Live Depot
Every Thursday, PM8:00〜from TOKYO FM HALL
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Vol.158 2004/06/10 ON AIR (guest:溝口肇
「こんばんは!大江千里です。みなさん、ようこそ。梅雨でうっとうしいですけど会場にようこそおいで下さいました。今夜ご紹介するのはチェロです。チェロが奏でる音楽、その音にしてみれば高過ぎず低過ぎず心にスーッとナチュラルに入り込んでくるような、そういう優しい調べを、今日はもう癒されたいという、そういう気持ちで楽しみたいと思います、みなさんと一緒に。チェロといえば、このかたです。溝口肇さんです!」
(溝口肇登場)
溝口「こんばんは、どうも」
千「こんばんは、よろしくお願いします。今、B.G.M.が『世界の車窓から』が流れてますけど、刷り込まれてるような」
溝口「ヒット曲にはなると思うんですけど、私のね。ただ6,000回やってますから」
千「6,000回、すごいですね」
溝口「16、7年やってますから。これは刷り込みだと思うんですよね」
千「プチバイオを紹介させて下さい。カラヤンに影響を受けて」
溝口「テレビで三歳くらいですけど」
千「で、ピアノを三歳で始められて、そしてチェロを始めて東京芸大ということですけど。86年にソロデビュー。その頃、僕、一曲弾いてもらってるんですよ、実は」
溝口「覚えてない」
千「覚えてない、がっくり(笑)」
溝口「(笑)、最近そういう話多いの。十年前に仕事しましたとかね」
千「たくさんやられてますもんね。ちょっとツッコミたいところですけど(笑)。でも、かなりのハードスケジュール、今もリリースラッシュで大変ですね。スケジュールをこなしながらも実は作曲をされているということですけど」
溝口「演奏と作曲と正反対なんで。例えばチェロを練習できなかったりとか、いろいろ大変なんですけど、それぞれ楽しい。みなさんの前で演奏するの楽しいですし、作曲っていうのは一人こもって自分の世界を作り上げてくのも非常に楽しいものがあって」
千「今日はリハーサルの時に演奏を少し聴かせていただいたんですけど、この会場、もともと天井が高いじゃないですか、教会のようにライティングされてラジオでも音聴きながら目をつむって聴いていただければ感じが伝わるんじゃないかなと思いますけど。今日の抱負を一言いただけますか」
溝口「ここ、デビューの頃に一度演奏会をやってるんですけど、それ以来なんですよ。非常に来るの楽しみにしてて久々にここ来たんで、私自身楽しんで演奏したいと思いますので、みなさんもぜひ楽しんで下さい」
(溝口肇ライブ)
『the view』『Jazz mid cello』『so long』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)東京FMホール、今夜のゲストはチェリストの溝口肇さんです!これから二人で演奏するのはみなさんご存知だと思いますけど、あのジェットストリームのテーマ曲『Mr.Lonely』」
(セッション)
『Mr. Lonely』(演奏はチェロとピアノのみ)

千「緊張の一瞬でしたけど楽しゅうございました」
溝口「この曲、緊張するんですよ」
千「本番で起こりえない手の震えが今。電動椅子に座ってるような、ブルブルブルブルきてしまいました」
溝口「これを毎日やってるんですもんね」
千「この番組ですか。ジェットストリーム、毎日ですよ。今は溝口さんがやられているのが流れてますけど。今日は時間間違ったのかと思って寝た人いたりして(笑)。ピアノとチェロというスタイルで演奏されたのは初めてなんですか」
溝口「コンサートでは何度かやってるんですけど。本家本元、ここでやるのは初めてですね」
千「そういう意味でも睨まれて(笑)、じゃないけど、おっきい耳で聴かれてるような感じでね。でも楽しかったです。ありがとうございました。一枚メールを紹介したいと思います。『以前、溝口さんのコンサートで、一度会場のみんなが総立ちになってしまうようなコンサートをやってみたいとおっしゃってましたが』、これ、かなり大変なことですよね」
