Live Depot
Every Thursday, PM8:00〜from TOKYO FM HALL
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Vol.159 2004/06/17 ON AIR (guest:カーネーション
「こんばんは!大江千里です、ようこそ!今夜は結成21年目にしてメロディはますます切なくてサウンドはよりラウドに進化をし続けるあのロックトリオが登場です。早速ステージにお迎えしましょう、カーネーション!」
(カーネーション登場)
千「初めまして!よろしくお願いします。フロントの方にどうぞ。みなさんはネクタイをされていたり、それぞれスーツ姿ですけど、自己紹介がてら担当とお名前をFMをお聴きのみなさんにどうぞ」
直枝「ボーカルとギターの直枝です」
太田「ベースの太田です」
矢部「ドラムの矢部です。こんばんは」
千「今年は20周年、アニバーサリーイヤー、おめでとうございます!どうですか、20年目のモチベーションというか続けて来れてる」
直枝「そうっすね、いやいやいや何も変わってないですからね。やりたいことをやってこういうふうになってるって感じで。例えば大江さんだって」
千「僕も同じくらいですね。83年に結成されて84年に『夜の煙突』でデビュー、11枚のアルバム、そしてライブ盤、ベスト盤リリースと。先月はアニバーサリーシングル『ANGEL』がリリースされました。『夜の煙突』を再びやったり何となく20年というのが節目になって、すごくいろんないい感じのバイブが伝わってくるんですけど」
直枝「そうですね。長いだけにそうやって節目を感じていくっていうか心引き締めるというか、そういうことは大事かなと周りから教わりました(笑)。のせられてやってみると楽しくて、デビュー曲も新鮮に再録音できたり」
千「その『夜の煙突』をやれていかがでしたか、矢部さん」
矢部「ライブではいつもやってる曲なんで、まぁそんなに変わりはなかったですけど(笑)」
千「(笑)、なんかマイペースな発言をありがとうございます。どんな感じのライブになりそうですか、今夜は」
直枝「いつもどおりテンションの高い激しいライブにしたいなと思っています」
(カーネーションライブ)
『OOH!BABY』『ANGEL』
-CM-
千「セッションタイム!(千里さんのピアノ演奏)東京FMホール、大江千里のLive Depotです。僕も下手のピアノに向かって、いよいよセッションタイムです。今夜のゲストはカーネーション!そしてここからカーネーションにゲストギタリストが加わります。直枝さん、紹介お願いします」
直枝「Hicksvilleの中森さんです」
(セッション)
ザ・キンクス『VICTORIA』(メインボーカルは直枝さんで千里さんのコーラス)

千「キンクスは64年にデビューしたイギリスのバンドですけど、この曲を演奏するのはよくあることなんですか」
直枝「この曲は最近やろうってことになって」
千「あ、ほんとに。じゃ初めて?」
直枝「初めてですよ。今キンクスブームで、俺の中で。約20年ぶりぐらいに」
千「どこらへんが今くすぐられてる部分でしょうか」
直枝「やっぱりすごいチャーミングなんですよね、曲が。アイディアも豊富だし」
千「なるほど。みなさんはこのメンバーで、サポートで中森さんを入れてやられるってことはしょっちゅうあるんでしょうか」
直枝「普段は三人でツアーやってるんですが、たまたま大阪に中森さんがいたりとか、そういうこと多いんですよ」
千「(笑)、いわゆる物理的にその場にいらして」
直枝「なんかいろんなところにいるので、いつもお願いしちゃったりなんかして甘えちゃって」
千「中森さん、そのいつもいるっていうのはたまたまなんですかね」
中森「いや、追っかけですよ」
千「(笑)、そうなんだ。素晴らしいお答えありがとうございます」
(カーネーションライブ)
『夜の煙突』『スペードのエース』『十字路』
千「お疲れ様でした。陸上競技を走り終えたような、顔も紅潮してるし、ものすごい汗と」
直枝「ほんと、トリオになってライブやってみて思ったんですけどスポーツだなと、ロックは。3キロ近くやせるんだけどワンステージやると、三時間くらいのね、だけどそのあと打ち上げで飲んじゃうんだけどね」
