸筋、大変な騒ぎですよね」
coba「それより千里さん、ご本職の方と一緒に、しかも三度下ではもらせていただく、この光栄」
千「(笑)、こちらこそありがとうございます」
coba「やっぱすごいですよね。才能のラ……レ……レベル?ものすごい高いですよね、やっぱり。元々ピアノは子供の頃からおやりに?」
千「私のコーナー(笑)?そうですね、ちっちゃい頃から好きでした」
coba「やっぱり耳がかなりよろしゅうございました?」
千「耳は……最近ちょっと遠くなってきてるんですけど(笑)」
coba「そうですか。徹子と呼んでいただきたい、みたいな」
千「じゃ、この後CMのほうに(笑)。ちょっと自分のペースを失ってしまいました(笑)」
(cobaライブ)
『時の扉』『泣カナイデ』『my way』『伝説のチャンピオン』
千「四月の末に三枚目のベストアルバム『mania coba 3』と初のDVD『Live coba 2001-2003』が出ましたけど。初の映像作品だそうですね」
coba「なんかやっぱり今まで毎年欠かさずレギュラーアルバムの後のツアーってやりますよね?映像は撮ってきたんですが中々それを映像作品にするっていうところまで自分の気持ちが盛り上がらなくて。ライブって勢いでやってしまうところあるじゃないですか。後で聴くとあっ、おっ、エーッなんていろいろ」
千「それがライブですからね」
coba「それがライブですよね。そこんとこ自分自身許せなくて。かなりストイックなので」
千「えー、じゃ、その、ですね」
coba「話が変わっちゃった、みたいな」
千「(笑)。イタリアでスペシャルインタビューをとったり、イタリアあちこち行ってる映像がいっぱいありますんで、ビデオクリップを背中のところにあるプラズマディスプレイで会場のみなさんと見てみたいと思います。『泣カナイデ』のプロモーションビデオですけど女性一緒にゴンドラに乗ってますが」
coba「この子はサラちゃんといって僕が四年間下宿をしていたベネツィアのご夫婦の間にずっと子供ができなくて、僕が卒業して日本に帰ってちょうど十月十日で生まれたんですね。それで僕は四年間彼らに子供がいないのがすごく気になっていてサラが生まれたっていうのを聞いて『SARA』って曲を作ったんですけど、そういう女の子です。すでにもう……」
千「こんなに大きくなられて。空手をやられたりとか?」
coba「お父様が空手家なので。空手やったりアクロバットダンスやったり肉体派の女性ですね(笑)」
千「cobaさんにとってイタリアって場所は第二のふるさとというか」
coba「やっぱり18歳、一番いろいろなことを吸収したくてたまらない時期ですよね、その時期に日本を離れて初めて行った外国がイタリアで、四年間ですから、やっぱり人生も変わろうってもんでございますね」
千「原点であると同時にちょっと表情がホッとした感じありますよね。力が抜けてるというかすごくいい顔してるなというふうに見てましたけど。そしてcobaさん、イタリアンレストラン、プロデュースされてます」
coba「なんかいろいろすみません、宣伝していただいてありがとうございます」
千「食材選びをイタリアでやってるという話聞きましたけど、イタリア行って食材選びのほうにたくさん時間をかけてやったんじゃないですか(笑)」
coba「ツアーで今年もまた行きますけど行くたびに種を運んで日本で無農薬の人に頼んで栽培していただいて泥だらけの野菜が届くという」
千「僕も一回行ってみたいと思います。(今後の活動についての案内)最後にアコーディオンの一番cobaさんにとっての魅力を一言では言いづらいと思いますけど聞かせてもらっていいですか」
coba「やっぱり妙なところがいいんじゃないですかね。多分楽器の中で一番体に漂着している面積が多い楽器なんじゃないかと」
千「おなか挟みそうなぐらいね」
coba「挟みそうな。鋭いですね。それだけ人の心を表現もするし、すごく内面が外に出てしまう楽器ですね。演奏家の隠れた一面を全部さらけ出してしまうっていうのがアコーディオンだと思いますね」
エンディングテーマは『また逢える日まで』