溝口「僕、プログレ好きなんですよ。突然なんですけど(笑)」
千「あー、何となくほんのりわかる」
溝口「いつかチェロでプログレやりたいなと思ってるんですけど」
千「ありがとうございます。答えていただきまして。『6月10日のLive Depotで試してみてはいかがでしょうか』(笑)、今日はこのあと出ますかね?」
(溝口肇ライブ)
『eternal』『once-いつか遠い日』『世界の車窓から』
千「いかがでしたか、今日の」
溝口「楽しいですね、コンサートって。これを毎週やってるんでしょ?」
千「毎週楽しいですよ。みなさん、おっしゃるんですよね、大変じゃないですかって言うんだけど、ゲストの人に力をもらうことの方が多いですね。メロディがグッと出てきたりしますね」
溝口「そうだと思います。100何十組のアーティストと」
千「160ですね」
溝口「すごい、やっぱり。四年間?」
千「四年目です、今」
溝口「すごいですね、うらやましいです、ホント」
千「今日は溝口さんにインタビューされてるような感じになりましたけど(笑)。今週もゲストのかたのお宝映像を一緒に見たいと思います。今日はできたての写真を持ってきていただいて」
溝口「私もまだ見てないんですよ、実は」
千「これはレストランですかね?」
溝口「これは『世界の車窓から』のDVDをずっと作ってまして、秋口に全部出るんですけど、その中にお宝映像を入れようってオリエント急行に乗せていただいたんです。これはベニスからローマまでの七時間ぐらいの列車なんですけど、すごい立派な客車で。これはサロンカーなんですけど、本当はスタッフと誰もいないうちにパッと撮ってしまおうって。で、チェロを列車の中で弾きたいってずっと言ってて」
千「かっこいいですね。景色がどんどん変わっていく中で」
溝口「そこに『世界の車窓から』のソロでも弾いてみようか、みたいな。そしたら列車出発した時点で車内放送で『今日は溝口肇さんの、日本から来た非常に有名なチェリストがサロンカーでミニコンサートを開いてくれる』って流れるんですよ(笑)。こっちは人のいない時に撮ろうと思ってたのに、こんなにお客さん集まっちゃってどうしよう」
千「お客さんがいる時点で、もうライブ会っていうか」
溝口「一曲弾けば良かったんです、最初は」
千「何曲弾いたんですか」
溝口「15分くらい」
千「15分くらいミニコンサートやっちゃって(笑)。子供さんもお年寄りもいて?」
溝口「ちなみにこの列車が非常に高いんですね。七時間でお昼のフルコースがついて20万ぐらい」
千「20万!」
溝口「だからお金持ちのリタイヤしたご夫婦とか、そういう人しか乗ってないんです。でも列車は素晴らしいですし、コンパートメントいただいて、そこにお茶だとかケーキとか言えばすぐ持ってきますし、すごいですよ」
千「そうですか。殺人事件は起こらなかったですか(笑)。つい先日初のライブDVDが出ました。去年のクリスマスに品川の教会で行ったライブを収録した『グローリア・チャペル・コンサート〜いつか遠い日〜』」
溝口「今日の衣装と同じ格好で弾いてるんですけど(笑)」
千「あ、そうなんですか。グロリアな気分で」
溝口「着るもんないだけなんですけど(笑)」
千「よくおっしゃいますよ。リハーサルの時に僕が本番はどんな感じですか、フォーマルですか、いやージーンズですよって」
溝口「ジーンズですよ」
千「ジーンズはジーンズですけどジャケットとの組み合わせとはびっくりしました。気を抜いて半袖できてしまいましたけど(笑)。どうですか、改めてご覧になったと思うんですけど、チャペルのコンサートは」
溝口「僕、今まで自分のコンサートとか見たことないんですよ。終わってしまったものって興味がなくて。今回はトラックダウンとか自分でやってますし、終わった後にもずっと自分の映像見てて結構辛かったですね(笑)。自分自身としてはここ、こうすればいいのになって自分で自分にダメ出しし始めますからね」
千「僕、かわりに見ときましたから。よろしかったですよ、十字架の下ですごい似合ってました」
(このあと今後のライブのお知らせ)
エンディングテーマは『祝福される人〜He deserves〜』