千「(笑)、それでまた1キロ増えたりとか。どうでした、この天井の高い東京FMホール」
直枝「いやー気持ち良かったですね」
千「そりゃ良かった。グッとかき立てるものありました?」
直枝「すごいやりやすかったです。ライブハウスとかよりやりやすかったです」
千「今日アンケート書いてもらったんですけど、一言『矢部さんのお話が聞きたいのです』。普段、矢部さんはお話しにならないんでしょうか。今日、何かしゃべって下さいよ」
矢部「何かみんなで歌う?」
千「(笑)、なんというデンジャラスな」
矢部「そういう雰囲気ですよね」
直枝「あとブランデーかなんか欲しい感じですね」
千「(笑)、ちょうど肘をついて回したい気分ですかね、この高さはね。もう一枚、携帯からもらいましたよ。『今日は実は参加する予定だったのですが仕事が忙しくて残念ながら家デポです。今日のカーネーションのライブ、いいっすね』。そしてもう一枚、今、僕が出てくる直前に来てたんですけど、『ちょっと遅れたけどセッション見たくて急いでPCに向かいオンデマンドにアクセスしたら画面がフルスクリーンで見れました。感激ー、かっこいいです。表情もくっきりです。進化し続けるデポにはいつも驚かされます』というのもいただきました」
直枝「うれしいですね」
千「うれしいですね。PCの向こう側でも同じ熱気で楽しんでくれてんだなって感じですよね。さて、カーネーションは5月12日に20周年のアニバーサリーシングル『ANGEL』が出ました。豪華7トラック入り。チャレンジャーですね」
直枝「あーそうですね(笑)。濃いバンドなんで入れないと気が済まなくなるところがあるかもしれない」
千「やるからには徹底して楽しませるぞと(笑)」
直枝「家で録ったデモテープまで入ってますからね」
千「デモテープっていうのは?『ANGEL』のですか。えっ!家で録ったっていうのは宅録ですか」
直枝「そうです。メンバーに聴かせるために自分が一人で作った『ANGEL』デモっていうのを入れました」
千「へーっ、潔いっていうか。いつ頃曲はできたんですか。どういうふうに生まれた曲なんですか」
直枝「去年の冬か、春かな。春先ですね。ポッと生まれたんですね」
千「僕、直枝さんってさっきリハーサルの時にちょっと話したじゃないですか、レコードいっぱい持ってて。趣味が音楽しかないみたいな。たまに釣りは行くけど、それ以外音楽なんだって。音符が舞ってるんですよね、いつも」
直枝「いやいや、レコードオタクなんですよ(笑)。例えばいつでも曲がポンポン出てくる感じがしますけど逆にレコード屋さんばっかり行っちゃうっていうタイプで」
千「レコード屋さんで最長記録、どれぐらいいました?」
直枝「いやーあれですよ、イギリスとかそうだし、レコードを買いに海外にまで行っちゃうみたいな。そのために。商売もしてないのにね」
千「(笑)、できますよね、店」
直枝「売れないと思います。もったいなくて(笑)。人には売らない」
千「(笑)。デビュー曲の『夜の煙突』、20周年のアニバーサリーバージョンでっていうのを今日ゲストで登場してくれた中森さんでしょ?鈴木祥子ちゃん、スカパラ、すごいメンバーで」
直枝「13人ぐらいだっけ?一発録りで、それもワンテイクです。ちょっとだけ打ち合わせして、ドラムのブレイクこうやって、こうやって、じゃ後は合図しますから、みたいな。で、一発で決めちゃいましたね」
千「それでも楽しさ出てますよね」
直枝「みんなが気合い入れて決めてくれたんで、これ、歌一発で決めないとなあと思って本チャンの歌も一発で」
千「やりましたか?で、今ライブやりながら次のアルバムの曲書いてるという話ですけど」
直枝「ライブやりながらレコーディングとかね。今日もこれからミックス聴きに行ったりするんですけど」
千「えー、作業がスタジオで進んでるわけですか。じゃハイテンションで一回ちょっとクールダウンして、出来上がったやつを聴いて」
直枝「ハイテンションなままきてますね(笑)」
千「(ニューシングル、ツアーのお知らせ)現在製作中のアルバムのリリースはいつ頃になりますか」
直枝「11月を予定しています」
千「じゃあまた、その頃番組にも遊びにきて下さいよ。またセッションやりましょうね。レコード貸して下さい(笑)」
エンディングテーマは『男前』